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テーマ:鉄道(21957)
カテゴリ:三角線
住吉駅(すみよしえき)は熊本県宇土市住吉町にあるJR九州・三角線(あまくさみすみ線)の駅です。
1899年(明治32年)12月25日、九州鉄道が開設しています。 三角線の開業も1899年12月25日なので、三角線の開業と同時に作られた駅ですね。 他に三角線の開業と同時に出来た駅は網田駅と三角駅があります。 1986年(昭和61年)11月に無人駅となっています、国鉄がJRに民営化される直前の時期ですね。 相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。 互いのホームは構内踏切で連絡しています、かつて、木造の駅舎がありましたが、平成になり台風被災で倒壊し撤去されたそうです。 この台風というのは、たぶん1999年(平成11年)9月の台風第18号のことだと思われます。 この台風は熊本県北部に上陸し、強風・高潮による大きな被害を出した台風で、特に熊本県宇城市(旧・不知火町)では高潮により甚大な被害が発生しました。 各ホームには待合所が設けられており、無人駅ですが、繁忙期のみ社員が派遣され、特別改札を実施する事がある(かつてあった?)そうです。 8両編成まで対応の長いホームや、駅前の旅館跡の民家などかつての繁栄をしのばせるものがあります。 近くの住吉海岸はかつて熊本県有数の海水浴場でしたし、昔は宇土半島の山から切り出される木材の積み出し駅でもありました。 2020年度(令和2年度)の1日の平均乗車人員は100人以下で利用者は少ないです。 駅舎もなく無人駅ですが、比較的新しいトイレがありました。 最近の傾向としては利用者の少ない無人駅のトイレは閉鎖されたり取り壊されたりするものですが、この駅は新しいトイレがあり、利用者にとってはありがたいですね。 周辺には田圃が広がっていますが、国道沿いなどには住宅が点在しています。 また北側は干拓によって造成された土地です。 住吉海岸にむかって歩けば、住吉自然公園があり、その中には”ノリ養殖”の功労者ドゥルー女史の記念碑があります。 ドゥルー女史はイギリスの藻類学者で、海苔(ノリ)養殖に必要な「人工採苗」技術の開発に大きな貢献をし、日本の海苔産地では「海苔養殖の母」と呼ばれている人です。 ちなみにこの住吉自然公園の中に、1071年(延久3年)に肥後国司・菊池則隆が、海上安全の守護神として創建したという住吉神社があります。 昔からこの地は「住吉」という地名だったのでしょうね。 「住吉」という地名は他の土地でもよく聞く名前ですが、兵庫県神戸市のJR西日本・東海道本線に同名の「住吉駅」があり、JRには「住吉駅」という駅が二つあることになります。 大抵このような場合は後で出来た駅や地方(田舎)のほうの駅が名前の頭に旧国名をつけるものですが、熊本県にある住吉駅は”肥後住吉駅”とはなっていません、何故なんでしょうか。 また、この他にも全国には「住吉駅」がたくさんあって、東京都にある都営地下鉄新宿線・東京メトロ半蔵門線の「住吉駅」、兵庫県神戸市にある阪神電鉄・阪神本線の「住吉駅」。 廃駅になった「住吉駅」は、静岡県浜松市にあった遠州鉄道・奥山線の「住吉駅」、 大阪府大阪市住吉区にあった阪堺鉄道(現在の南海本線)の「住吉駅」。 名前が変わった「住吉駅」としては、北海道小樽市にあるJR北海道・函館本線の南小樽駅の旧称が「住吉駅」でした。 駅名ではありませんが、私が住んでいる福岡市にも”住吉”という地名はありますね。 パシナコレクション 三角線 [DVD] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.06 18:53:44
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