定期列車運休でしおかぜ減車としまんと救済なしへ JR四国臨時ダイヤ運転(2022年2月~3月)

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定期列車運休でしおかぜ減車としまんと救済なしへ JR四国臨時ダイヤ運転(2022年2月~3月)

JR四国は2022年2月10日、プレスリリースにて2022年2月18日より臨時列車の運休を拡大すると公表した( 列車の運休拡大及び期間延長等について )。今回はこれについて見ていく。

2022年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 特急「しおかぜ」減車へ

今回の2022年2月~3月JR四国臨時ダイヤ運転では、2022年2月18日~3月9日にJR四国管内で定期特急列車を減便した。

今回の臨時ダイヤ運転では予讃線特急で減車を行う。

従来減車を行う際には特急「いしづち」の「しおかぜ」との増解結を取りやめ、宇多津~松山間も岡山発着の「しおかぜ」編成のみでの運転とするのが定石である。このため宇多津~松山間で8両や7両から5両への減車はあるが、岡山~宇多津間ではどんなに利用が少なくても特急「しおかぜ」は5両運転を維持し続けていた。

しかし今回の臨時ダイヤ運転では、特急「しおかぜ」編成の一部を5両から4両に減車した。特急「しおかぜ」は定期運転では5両運転としており減車することはなかったのだが、今回の臨時ダイヤ運転では2月19日~3月9日に最短で4両編成で運転することとしたのである。

もっとも減車は一番乗客への影響が少ない輸送効率化であることから、乗り換えが必要となる高松・坂出発着利用を除いてはあまり影響は出ないだろう。

このほか予讃線特急「宇和海」は定期列車では1日16往復設定しているが、うち2往復をほとんどの日で運休し事実上臨時列車化している。今回の臨時ダイヤ運転ではさらに午前中の1往復を運休とする。これにより特急「宇和海」のうち毎日運転の列車は1日13往復にまで減る。




2. 特急「しまんと」減便へ

今回の2022年2月~3月JR四国臨時ダイヤ運転では、土讃線特急「しまんと」全5往復中2往復を運休する。

これまでも土讃線特急減車のために特急「しまんと」を高松~宇多津・多度津間のみの運転とし宇多津で多度津で乗り換えることで高松や坂出と高知方面を結べていたが、今回の臨時ダイヤ運転では予讃線特急「いしずち」のような高松~宇多津・多度津間での岡山発着特急との接続は行わず、高松へは特急「南風」から普通列車に乗り換えさせることにしたのだ

おかげさまで列車運転時と比べ所要時間が30分程度も延びることとなってしまった。まあ特急「宇和海」の減便で1時間待ちになるとなることを考えれば、30分程度であればまだマシだと判断したのだろう。

せめて快速サンポート南風リレー号のような臨時列車を設定しようとは思わなかったのだろうか。

なお今回運休するうちの1往復は次回2022年3月12日ダイヤ改正で廃止する。今回の臨時ダイヤは3月9日までの実施だったが、その後すぐのダイヤ改正で廃止になったことを考えると実質廃止すると言っているようなものだったのだろう。

このほか土讃線では土佐くろしお鉄道中村線と直通する特急「あしずり」のうち1往復を運休する。これにより高知~中村間の特急列車は1日9往復から8往復に減便することとなった。

3. 徳島県内でも特急列車減便へ

今回の2022年2月~3月JR四国臨時ダイヤ運転では、徳島県内でも特急列車の減便をさらに図った。

高徳線特急「うずしお」は定期列車として16.5往復を設定しているが、昼間の2往復を運休している。今回の臨時ダイヤ運転ではさらに拡大し午後の1往復を減便することとなった。

また徳島線特急「剣山」は定期列車として5.5往復の設定があるが、既に昼間の1往復を運休中である。今回の臨時ダイヤ運転ではさらに昼間の1往復を削減した。これにより徳島線特急「剣山」は朝夕のみの運転となる


4. 結び

今回の2022年2月~3月JR四国臨時ダイヤ運転では、予讃線特急の減車や減便を行ったほか、土讃線特急で大幅な減便を行うこととなりより一層の減便を図ることとなった。

今後JR四国でどのような臨時ダイヤを設定するのか、また今後どのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。

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