キハ110系指定席の様子と「花めぐり号」乗車記

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鉄道
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キハ110系といえば地方ローカル線を走る普通列車用の気動車というイメージですが、実は指定席を備える車両も存在します。キハ110系の指定席ってどんな感じなの?座席は?テーブルは?カーテンは?窓枠は?など、乗ったことがない人が気にしそうな情報を掲載いたします。ついでに、同列車を使って2022年4月に郡山ー仙台間で運転された「花めぐり号」に乗車した記録を共有します。

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キハ110系とは

キハ110系は、JR東日本管内で活躍する普通列車向け気動車です。

よりによって「鉄道150周年レトロラッピング」特別塗装の写真しかもっていないのですが、JR東日本の公式サイトから引用すると下記。

出典:JR東日本列車カタログ(こちら)

地域輸送を担うため、ロングシートとボックスシートを合わせた座席配置が主流ですが、中には指定席を備える車両もあります。

指定席を備えるキハ110系は、ゆけむり号(仙台ー鳴子温泉・新庄)やはまゆり号(盛岡ー釜石)などで活躍しています。たまに臨時列車として出張運転することもあります。

多くの場合は指定席券売機やえきねっとで座席の指定ができるのですが…どんな感じなのか、記録しておきます。

キハ110系の指定席

早速ですが、キハ110系の車内を見てみましょう。ここで取り上げるのは「花めぐり号」として運転されたキハ110系の車内になります。

“普通”の席

2列-2列の横4列のリクライニング機能付きシートになります。

シートピッチはこんな感じ。感覚としては航空機以上新幹線未満ですが、1-2時間の乗車であれば十分です。94cmとのこと。

テーブルはやや小さめ。PC作業には向きませんが、軽食を取る分には十分です。

お好きな角度でリクライニングすることができます。

窓枠に小物を置くこともできます。

カーテンは特急型車両では一般的な「上から降ろすロールカーテンタイプ」ではないので注意。日が当たったときに上の方だけ閉めるということはできませんので、余力があれば日当たりの方向を考えて指定するといいでしょう。

気になる窓枠の位置ですが、2列分で1つの窓となります。キハ110系の指定席は14列なので、中途半端な窓(1列分の窓)はありません。車両の後方から進行方向に数えれば取ろうとしている席に窓枠があるかどうか判断ができますよ。

なお、一部の号車にある不自然な空間は「トイレ」なので、気になる方は避けてください。(社会的距離を保ちたいなら積極的に狙うのもあり)

“車端部”の席

一風変わった座席配置の場所が車端部にあります。

コンパートメント席と呼ばれる場所で、通常は発売されないことが多いです。

座席が固定されているボックス席で、少人数で利用する場合に相席になると居心地がいいとは言えませんので、好き好んで選択することは無いでしょう。

再三再四「全車指定だから指定席券持ってない人は乗らないで」と言っているにもかかわらず乗ってくる人をここに詰め込む、なんて用途に使われているように見えます。ちなみに、車内では座席指定できないですが指定席料金は必要です。全車指定の列車には指定席券を買ってから乗りましょう。

花めぐり号に乗車

2022年4月、用事があって仙台に行ったのですが、首都圏に戻る際に混乱を避けられるルートはないかと考えた結果、直前にも空席があった仙台ー郡山間で運転される臨時快速「花めぐり号」を行程に組み入れることにしました。

充当されるのは鉄道開業150周年特別ラッピング車両。こんなのが走っているんですね。

特別ラッピングと言われてもなんかしっくりきませんよね。でも、車内で配ってくれた、手作りのこれを見て納得。なるほど、これはレトロだ。いいですね~。

この車両は、沿線に点在する桜の名所を巡るのに便利な列車として設定されたのですが、東北新幹線の不通が続く中で、新幹線代替の手段として仙台ー福島間で利用する人も多くいらっしゃいました。

常磐線経由の臨時快速原ノ町行き(原ノ町から特急ひたち14号)と並びます。経路は違えど、首都圏をめざす利用者の救済の役割を果たします。

別のホームには臨時快速福島行きも停車していて、誤乗しないように繰り返し案内されているのが印象的でした。

仙台ー郡山間で乗り通す人の多くは、青春18きっぷなどで東京方面をめざす人。仙台から郡山まで乗り換えなしで走る列車は今となっては貴重。一方、救済臨(臨時快速福島行き)は混雑しているうえ、救済臨が走る目的を考えて趣味目的の乗車を遠慮した人もいるでしょう。私もその一人です。

終点の郡山で新白河行きへの2分乗り換えができるのかソワソワしているのもみんな同じ。※この日は余裕で乗り換えられましたが、本来は接続列車ではないようです。

さすがは「花めぐり号」です。車内からは満開の桜(※バカには見えない)をご覧いただけます。

まぁなんてきれいなことでしょう。大河原沿線の桜は満開ですね。ハハッ。

花は見えなくても、快適な移動ができました。新幹線の混乱が続く中ではありますが、運行していただきありがとうございました。

まとめ

キハ110系の指定席を利用し、以下の知見を得ました。

  • キハ110系はローカル線の普通列車用の気動車
  • 一部はリクライニング付き車両になっている
  • 窓は座席2列で1枚(窓枠考慮の際の参考)

ではまた。

編集後記
ちなみにこの日、私は敢えて普通列車での移動を選んで郡山から先も在来線で南下しました。これはこれで疲れたのですが、東北新幹線の上り列車は新白河発車の時点で自由席満席との放送が流れていたのを聞きました。新幹線を利用された方もお疲れさまでした。新幹線の修復作業が着実に進んでいることを「花めぐり号」からも見ました。早く日常が戻るといいですね。

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