近鉄の伊勢志摩ローカルは主に山田線伊勢中川〜志摩線賢島間で運行され、志摩線に入る列車はホーム有効長の関係で全便2両編成ですが乗務員室直後に運賃表示用のLCDと運賃箱を備えたワンマン対応車が充当され、かつては無人駅において運転士のいる1両目の一番前と一番後ろの扉以外は締切扱いにしていました。これをしていた当時は一番後ろの扉が乗車、一番前の扉が降車でしたが4扉ロングシートの一般車でこのような扉扱いは珍しく、何度見ても貴重だと感じられました。

(2022.3.25 志摩神明〜賢島間にて撮影)

 賢島のカーブを走る1259系VC68の伊勢志摩ローカルです。この付近は今は複線ですが昔は単線で、本州と賢島の間に架かる短い橋に名残があります。前面または後方展望をすると下り線と上り線で構造が違うのがわかり、後から増設した下り線は橋の前後と同じバラスト仕上げです。
 

(2022.3.25 賢島〜志摩神明間にて撮影)

 折り返し伊勢中川へ向かうVC68です。賢島発着の普通電車は長年に渡り1時間あたり2本を維持してきましたが昨年7月3日のダイヤ変更で日中は毎時1本になり、仕方がないこととは言え伊勢主要3駅(伊勢市・宇治山田・五十鈴川)と賢島の相互移動が不便になってしまいました。最後になりますが今月16日(土)から24日(日)までの間松阪〜賢島間において伊勢志摩ローカルの一部列車でサイクルトレインを実施し、自転車を電車にそのまま持ち込めるサービスを行います。ただ一部利用出来ない駅があるので気を付けないといけませんが。