盛岡駅【岩手県】(いわて銀河鉄道線、花輪線。2016年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

 


今回の【駅】コーナーは、
岩手県の県庁所在地である盛岡市の中心市街地に西側に位置するIGRいわて銀河鉄道線の起点駅で、花輪線の列車も乗り入れる、
盛岡駅 (もりおかえき。Morioka Station) です。
 
尚、JR在来線と新幹線の盛岡駅の記事につきましては、後日UP予定です。

また、写真は2006年~2016年撮影と幅があり、しかも古いです。ご了承下さい。
 
 
駅名  
盛岡駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
岩手県盛岡市    
 
乗車可能路線  
IGRいわて銀河鉄道:いわて銀河鉄道線  
(※) JR東日本・花輪線の列車はIGRのホームに発着します(一部列車はJR線ホームに発着)。      
 
隣の駅  
目時方・青森方・大館方……青山駅  
   
乗換可能駅  
JR東日本:東北新幹線秋田新幹線…………盛岡駅まで徒歩8分  
JR東日本:東北本線田沢湖線山田線……盛岡駅まで徒歩8分  
 
訪問・撮影時  
2016年8月ほか  
 
 

IGRいわて銀河鉄道の盛岡駅は地平駅で、JR駅の北側、新幹線高架下1階北端部(写真左奥)に出入口があります。駅東側にしか出入口がありません。
JR線(新幹線・在来線)の改札は約200m南の新幹線高架下にあり、乗換には少々時間がかかります。1階と2階の間は階段・上下方向ES・EVで結ばれています。
すぐ右側にはJR東日本系の商業施設「フェザン(本館)」の駅ビルがあり、駅とは内部で繋がっています。
また、東口駅前にはロータリーが南北2ヶ所あり、北側がバスターミナル、南側がタクシー乗り場と一般車送迎用です。
写真は北西を望む。
 
 

こちらがIGRいわて銀河鉄道の出入口です。南西を望む。JR駅の北側に位置します。
JR線の改札口は左側になります。右側には駅ビル「フェザン」があります。
JRの出入口も兼ねていて、出入口部分には2階とを結ぶ上下方向エスカレーターが設置されています。
階段は奥と左に、エレベーターは左に設置されています。
出入口の奥にIGRいわて銀河鉄道の改札口があります。
また、JR駅の高架下1階は「フェザン おでんせ館」が入居しています。
 
 

駅前です。南東を望む。
右手にIGRいわて銀河鉄道の出入口があり、右前方の新幹線高架下にJR駅舎があります。後方に駅ビル「フェザン」があります。
手前にバスターミナルがあり、奥にタクシーと一般車用のロータリーがあります。
駅は盛岡市の中心部から西へ離れていて、昔の駅東口周辺は雑然とした街並みでしたが、1982年の東北新幹線開業と前後して再開発が行われ、ビル街へと変貌しました。商店、オフィスをはじめホテルも多く見られます。駅近くには高層マンションもあります。
盛岡市の中心市街地は約700m東、北上川の対岸に広がっています。大通地区が商業の中心地になっていますが、近年は郊外型店舗(イオンモール)などに押され気味で、「フェザン」など駅前地区とも競合しています。
 
 

 

新幹線高架下1階にある改札口です。2枚とも概ね南西を望む。
後方に2階JR線改札口への階段と上下方向ESが、左手に2階JR線改札口へのEVがあります。
出入口は後方に、「フェザン」との連絡口は右手にあります。
 
自動改札機は導入されておらず、改札ラッチが設置されています。閑散時間帯は左側の窓口にいる係員が改札・集札を行います。改札通路は全て車いす対応幅です。
ちなみにIGRいわて銀河鉄道では『Suica』などのICカードを導入していません(盛岡地区のJR線も未導入)。
改札口の左手前には出札窓口(定期券も発売)と自動券売機があります。自動券売機ではIGRいわて銀河鉄道線をはじめIGRホームに乗り入れる花輪線の全駅、そして直通運転を行っている青い森鉄道線の八戸駅までの各駅および八戸駅で接続する八戸線の鮫駅までの各駅への連絡乗車券も発売しています。尚、花輪線を『青春18きっぷ』で乗車される場合、盛岡~好摩間はIGRの運賃(2021年時点で大人660円)が別途必要になりますので、注意が必要です。ちなみに盛岡より先のJR線から盛岡~好摩を経由して花輪線などのJR線へ直通される場合は(その逆も)、通過連絡運輸が適用され、IGR線の前後のJR線の乗車キロを通算した運賃が適用されます(盛岡駅で打ち切りにはなりません)。但し、IGR線および青い森鉄道線は別途運賃が必要です。
また、自動精算機はありません。改札内の精算窓口で精算して下さい。 
 
自動券売機の左側には冷暖房完備の待合室があります。その左側にはJR東日本系のコンビニ「ニューデイズ」があります。改札内に売店・コンビニはありませんのでご注意下さい。
トイレ・多機能トイレは改札外がJR駅2階コンコースにあり、改札内が改札を入って左側にあります(通常のトイレは1番線ホームに出て左側)。「フェザン」1階にもトイレがあります(多機能トイレなし)。
また、改札を通るとすぐIGR線ホームで、右方向に延びています。改札口とホームの間に段差はありません。
 
 

2006年当時の吊下式駅名標です。非電照式です。現在も同様のデザインなのかどうかは不明です。
シンプルなデザインで、下部の矢印部分には流れ星が描かれています。
IGRホームは北側からの頭端式になっているため、南側の隣駅は空欄になっています。IGR線と盛岡駅より南の東北本線を直通する列車はJR線ホームに発着します。
尚、IGRいわて銀河鉄道線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

 

IGR銀河鉄道線・JR花輪線は頭端式ホーム1面2線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
このホームは並行在来線のJRからIGRへの移管により、旧・JR1番線および貨物列車用の上り線(番線名称無し)を改造したホームです(Wikipediaの本文を引用)。
右(東)が0番線で、左(右)が1番線です。1番線の左側にはJR線の2番線があります。
IGRいわて銀河鉄道線の目時・八戸方面、JR花輪線の大館方面とも0番線・1番線の双方に発着します。系統によるホームの使い分けはされていません。
また、0番線の直上3階には新幹線ホームがあり、2階は駅ビル「フェザン」が入居しています。
ホーム有効長は分かりませんが、過走余裕距離の関係でおそらく0番線が4両分と思われ、1番線が5両分です。1番線の方が南側(手前側)まで線路・ホームが延びています。ホーム幅はやや狭い印象です。
上屋はホーム全長にわたり設置されています。
ホームにはベンチ、飲料自動販売機があり、0番線の車止め前には空調完備の小さな待合室があります。
また、ホームの終端寄り(手前)の右側には改札口と多機能トイレがあり、1番線ホームの終端部右側には通常のトイレがあります。
尚、IGR線ホームとJR線ホームを直接結ぶ連絡通路は存在しません。JR線との乗換は一旦改札を出る必要があります(直通列車乗車時を除く)。
写真は2枚とも1番線より目時方・大館方を望む。
 
 

1番線より目時方・大館方を望む。
すぐにJRの山田線と平面交差しますが、山田線は列車本数が極端に少ないため、IGR線のダイヤへの影響は少ないです。
この先、右側を通る東北新幹線の高架橋と並走して住宅街の中を北西へ走り、やがて山田線が右へ、田沢湖線と秋田新幹線が左へ分岐します。その後も東北新幹線と並走状態で北西へ走ると左手にIGR線の車両基地であるIGRいわて銀河鉄道運輸管理所とJR在来線の車両基地である盛岡車両センターが見えてきます。車両基地付近からIGR線は掘割区間になり、車両基地を過ぎると大きく右へカーブしながら住宅地の中を走ります。カーブ区間で掘割区間が終了します。そして東北新幹線をアンダークロスして新幹線の右側へ回ると進路を北北東寄りに変え、2006年開業の新駅でIGRいわて銀河鉄道の本社が併設されている青山駅へと至ります。
 
 

 

0番線より終端方を望む。上が2006年撮影、下が2014年撮影。
左が0番線、右が1番線です。
0番線の方が手前に車止めがあり、その先に待合室と左前方にある改札口への通路があります。待合室は2006年から2014年の間に設置されました。
右側は1番線で、少し先までホームと線路が延びています。
1番線の右にはJR線ホーム(2番線~9番線)があります。
 
 

こちらは1番線より終端方を望む。
0番線の車止めは左後方にあります。左側の扉からも改札口へ行けます。扉の先の右側には多機能トイレがあります。
扉の前方の左側には通常のトイレがあり、その先のホーム端には係員詰所があります。
ホーム端の先には1番線の車止めがあり、JR時代にはさらに先へ延びていたレールが撤去されています。
前述の通り、IGR線と盛岡駅より南の東北本線を直通する列車は線路構造上、右側にあるJR線ホームに発着します(番線は固定されていません)。
尚、盛岡駅始発・終着の花輪線列車の一部もJR線ホームに発着します。これらの列車を利用する場合は必然的にJR線の改札口を利用する事になります。
JR線の自動券売機では花輪線の乗車券を発売していないため(早朝の時間帯はIGR線の駅が閉鎖されていて、きっぷが購入できません)、これらの列車へ乗車される場合はJRの係員にお問い合わせ下さい。
 
 
あとがき  
私がIGRの盛岡駅で下車(乗車)したのは2006年、2007年、2014年、2016年の計4度です。2006年と2016年は花輪線の乗り鉄時に、2007年と2014年はいわて銀河鉄道線の乗り鉄時に、当駅が終着駅・起点駅ゆえ必然的に利用しました。駅は在来線ホームの青森方を切り欠いた位置にあり、福島駅の福島交通線・阿武隈急行線ホームと似たような感じです。もっとも、こちらのIGRホームは新幹線高架下にありますが…。駅前(東側)は市街地ですが、中心部から外れています。中心部はさらに東側、北上川の対岸に広がっています。
  
東京からですと東北新幹線に乗り、盛岡駅下車すぐです。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間…12時間少々)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東京駅まで東海道新幹線を利用して、東京駅から先は上記と同じルートで到達できます。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間…8時間弱)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅ビル内や駅前にコンビニがあります。飲食店も駅ビルや駅前にチェーン店を含めて多数あります。JR駅では駅弁を販売しています。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京、大阪とも到達難易度は高いですが、IGRいわて銀河鉄道線および花輪線を乗り鉄の際は、盛岡駅での滞在時間を多めに取っていただき、ぜひ一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)