臨時特急「いわき」の喧騒 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

久しぶりにほぼリアルネタ。

今日の八王子発、明日のいわき発で、中央・武蔵野線経由の臨時特急「いわき」が走りました。

勝田車両センター所属のE653系K70編成、国鉄特急色のリバイバル編成が運用されるということで

運用発表後から注目されていたのだが、先の福島沖地震があって実際に走るのか懸念があり…

実際、数日前まで東北本線の臨時快速に入っていたと聞いていたので、運休かな?と思ってたが。

今朝Twitterを見たら回送が動き出していたので、ちょっとそこまでのつもりで撮影に出た。


…実際には、拝島まで行って西武2000系2007Fの発着を撮ってから国立に戻った。

なぜそんな無駄な動きをしたかというと、通勤定期範囲内でほぼ持ち出し無しだからである。

拝島から戻ってきたら、既に国立駅2番線に停車中であった。

ここでは約40分の時間調整停車で、想像より遥かに穏やかな時間。

正直ここの雰囲気次第では、先の撮影を止めてそのまま帰宅する選択肢もあったのである。


ちなみに、K70編成を撮影するのは実は初めてのこと。

最初に写真で見た時には、


何もここまでしなくても…


と思っていたのだが…

いざ対面してみると思っていたより悪くはない。

国鉄特急色意匠の新デザインと思っていればいいのかなと解釈し直した。


とりあえずは、前に後ろに、後から来た友人と談笑しながら撮影。


8:56頃、お座敷電車「華」による「お座敷桃源郷パノラマ号」が通過。


…だがこの時点で、少しずつ異変は起きていた。

「華」の通過直前、上りホーム側でE653系の撮影に夢中になる余り、後ろに下がり過ぎあと少しで

3番線の線路上に落ちそうになる人を発見、友達と二人で声を上げたのだ。

しかもその十数秒後には通過電車があったので、あわや人身事故となるところだった。


あぶね〜…


友達とやれやれと胸を撫で下ろしたのだが、本当の事件はまだ少し先にあった。


続いてやってきたのは立川。

ここでも約30分近い停車があるため、下り6番線から撮影を試みようとする。


…しかし、東京方先端は、既に点字ブロックよりも遥か前に数名の撮影者が。

しかも線路側にも幅を広げていて、さてこれはいよいよ面倒だなと思って見ていたら…


女性駅員さんが登場し、穏やかかつ確実に排除。


やんわりと動き、点字ブロック外の撮影者を退かせた。

そのために一部は下がる先を失い、撮影不能に追い込むほどであった。


そんな中で、9:11立川着。

あくまで“国鉄特急色風”ではあるが、ここで見ていると183系をなんとなく思い出す。


ここでも三々五々撮影者はいたが、そこまで目鯨立てるほどではない。
それよりも、日常利用客もそれなりに戻っているんだなぁという感想は持ったが。

…そして、八王子にやってきた。

ここでは入線12分ほど前に先回り、2番線側に移動した。


9:53「むさしの号」発車後に3番線に入線。


もうこの到着時点で、両ホームにはかなりの撮影者がいた。

特に3番線側には乗車客も加え、ただでさえ狭いままのホームはかなりの混雑を呈していた。


特に、乗り換え専用階段が介在する東京方は、階段脇に人が膨れ上がって…


というところで事件が起きた。


ドンっ


ほんの僅か目を離していた時に、線路から音が聞こえた。

んっ?と思って音の方向を振り向いたら

人、落ちてるやないかい!


ほどなくして構内に非常ブザーが鳴り響き、一時的に運転見合わせとなった。

だが、幸いして怪我などは無かったようで、直様引き上げられ安全確認後に抑止解除となった。


…とりあえず自分が見たのは、それだけである。

その後すぐに、Twitterに事実だけを急ぎツイートしたが…

結構動揺し慌てていたために、多少のミスリードがあったことは否めない。

それにしても、事実だけを端的に書いただけで随分と…俗にいうとバズってしまった。


しばらくはこちらも努めて冷静に事にあたらねばならぬが、まぁ色々その場にいた訳では無いのに

高説やら論議を並べるのはいかがなものなのかな、というのは強く感じた次第でありました。

うちも向かい側にたまたまいただけなので、あれ以上でもそれ以下でもないわけでね。


あとは、当該「いわき」号も発車時間前だったからまだ良かった。

一歩間違えば大惨事であるし、細かい事実はどうあれ人が転落してしまったことは事実。

まずは互いに自制し、周りをしっかり見ていくということに尽きるだろう。


そんなことで、先回りする気力はすっかり失せ…


10:04、定刻で発車する姿を八王子で見送り終わり。

この後は月例業務消化のため帰路についたのだった。


さて…新年度早々、しばらくはあれやこれやと忙しくなりそうだが。

とりあえずは、真っ直ぐに自分ができ得ることを淡々とこなしていくのみ、としておく。

それは誰一人にも侵されるものではないからね。