関門トンネルに対応したステンレス車体を持つ最後の1両となったJR貨物門司機関区のEF81 303が3月31日、全般検査を終えて試運転。直流区間のJR下関駅にも姿を見せました。

 

 

関門トンネルを抜けて下関駅を通過するEF81 303

 

 

 

 

 

関門試運転の帰路は下関駅に少し停車。きれいになった銀色の車体やパンタグラフをじっくり眺めることができました

 

 

 

この日は所用で出かけていましたが、下関駅ホームに着くといきなり大勢の鉄道ファンが目に飛び込んできました。何事? と一瞬思いましたが、すぐに察しがつきました(笑)。全検中の303号機のことをすっかり忘れていましたが、立ち会えて幸運でした。

 

 

思えば昭和50年代にブルートレインで九州に向かっていた時、機関車交換で登場するのはいつもEF30形。何度EF81形300番台が来てくれるのを期待したことでしょう。あれから40年近く、ようやくその下関駅で「銀釜」を撮ることができました。

 

 

後継機のEF510形300番台が登場し、今後徐々に減っていく門司機関区のEF81形ですが、303号機は最後の1両になるのでしょうか。国鉄時代の雰囲気を伝えてくれる門司区の「至宝」は、もうしばらくは活躍する姿を見せてくれそうです。