【運用減で廃車に?】高崎車両センター211系A2編成が長野へ回送

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JR東日本では2022年3月にダイヤ改正を実施しており、高崎エリアについても運用削減とみられる動きが発生しています。

ダイヤ改正とともに定期運用から離脱していた高崎車両センター所属の211系A2編成ですが、2022年3月30日に同所から長野総合車両センター方面へ回送されています。

ダイヤ改正で運用減少がみられた高崎エリア

高崎エリアでは2016年から2017年にかけて実施された107系・115系の代替時に、高崎線を中心に活躍していた211系3000番台の一部を編成短縮して同駅以北に転用しています。4両編成・3両+3両の6両編成の2タイプが用意され、増解結をなくした輸送体系に変更されました。

転用完了後は4両編成23本・6両編成7本体制とされており、上越線・両毛線・信越本線・吾妻線と県内各地で活躍しています。

その後は2012年から2015年にかけて転用された長野エリアと同様に、車両数の増減なく運用されていました。

2022年3月のダイヤ改正では上越線で深夜の下り・朝の上り1往復の列車本数削減と削減自体は軽微でしたが、4両・6両の運用体系が見直されて4両編成に運用数減少がうかがえる状態となっていました。

ダイヤ改正とともにA2編成が営業運転を離脱していることが現地のファンの間で話題となり、動向が注目されていました。

そして、3月30日には新前橋から大宮・八王子経由で長野方面へ向かう回送列車が運転されています。

回送だけではA2編成の廃車は断定できないものの、ボックスシート区画がある長野車の1000番台を減らす玉突き転用をしたと仮定しても4両の余剰廃車が発生すると考えることができる状態となりました。

他路線では予備車確保とされているが……

今回のダイヤ改正では全国の様々な路線で列車本数削減・運用数減少が発生していますが、JR東日本では休車・疎開・予備車増加といった一時的な動きが中心となっています。高崎エリアにもE231系小山車が疎開で訪れています。

2022年3月改正を以て区分ごと運用が代替された宇都宮エリアの205系600番台や新潟エリアの115系、それ以前に置き換えは完遂しているものの解体が進まない185系や相模線の205系500番台の廃車も動きが乏しく、その最中で211系に廃車と考えられる動きが発生したことは意外に感じた方も多そうです。

同世代の廃車発生品は今後相次いで実施されることが予想される205系の廃車で今後確保が容易なようにも思えますが、211系独自の部品が不足している・205系からの捻出分を加えても不足するほど部品確保に追われているなどの状況が考えられます。

2022年3月の動きでは、JR東海で廃車となった211系0番台が西浜松に回送されていますが、同所に長野総合車両センターの社用車が訪れている姿もファンによって確認されていました。

既に製造が終了した部品はいわゆる共食い整備をするほかなく、当初は転用時にVVVFインバータ制御への更新も検討されていたと言われるだけに、ここまで長生きすること自体が想定外だったのかもしれません。

現在も高崎・長野では日常的に見られる211系も、以前から置き換え計画が存在します。コロナ禍の収入減をうけて置き換え方法は変更されている可能性こそありますが、早急な代替が必要なことは明白です。

先代の115系と同様でいざ置き換えが始まればすぐに淘汰される両数ですので、今のうちに界磁添加励磁制御の走行音や風光明媚な群馬・山梨・長野の景色を駆け抜ける姿の記録を満喫しておきたいところです。

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