SN総合車両所です。

JR貨物岡山機関区に在籍し、入れ替え動車として活躍を続けてきたDE11-1034が水島臨海鉄道へ廃車回送される様子を撮影しに岡山の地を訪れていました。北長瀬駅で3093レの牽引機・DE11の様子を撮影していましたが、今回はその後更に撮影を進めていく様子をご紹介いたします。

前回の記事はこちら!


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撮影場所までの移動は今や貴重な300番台のD-23編成でした。カメラの用意をしておらず慌てての撮影です・・・

3093レとして貨物列車の編成に組み込まれている状態も撮影したかったですし、DE11自体をもう少しじっくり眺めて記憶に焼き付けておきたかったので、両方を行うことができる倉敷駅を撮影場所に選びました。水島臨海鉄道内では撮影地もいくつかありそちらも考えたのですが、手軽さの点でも今回はやめておきました。

倉敷ではJR貨物と水島臨海鉄道の乗務員交代があるため、駅に停車する予定となっています。その入線シーンを撮影して列車全景、停車中にじっくり観察、という二本立てのつもりで臨んでいきます。
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DE10-1750に連れられ、ゆっくりと駅に進入して来ました。この1750号機は個人的には遭遇回数がとても多い機関車で思い出も多いのですが、ここでもその活躍をカメラに収めることができました。そんな1750号機も現在は運用を離脱し、今回が運用中の最後の記録になってしまいました。
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次位無動力回送で連結されているDE11-1034です。切り抜きナンバーは外され、色褪せた車体が引退を感じさせます。
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ホームの立入禁止区域の都合上、先ほどのホームからは停車中の機関車が見えにくいので、伯備線用のホームから観察・撮影することができました。少しだけ製造年代が異なるために扇風機カバー有無の違いこそあれど、製造時期がそう離れていない2両がこうして連結されていると、DE10とDE11の違いがよく分かりますね。

少々の停車の後、DE10-1750のエンジンの唸りと同時に列車は動き出し、DE11-1034は二度と戻ることのないJR線に別れを告げました。地味な機関車の引退ですが、思い出のある車両がこうしていなくなる瞬間を目の当たりにすると、なんだか悲しくなりますね。

余韻に浸りつつ、この遠征の成果を少しでも多く上げるため、少しだけ他の車両も撮影しました。
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113系B-07編成がやってきました。かつてB-07~09編成といえば元阪和色の鉄仮面先頭車を連結した編成でしたが、現在は広島からやってきた0‘番台N40体質改善車に組み替えられています。少しだけクセがある編成であることには変わりませんが。
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ヘッドライトが白色LEDに取り替えられている213系C-01編成は伯備線運用に入っていました。ヘッドライトの交換が他車に波及するのかと注目されていましたが、キハ40とは異なり全く進みませんね…。
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すっかり忘れていましたが、117系7000番台「WEST EXPRESS 銀河」もやってきました。いつでも撮れる、と思っていたらすぐに他路線での運転に切り替わり撮影機会を逃してしまいがちなので、こうして偶然にでも撮影できたらラッキーに感じてしまいます。

他にもいくつか車両を撮影したのち撤収しました。
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岡山機関区は実はDE11型の配置区としての歴史は古く、かつては0番台機が在籍していました。JR化で廃車になり消滅しましたが、JR東日本からのDE11導入により配置が復活、車両は別物であっても国鉄時代の岡山機関区の雰囲気が戻ってきた様にも感じられました。僚機1032号機と共に入れ替え動車として活躍し、1034号機はJR東日本からのDE11譲渡機の中で最後まで運用を続けた車両です。

JR貨物のDE10系列は新型機関車への置き換えが進み、この改正では各地で運用離脱が進む厳しい状況がより顕著に現れました。このDE11-1034に限った話ではありませんが、JR貨物に在籍する同系列機関車はこれからそう長くはありませんので、出来る限り記録できたら良いなと思っています。

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