JR北海道キハ261系1000番台(後期車) | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

元々「スーパーとかち」用として登場したキハ261系1000番台。その後営業最高速度の引き下げや車体傾斜装置の使用停止&非搭載化を経て、JR北海道の標準特急型車両として増備が続いています。

 

2010年代後半以降に増備された車両は、各部仕様が変更されています。前面の塗装は引き続き新仕様のもので登場しています。キハ261系は一見固定編成を組んでいるように見えて、実態は様々なユニットが混結されています。全てが同じ仕様ということは稀かもしれません。

 

外観で以前の仕様と異なる点は、妻面にビートが入ったことですね。地味過ぎる変化ですが、見分ける際にどうぞ。

 

まずはデッキから。変化として、一部車両にコンセントスタンドが増設されています。いや、ありがたいはありがたいですけど、いくら給電能力に限界がある(…はずですけど四国では全席に付きましたし)気動車とはいえ、デッキで立って充電させることも無いでしょうに…。輸送ピーク時に発生するデッキへの立ち客対応と言われれば優しいかもしれませんが、セキュリティ面を考慮してもやっぱり座席に欲しいですよね。とは言いつつ、この装備は既存編成にも追加されていってるそうです。

 

また最前面への通路を仕切るロープが金属のバーに変わっています。その先の手すりは増結による中間へ入った際に使うためかもしれませんが、キハ261系って増結は中間車で行うので、あの手すりはあまり使われることは無さそうです。

 

それとこれまた地味過ぎる違い。連結部の渡り板が黄色に着色されています。

 

車内、まずは普通車からです。「スーパーとかち」登場時は0番台とほぼ同じ座席を搭載していましたが、現在はいわゆる「グレードアップ座席」で投入されています。

 

デッキとの仕切りです。荷物置き場は標準装備としています。北海道、とにかく何も無ければ外国人が多いですからねぇ…。

 

天井です。照明がLED灯になり、ダウンライトにはカバーが入っています。これが以前に増備された編成との違いですね。

 

窓です。どうやらここも変わったようなのですが…すみません、何回見比べても違いが分かりません…。

 

座席です。ヘッドレストピロウが付いたリクライニングシートで、もはやJR北海道では標準的な座席になりました。これねぇ、何回座っても座面下部、一番体重がかかるであろう腰部分のクッションがほぼ無いのか硬めに当たるので、座り心地としてはイマイチなんですよね。

 

続いてグリーン車です。こちらは普通車とは異なり、座席が大幅に異なっていますね。

 

 天井は暖色系の照明が普通車との違いです。肩部まで青い化粧板を使っているのは以前と変わりません。

 

窓です。グリーン車は1席につき1枚の割り当てです。この辺りはこだわりなのか、それとも大きな窓を極力採用したくなかったか…。

 

座席です。まずは2人掛けから参りましょう。最初はキハ183系・キハ281系・キハ283系で改座して投入した座席を、モケット変更の上で搭載しています。わざわざモケットを変えているのは、以前より導入された編成が同じ系統の革張り座席だったこともあるんでしょうね。天井のカラーコードを考えれば、デザインに配慮したものとは言えるでしょう。

 

ヘッドレストの両側を張り出した形としてプライバシー性を高めています。で、ヘッドレストピロウも同じくウイングアップが可能なのですが…決して必要かと言われれば微妙かもしれません。気づかない人も多いでしょう。

 

ヘッドレストのサイドには読書灯が仕込まれています。上下のみ多少の角度が可変となってはいるものの、可変範囲はあまり広いとは言えません。

 

また全席にコンセントが備わります(だからやろうと思えば普通車もかのうでしょう)。2人掛けはセンターアームレストの先端下部に付いており、頭でっかちなプラグの場合は少し刺さりにくいかもしれません。

 

続いて1人掛けです。需要が旺盛な区間に投入されている車両なのでそうなのですが、1両丸々グリーンかつ3列シートなのはありがたいことです。南のお隣さんは、同じ料金で4列席中心の上座をお見舞いしてきやがりますからね(毒)

 

全展開の図。シートバックテーブルはスライド可能、フットレストは土足面/土足禁止面の反転式&角度可変式で、グリーン車としては標準的かつ文句無しの装備。左側にはドリンクホルダーが付いており、どっちかと言えばJR西日本に多い装備ですね。座り心地はこれまた特に文句の無い良い座席だと思います。以前を知っていれば、これに加えてシートサービスなんてものもあった訳ですから…費用対効果という点では少々悪くなったのは残念な点と言えばそう。

 

 デッキとの仕切りには収納式のオフィスシートとフットレストのユニットが付いています。この辺も新幹線のノウハウを取り入れつつコストの低減を図っているんでしょうね。構わないと思いますよ、快適であれば。