近鉄の汎用形特急車で最後まで旧塗装、喫煙室無しで活躍した12200系は現在廃車が進められており、昔の色合いを再現した復刻塗装車のNS51も21日(月・春分の日)に高安へ回送されてしまいました。現役時代末期は近鉄名古屋に発着する系統をメインに充当されていたため大阪地区では見る機会が少なく、レア度は非常に高かったと感じていましたが桑名付近や船津カーブ等で撮影出来たので良かったと思っており、良い記録になりました。
 

(2020.8.23 桑名付近にて撮影)

 22600系を前に2両連結して大阪難波行きの名阪乙特急に充当される12200系NS51です。このカーブを走る姿も見所の一つでしたが現行塗装の22600系と昔の色合いを再現したNS51の組成は令和と昭和の組み合わせだと言え、時代を超えたものだと感じられました。ただもう見ることは出来ませんが・・・

 

(2020.8.23 桑名付近にて撮影)

 NS51は下枠交差形パンタを搭載していましたが12200系はかなり前からこのパンタグラフを搭載している車両がいたため昔の色合いとの組み合わせでも違和感が無く、寧ろ引退前にこの姿のままで羽根付きの特急エンブレムを再現してほしかったです。ただ名古屋線で見る晩年仕様の「大阪難波」(側面は「大阪難波ゆき」)表示での姿も良く、名阪乙は片道189.7kmを走る列車でもあるため最後まで主要系統で活躍してくれました。