JR時刻表とJTB時刻表 | 鉄道きさらんど

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いつも列車・バスなど公共交通の事ばっか考えてます。

ダイヤ改正で新ダイヤを掲載した時刻表が発売されている。

 

『JTB時刻表3月号』『小さな時刻表 春号』『大きな時刻表』の掲載内容に関するお詫びと訂正

 

 

3月号のJTB時刻表はエラーが多く、単なる誤植ではなく30分も時刻を誤って掲載しているページもあり、これはひどい。

 

また時刻を間違えていないが車両を間違えている部分も。今回の改正で313系の中央西線でのライナー運用は廃止、元セントラルライナー用編成は静岡車両区に転属したのにもかかわらず「ホームライナー瑞浪」が相変わらず313系で運転されるかのように書かれていたのである。JTB時刻表は指定席連結の快速やライナー、急行や特急は使用車両を明記しているのが売りなのにこれはお粗末。

 

交通新聞社のJR時刻表はライナーや特急の運転車両を書いていないが、中央西線のページは「ホームライナー瑞浪」はグリーン車マークが書かれておりJR東海でグリーン車連結の電車は特急型電車しかない→中央線なら383系運用とわかる。

 

国鉄時代からのオールドファンにはかつては国鉄監修だった交通公社の流れを受け継ぐJTB時刻表の人気が高いが、筆者はJR発足のさらに後に鉄道ファンになり国鉄時代を知らないのでJR時刻表に親しんでいる。かつて弘済出版社が発行していたJR時刻表は後に交通新聞社が刊行するようになったが、版元にJR各社が出資するJR時刻表のほうがやはり記述に間違いがなさそうというなんとなくの信頼感があったがやはりこういうことがあるとJR時刻表のほうがよさそう。

 

旅と鉄道増刊『完全保存版種村直樹の鉄道旅行術』によれば、生前の種村氏はJR時刻表とJTB時刻表の両方を毎月買っていたが取材に持っていくのはJTB時刻表で、JR時刻表は「JRグループ監修のためし資料性が高い」(55頁)という理由で保存用としてとっておいていたという。

今もデジタル時刻表アプリなどの意欲的な取り組みは交通新聞社が先んじているし…。JTBパブリッシングのいいところは国鉄時代の復刻版を出していることかな。