鉄道ピクトリアル2022年5月号 | 鉄道きさらんど

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いつも列車・バスなど公共交通の事ばっか考えてます。

特集は「ターミナルシリーズ博多(福岡)」。鉄道雑誌で路線や地域ではなく特定の駅の変遷を取り上げる特集は珍しいし、鉄道ピクトリアルのターミナルシリーズもかなり久々で、東京以外の県の駅を取り上げたのは初めてという事で購入した。

 

この調子で名古屋駅についても取り上げてほしいものだ。(過去に鉄道ジャーナルで名古屋駅を特集した号があったが)

 

特集よりも読みごたえがあったのは他の連載である。三木理史氏の書評欄では『新幹線100系物語』が取り上げられている。筆者も去年本ブログで感想を書いた。

 

 
三木氏も『物語』ではJR西日本に国鉄発注の100系が承継されなかった理由、JR西日本の100系は将来の短編成化を睨んで平屋建て車両を全電動化したことが特徴ということがこの本で得られた新たな知見だと述べており、昨年すでにそう書いた筆者も親近感がわいた。

 

曽根悟氏の連載「鉄道技術の60年」では、10年前のJR25周年の時に鉄道ジャーナルに書いた論考を振り返っており、筆者もこの号を持っていて当時熱心に読んだので親近感がわいた。「国鉄時代に「民鉄から学べ」と叫ばれていたのは、主として関連事業分野だった」(117頁)というのはJR35周年を経た今筆者も同感。JR6社は民鉄を追いつけ追い越せでここまできたかのように見えて全然のおいつけてないじゃないかと

思うので。

 

ところで今年はJR35周年を題材にした書籍の刊行や、雑誌の特集はあるのだろうか。