2022年春のダイヤ改正。
このダイヤ改正でおおさか東線から201系が撤退するということで、201系の稼働本数が減ります。
そのため昨年秋と同様に、役目を終えた201系が各所に疎開されました。
その動きを時系列順に振り返ってみます。




3月3日、先陣を切ったのはND616編成です。
朝の61A運用の1716Kで佐保に入庫し、夜に疎開回送されました。

2022年3月3日
入6444M
201系ND616編成
森ノ宮疎開回送

疎開先は森ノ宮です。
住み慣れた奈良の地を後にして、太閤秀吉のお膝元で最期の時を待つことになります。




翌日4日はND621編成です。
61Aの朝入庫で運用を退いたところまでは3日と同じでしたが、夜の転削スジではなく吹田入場スジで疎開されました。


2022年3月4日
回6353K〜回9442M
201系ND621編成
向日町疎開回送

京都支所まで回送されました。
岸辺の陸橋からのアングルは疎開回送ならではですね。




土休日も疎開は続きます。
5日はND615編成が送られました。

2022年3月5日
回9442M
201系ND615編成
向日町疎開回送

前日の4日と吹田付近の時刻は多少異なりますが、同じスジで向日町まで疎開されました。
グレースカートの編成としては初の運用離脱です。




6日も同じく朝に61Aの運用に就いたND614編成が1750Kの後に佐保に入庫し、疎開されました。


2022年3月6日
回6353K〜回9442M
201系ND614編成
向日町疎開回送

2日連続のグレースカート編成の離脱です。
臨6009運用にちなんで09A表示となっていますね。




さて、ここまでくると誰でもわかることですが「61Aで朝運用を終えた編成が疎開される」という流れ。
当然前日74Aに充当された編成が翌日61Aにまわるので、落ちる編成は自ずとその流れに沿って動いているのですが、ここで予期せぬトラブルが発生します。

輸送障害です。

6日午後、志紀〜柏原間で線路内立ち入りがあり、列車遅延が発生しました。
翌7日に離脱するであろう74AのND609編成がこの遅れに巻き込まれ、NCの運用である613に流れてしまいました。
613運用は王寺で運用を終えるため、翌61AのJR難波スタートの流れから逸脱し、疎開予定に狂いが出てしまいます。
そのため613運用終了後に臨回で74Aに急遽入ったND613編成と車交をかけ、元の予定に戻したと思われます。
なんとも力技ですが、疎開編成は検査の関係から決まっているため、戻さざるを得なかったのだと推測します。

こうして所定に戻ったND609編成が、7日は順当に61Aに流れて疎開されていきました。


2022年3月7日
回6353K〜回6442M
201系ND609編成
宮原疎開回送

今回の疎開としては初めて宮原に送られました。
大和小泉ではこれから運用を開始する新NCとの離合もあり、移り変わりを実感する並びが撮れました。




続く8日は撮影に赴いていませんが、ND612編成が向日町まで疎開されました。




そして9日、疎開劇も終盤に差し掛かる頃、ND613編成が疎開されました。


2022年3月9日
回6353K〜回9743M
201系ND613編成
宮原疎開回送

今疎開では2編成目の宮原行き。
撮影ポイントこそ少ないですが、このスジでしか撮れない光景もあるので宮原疎開は貴重です。




そして疎開最終日の10日。
写真はありませんが、この日はいつもの吹田入場スジではなく軸替試のスジで王寺へ疎開されました。

3月10日現在の位置関係は以下の通りと思われます。



【ND609編成】

奈良
↓3月7日 回6353K〜回9743M
宮原



【ND610編成】

奈良
↓3月10日 回9351K
王寺



【ND612編成】

奈良
↓3月8日 回6353K〜回9442M
向日町



【ND613編成】

奈良
↓3月9日 回6353K〜回9743M
宮原



【ND614編成】

奈良
↓3月6日 回6353K〜回9442M
向日町



【ND615編成】

奈良
↓3月5日 回6353K〜回9442M
向日町



【ND616編成】

奈良
↓3月3日 回6357K〜回6444M
森ノ宮



【ND621編成】

奈良
↓3月4日 回6353K〜回9442M
向日町




さて、春のダイヤ改正に伴う移り変わりをまとめてみましたが、こうして見ると廃車と疎開の編成数が稼働編成数を上回っていることから、201系もかなり数を減らしていることがわかります。
疎開編成が運用復帰することはないでしょうが、また吹田への廃車回送、あるいは別の動きがあるかもしれないので、最後までしっかり追っていきたいですね。