北陸新幹線金沢開業と同じ年にデビューした富山の観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(略して「べるもんた」)に乗車(下写真は氷見線氷見駅入線直後)。
・ 乗車日 ; 令和4年3月20日
・ 乗車列車 ; 快速〔ベル・モンターニュ・エ・メール2号〕 氷見 11:05発 → 新高岡 12:10着(全運行区間乗車)
・ 使用車両 ; キハ40改造車
以下写真と共に乗車レポートを公開(全部で37点)
城端線砺波から運行された1号が到着後、折り返し今回乗車する2号となる。その間わずか9分
氷見発車直後の車内の様子。先の1号到着後車内清掃があったので実際は2号の乗客が入ってから間もなくの発車となり、車内は撮影等でかなりバタバタしてた
今回私の指定座席(1号車3C席。最もこの列車は単行なので「1号車」しかないんだけどね)はボックス席で進行方向とは逆かつ通路側。この列車に乗ろうと決めたのが多分乗車日の前々週あたりで予約時残り1席だけだったのか席の変更しようにもこの席しかなく、「まっ、いっか?」と思いつつ予約(当初は前述の1号に乗りたかったが既に満席だった)。
列車名はなぜか「べるもんた氷見」になってる。快速列車普通車扱いなので18きっぷで乗れる。但し該当路線はJR線だが他のJR在来線との接続がない陸の孤島状態で他線区を通って利用の場合は一部特例を除き、別料金が必要になる
そのボックス席
ちなみにこちらはカウンター席
調理スペース。この列車では予約をすれば寿司等のグルメを堪能できるが私は予約しませんでした(乗る事自体が目的なのでそれで充分)。それにしても職人による狭いスペースでの作業と接客をきびきびとこなす姿には頭が下がります
展示品コーナーもあります
簡易な売店で土産物等も売っています
過去に芸能人の乗ったんですね。サインが張り出されています
車内天井を見渡すと昔懐かしの扇風機が…古い車両の改造を実感する。そもそも国鉄型車両が希少価値の高いものとなっている昨今、観光列車ながらこうした昭和にタイムスリップ気分を楽しむのもまた良い
車内では紙面の記念乗車証がもらえる。そこに手持ちの指定席券を入れて記念に残せる(連続3枚。上から表、中開き、裏)
氷見を出て最初の停車駅、雨晴を出ると雨晴海岸の絶景があり、ここで減速・停止運転サービスをする。こんなことも観光列車ならでは…(連続2枚)
伏木停車中
高岡到着時。ここでダイヤ上31分停車。列車はこの後城端線に入って最初の駅、新高岡までの運転だが乗客の大半はここで降りた
が…ここで降りるのはMOTTAINAI!
上記「ダイヤ上」とあえて強調したのだが、この約30分のダイヤ上の停車時間中に同列車でしか味わえない貴重なドラマがあるのです。それは…
高岡到着時は氷見線ホームだがこの後城端線ホームへ移動する「構内移動」が行われる。通常は回送扱いだが引き続き乗車する利用客は回送中も車内に残れる。その様子を写真17枚にわたって公開
氷見線ホーム発車直後(連続2枚)
どんどん行きます(連続4枚)
列車はここで止まり、進行方向を変えて再び高岡駅構内へ進入します
その間に運転士が反対側車端に移動します(連続2枚)
上記と撮影方向を変えて同駅構内へ移動中(連続7枚)
城端線ホームに到着、ここで止まった。回送時は三セクあいの風とやま鉄道の線路を通ることになるが、車掌の案内によるとこれには同社の協力を得て実現したとの事です
城端線ホーム到着時(連続2枚)。尚回送時列車内に残らなくても一旦下車してホームを移動する方法もあるがせっかくの短い時間での乗車。乗らないのはMOTTAINAI
列車は終点新高岡に到着。思えば全運行時間1時間5分のうち氷見~高岡到着間(31分)よりも高岡到着~新高岡間(34分)の方が長い(前者が営業キロで16.5キロに対し、後者は同1.8キロ)。そんな不思議な設定になるのも観光列車ならではかな。新高岡到着後(本当の)回送列車となり、城端方面へ去っていく
以上。同列車はこの時満席で観光列車の盛況ぶりを実感。ただ観光列車全体として個人的残念に思うのは、どれもデビューから数年程度で姿を消してしまうことです。古い車両の改造が殆どなので老朽化による廃車もあるし、便によってはガラガラだったりして難しい面もあろうがせっかくここまで費用をかけて改造し、(列車によっては)人気を集めているにも関わらず何だかMOTTAINAIニーズの変化もあろうが今後観光列車を運行する上でそういった点も考えていただきたいと願うばかりです。
<オマケ>
同列車終点の新高岡は北陸新幹線の接続駅である。自身過去新幹線利用時通っただけだった同駅もこうして見物することでまた違って見える(連続4枚)
同駅構内ではアンケートの配布もしていて抽選でクオカードが当たるそうなので後で回答して応募します
おわり