383系特急「しなの8号」に乗車しました! | 乗りつぶしに行ってきた!

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JR全線完乗が目標!(現在は99%乗車済)

2022年1月23日(日)

9時45分 長野駅

 

 

中京地域最大のターミナル駅である名古屋から信州地域最大級のターミナル駅・長野を結ぶ特急しなの

 

車両はJR東海所有の383系の6両編成。

通常は6両での運転で繁忙期だと8両や10両で運転する日もあります。

 
 
製造されたのは1994年でボディはオールステンレス製で、運転台周辺だけが普通鋼製となっていて、
 
 
窓枠周辺はグレー、窓枠下にはJR東海のコーポレートカラーでもあるオレンジの細いラインが入り、これらを覆うように白が配色されています。名古屋圏で走る通勤用車両(311系や313系、つい最近デビューした315系)はだいたいこの配色ですから、色合いに統一感を感じるにはJR東海の頑なな意思を感じることができます。
 
 
行き先表示は回転幕となっています。
 
 
最近だと回転幕部分をフルカラーLEDに改良したりするケースが見られますが、
おそらく10年もしないうちに新しい車両に置き換わるような気がしますので、なんとか置き換わる前まで残って欲しい表示形式です。
 

編成は前から6号車で普通車自由席は5,6号車、普通車指定席は2~4号車、グリーン車が1号車となっていて、今回はグリーン車に乗車します。

車内は2×2の座席が11列並んでいます。

JR東海のグリーン車というと1列あたり2×1の3席のイメージが強いのですが、東海道新幹線名古屋からおよそ250km離れた北陸新幹線長野をダイレクトに結ぶ特急ですから、それなりのビジネス・観光需要に応えるための措置なのかもしれません。

 

 
座席のモケットカラーはグレーを基調としていて、走行中はカーブが多く続く区間をコンピュータ制御付といえども自然振子により傾斜が生じるため、座席の上には手すりバーが設けられているのが特徴的です。
 
 
シートピッチは1,200mとグリーン席としては標準的な広さで座席を全開で倒しても対して気にならないリクライニング具合となっています。
 
 
折りたたみテーブルは座席の端から端まで幅があって、奥行きはそこまでではないながらも歴代の特急グリーン席の中では広さではひょっとしたら一番かもわかりません。
 
 
折りたたみテーブルの下には網ポケットとフットレストがついていて、
 
 
フットレストは靴を脱いで使用するタイプになります。
 
 

長野10時1分→名古屋13時1分

しなの8号

 

長野を出発。途中の停車駅は篠ノ井松本塩尻木曽福島中津川多治見千種名古屋の8駅となります。

始発駅出発後、恒例のワイドビューチャイムを聴きながら長野県にわずかに残る信越本線を通過し、篠ノ井から篠ノ井線に入ると、次の稲荷山から勾配を駆け上がって行きます。

スイッチバック設備で有名な姥捨付近から進行方向左側広がる善光寺平は1月下旬に通ったこともあって雪に覆われていて、古くから日本三代車窓の一つにふさわしい眺めでした。

JR東日本JR東海に境界駅になる塩尻からは中央本線(中央西線)へ入り、甲府方面へと伸びる中央東線と分かれて木曽路を進んでいきます。

中央西線を乗り通すのはこれまで3回ほどあったと記憶していますが、全て313系に乗車して各駅に停まりながらだったわけですが、

383系で初めて乗り通してみると、山間部区間では山を貫くようなトンネルや急カーブが多く、

急カーブは上述した通り制御付き自然振子機能をこれでもか!というほど効かせて高速ですり抜けていく様はなかなか爽快でした!

塩尻と出発してしばらく上り勾配となり、JR東海では最も標高が高い奈良井(933.8m)を過ぎるとひたすら下り勾配が続いて行きます。

木曽福島を出発して、寝覚の床を眺めつつ標高408.4mの南木曽を過ぎる頃にはそれまで線路脇に積もっていた残雪はなくなり、中津川到着前には完全に雪はなくなっていました。

中津川を出発するとだんだん家が密集する区間へと入り、高蔵寺を出発すると山岳区間は終わりとなり、一気に市街地区間が広がります。

しばらく名古屋のベッドタウンともいえる区間を通り、東海道本線の停車駅でもある金山を豪快に通過。

終点の名古屋に到着することを告げるワイドビューチャイムを聴いていると、

徐行運転となり長野へ向かうしなの13号とすれ違うとゆっくりと11番のりばに1分ほど遅れて到着。

 

デビューから20年少し経った383系の置き換えは発表となっていませんが、次回は長野に向かうしなのに乗車して乗り心地をまた味わいに行きたいと思います。