北陸の温泉地を結んだ 『北陸鉄道加南線(山代線・山中線)』の廃止記念乗車券です。
加南線おわかれ記念乗車券
往復乗車券(山中~新動橋間) 180円
往復乗車券(山中~大聖寺間) 140円
路線データ
●山中線
- 路線距離:8.9km(山中~大聖寺間) ※廃止時
- 駅数:11駅(起終点駅含む)
- 軌間:1067mm
- 動力:電気
- 開通年月日:1899年(明治32年)10月8日
- 廃止年月日:1971年(昭和46年)7月11日
- 会社変遷:山中馬車鉄道→山中電軌→温泉電軌→北陸鉄道
●山代線
- 路線距離:7.0km(河南~新動橋間) ※廃止時
- 駅数:7駅(起終点駅含む)
- 軌間:1067mm
- 動力:電気
- 開通年月日:1899年(明治32年)10月8日
- 廃止年月日:1971年(昭和46年)7月11日
- 会社変遷:山代軌道→山中電軌→温泉電軌→北陸鉄道
解説
北陸鉄道加南線は、山中線、山代線(連絡線)、粟津線、片山津線の各路線の総称です。全線が廃止されていますが、このうち、山中線と山代線が最後まで残りました。ここでは、山中線と山代線について解説します。
山中線と山代線は、地元の温泉旅館経営者達が中心となり、1899年(明治32年)に馬車鉄道として開業しました。その後、動力の変更や会社名の変遷を経て、北陸鉄道へ合併されました。
多くの温泉客を輸送しましたが、モータリゼーションの進展により、バスやマイカーに客を奪われ、1971年(昭和46年)に全線廃止されました。
なお、記念乗車券1枚目のアルミ合金車両6010形(しらさぎ号)は、廃止後、大井川鉄道へ引き取られ、2002年(平成14年)まで活躍しました。現在は、故郷へ戻り、山中町内の「道の駅山中温泉 ゆけむり健康村」にて静態保存されています。
更新履歴
2022.3.18掲載