別れの3月(根室本線) | 四季の鉄道風景Gallery

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北海道と関東を中心に、四季折々の鉄道風景を公開します。

毎年、3月のダイヤ改正を機に行われる駅の廃止や車両の更新。今年は、関東ではロマンスカーVSE、北海道では、十勝・釧路のキハ40、そして特急おおぞらでお馴染みのキハ283とお別れです。ダイヤ改正前日の帯広駅で、この二つの車両を見送りました。華やかなイベントも混乱もなく、静かでとても温かなフィナーレでした。(2022/3/10-12)

ご一緒するNさんをお迎えに帯広空港へ行こうと夜明け前に白老を出発し、十勝には7時前に到着しました。極上の天気、日高山脈がくっきり見えます。さっそく撮影開始です。朝日を浴びて、キハ40が軽快に通過。まだまだ現役で頑張れるのではと思わせるピカピカボディです。

幸福駅にも立ち寄りました。タラコ色は雪景色に映えますね。「幸福」という言葉が身に染みる、昨今の不穏な世界情勢です。

帯広空港でNさんと合流し、改めて撮影開始。帯広近郊はそこそこの列車本数があります。お昼頃まで、ここ幕別の猿別川あたりで撮りました。午後は狩勝峠を越え、富良野に向かいました。(富良野の根室線は別の日記でご報告)

富良野ラビスタで泊まり、翌日は富良野界隈の根室線を撮り、お昼頃に十勝に入りました。昨日に比べ天気はイマイチですが、いよいよ今日が十勝のキハ40、キハ283の運行最終日です。さっそく、御影駅でキハ40とキハ283の並びが撮れました。

札内川を渡るキハ40。河原には雪が残りますが、十勝は早春の風情です。

続いて、札内から幕別の間で。昨日ロケハンしたときは、日高山脈をバックに直線を下る列車を望遠で撮るイメージでしたが、今日は残念ながら山は見えず‥。それでも「今日が最後」と思うと貴重なワンシーンです。

日没前です。どんよりしていますが、空を大きく取り込んで池田行の普通列車。

夕暮れの利別駅。家路を急ぐ数名の乗客。明日からはDECMOで通勤・通学です。

帯広の宿にチェックインし、最後の見送りをしようと帯広駅へ行きました。ホームにはキハ40が並んで待機。最後の札幌行おおぞら(帯広20:33発)は283系が来てほしい! 願いが通じました。

いつか食べたいと思っていた、帯広のソウルフード「インデアン・カレー」。旨い! これはクセになりそうです。

翌朝は、社の森でエゾリスくんに会ってきました。雪解けの森を元気に走り回っていました。

最終日。もうキハ40も283もいません。のんびり、ゆっくりと早春の十勝をドライブしました。

今回集めた「十勝・釧路の40入場券」。全部で7枚です。それぞれの駅に行かないと買えないのがミソです。旅の良き思い出になりました。

毎年繰り返される3月の別れ。寂しいものですが、線路さえ続いてくれれば善しですし、いつまでも過去に拘らず、新しい被写体も受け入れるようにしたいと思います。白老鉄日記vol.65 「別れの3月」でした。