甲東園駅【兵庫県】(阪急今津線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県西宮市東部、西宮七園の一角をなす住宅街・甲東園に位置する阪急今津線(今津北線)の駅で、関関同立の一角をなす関西学院大学の西宮上ケ原キャンパスへの最寄駅である、
甲東園駅 (こうとうえんえき。Kotoen Station) です。
  
 
駅名  
甲東園駅 (HK 24)
 
所在地  
兵庫県西宮市 
 
乗車可能路線  
阪急電鉄:今津線 【通称:今津(北)線】  
 
隣の駅  
西宮北口方・今津方……門戸厄神駅  
宝塚方……………………仁川駅    
 
訪問・撮影時  
2018年6月
 
 

  

甲東園駅は地平駅で、ホーム中ほどに1998年完成の橋上駅舎を有しています。
東西に出入口があり、橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。エレベーター完備で、バリアフリーに対応しています。
橋上駅舎は阪神間モダニズム(明治後期~昭和初期)を意識した洒落たデザインになっています。
一方、東西とも線路脇に側道が通っているため、出入口は東西とも側道を隔てた外側に設置されています。
 
写真は西口です。上写真は東を、下写真は北を望む。
出入口は側道西側(下写真左)に建つ再開発複合ビル「アプリ甲東」に設置されていて、連絡橋で橋上駅舎と繋がっています。
「アプリ甲東」は実質的な駅ビルで、西宮市甲東支所や甲東ホールなど西宮市の施設をメインに、銀行、カフェ、立体駐車場などもあります。
尚、西口に駅前広場はありません。側道沿いにバス停留所が設けられています。
 
 

西口駅前です。西を望む。後方にホームが、右手に西口出入口と「アプリ甲東」があります。
駅西側は住宅街が広がっていますが、西宮七園と呼ばれる高級住宅街の一角を占める「甲東園」として有名です。いわゆる豪邸も見られます。
駅前には多くの商店や飲食店が立ち並んでいます。関西学院大学への最寄駅である事から、学生向けの店舗も多いです。但し、駅前は狭い道路ばかりで歩道もないため、通行の際は注意が必要です。また、甲東園地区は六甲山地の東端部に相当する事から、西へ進むごとに標高が上がります。坂道が多いです。
約750m西には兵庫県立西宮高等学校があり、約1.1km西には関西学院大学西宮上ケ原キャンパスがあります。キャンパス内には関西学院中等部と関西学院高等部があります。
また、約600m南西には山陽新幹線の六甲トンネル入口があり、その直上には山陽新幹線記念公園があります。新幹線列車を見下ろす事が可能です。公園内にはトンネル工事で殉職した54名の氏名を記した慰霊碑が建てられています。
 
 

  

こちらは東口です。上写真は西を、下写真は南を望む。
東口も線路沿いに側道があるため出入口は側道の外側に設置されていますが、西口と違い出入口単独の建造物です。階段・EVの他に上りエスカレーターもあります。2階部分で連絡橋により橋上駅舎と繋がっています。
尚、東口にも駅前広場はありません。東口に乗り入れるバス路線は存在しません。
 
 

東口駅前です。東を望む。後方にホームが、右手に東口出入口があります。
駅前は商店が立ち並んでいますが、西口と比較して店舗数が少ないです。右手には高層マンション「パセオ甲東」があり、低層階には商店や診療所などが入居しています。
駅東側も住宅街が広がっていますが、やはり狭い道路だらけです。こちらはほぼ平坦で、駅から離れると田畑も見られます。
約500m北には仁川学院中学校・高等学校が、約1.4km東の武庫川沿いには高校野球の強豪校である報徳学園中学校・高等学校があります。
報徳学園は甲子園の常連校ですが、仁川学院や関西学院も野球部が強く、甲東園駅周辺には私立の強豪校が集まっています。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。南を望む。右が西口、左が東口です。
甲東園駅は有人駅ですが、駅員不在時に備えて改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が7通路あり、右端は幅広通路です。左端の点字ブロック通路は窓口に面していて、有人通路を兼ねています。
改札口の後方、通路の反対側には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードチャージ可能です。
そして1階にある各ホームとの間には階段があり、宝塚方面1号線との間には上下方向ESが、西宮北口方面2号線との間にはエレベーターが併設されています。尚、この改札と1号線の間には用地の関係でエレベーターはありません。1号線行きエレベーターは右後方にある1号線エレベーター専用改札へ回る必要があります(後述)。
トイレはコンコースにありません。通常のトイレは各ホームにありますが、多機能トイレは2号線にしか設置されていません。
改札内コンコースには飲料と菓子の自動販売機、公衆電話、AEDが設置されています。
また、左後方(改札内)には阪急系の売店「asnas exp-b」がありましたが、閉店した模様です。

コンビニは東西の駅前にあります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

こちらは宝塚方面行きエレベーター専用改札です。北を望む。左が西口方面、右が通常の改札口と東口方面です。
このEV専用改札は6:00~下り最終列車までの営業です。早朝は利用できませんので注意が必要です。また、西宮北口方面のエレベーターは通常改札内にあります。そのため、エレベーターの出入口には「宝塚方面」と強調した掲示物があります。
EV専用改札は係員不在で、改札外で何かあった場合は右側の通常改札の窓口またはインターホンをご利用下さい。改札内にはインターホンがあると思われます。
幅広通路の自動改札機が1通路のみあります。右側には自動券売機があります。また、改札内に自動精算機があるかどうかは未確認です。もし設置されていない場合で乗り越しやICカード残額不足の場合は駅員にお問い合わせ下さい。
そして改札口のすぐ先には宝塚方面1号線とを結ぶエレベーターがあります。
 
 

下り1号線に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
阪急の標準デザインで、書体は新タイプへと変更されています。
駅ナンバリングも併記されています (HK 24)。
 
 

甲東園駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
右(西)が1号線で下り宝塚方面・宝塚本線方面、左(東)が2号線で上り西宮北口方面・今津方面・神戸本線方面です。大阪梅田駅方面や神戸三宮駅方面は2号線です。
ホーム有効長について、今津線内完結列車は6両編成なのですが、ラッシュ時に神戸本線直通の8両編成の準急(今津線内は西宮北口駅を除き各駅停車)が運転されている関係で2号線のみ8両分あります(1号線は6両分)。上下線でホーム長が異なる駅は今津線の数駅のほかに名鉄津島線の複数の駅でも見られます。ちなみに準急は上り大阪梅田行きの運転で、宝塚駅への送り込み列車は全て回送です。
2018年6月時点でホームドアはありません。利用客は多いですが両側に側道があるため、ホーム幅は全体的にやや狭いです(中央部に広い部分があり、1号線の今津方の端(右奥)や2号線の宝塚方(左手前)に狭い部分があります)。
上屋は1号線が全6両分、2号線が西宮北口寄り(奥側)の6両分に設置されています。上りの準急・大阪梅田行き(8両編成)は後2両が上屋からはみ出しますので、雨天時の乗降は注意が必要です。ホーム中ほどの直上に橋上駅舎が設置されています。
写真は2号線より西宮北口方・今津方を望む。
 
 

各ホームにはベンチと冷暖房完備の待合室が設置されていて、少なくとも2号線には飲料とアイスクリームの自動販売機が設置されています。
トイレですが、1号線は西宮北口方の端(後方)にあり、2号線は中ほどの階段下(右前方)にあります。2号線には多機能トイレも併設されています。
写真は1号線より宝塚方を望む。
 
 

1号線より西宮北口方・今津方を望む。すぐ先に踏切があります。
また、約200m先では山陽新幹線をアンダークロスしますが、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の際に新幹線の高架橋の橋桁が落下して今津線を塞ぎ、今津線は長期運休を余儀なくされました。
 
この先、山陽新幹線をアンダークロスして住宅街の中をひたすら南下すると門戸厄神駅へと至ります。
 
 

2号線より宝塚方を望む。
この先、上り勾配になり左へカーブしながら住宅街の中を走ります。地形の関係で掘割を走る区間もあります。その後は進路を北北西に変えて引き続き上り勾配で住宅街の中を走るとやがて平坦になります。そして武庫川の支流である仁川を渡って宝塚市に入るとすぐに仁川駅へと至ります。仁川駅は阪神競馬場への最寄駅で、阪神競馬開催日に限り夕方に仁川発大阪梅田行きの直通臨時急行が運転されます(甲東園駅は通過です)。
 
 
あとがき  
私が甲東園駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。橋上駅舎を有していますが、おしゃれな感じのデザインです。また、駅近くに関西学院大学をはじめ高校も多い事から駅前は学生街の雰囲気も感じられました。まぁ阪急のイメージに合った駅であると言えます。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線下りの普通・快速・新快速に乗り換えて大阪駅で下車します。そして隣接する阪急の大阪梅田駅から神戸線の特急or普通に乗り西宮北口駅で下車します。そして今津線の宝塚行きに乗り継いで当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪急の大阪梅田駅から神戸線の特急or普通に乗り西宮北口駅まで行き、今津線の宝塚行きに乗り継いで当駅下車です。梅田から30分以内で到達可能で、余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前に複数のコンビニがあります。また、飲食店やカフェも一定数あるものの、気軽に入れるチェーン店は「マクドナルド」「大阪王将」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪急今津線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は甲東園駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:阪急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)