インターネットの普及で生活は便利になったが、新たな問題も生み出した。ネットを悪用した犯罪だ。そしてそれは身近なところに潜んでおり、代表的なのが迷惑メールだ。
毎日着信する迷惑メール、明らかに怪しい相手からのメールはすぐに分かるが、大手通販サイトやクレジットカード会社、金融機関など、日常生活で利用しているサイトを装ったメールは気をつけなければならない。
今回、我が家に着信したのはJR東日本の「えきねっと」を装ったメールだった。「一年以上利用がないので、登録内容の再確認する」といった内容で、サイトへのリンクが貼られていた。
折しもコロナ禍で「えきねっと」を実際に一年以上利用していなかったし、URLもドメインも見た目は本物そっくり。一瞬、信じかけたのだが、文面の日本語に翻訳ソフトを使ったようなわずかな違和感があった。
こういう時は検索をかけてみると、同様の経験をした人の投稿があるのですぐに分かる。やはり偽サイトだった。貼られているリンクにアクセスすると、クレジットカード情報などを入力させて抜き取る仕掛けのようだ。
送られてくるメールの文面にはいくつかのパターンがあるみたいで「アカウント利用を一時停止しているので再開手続きを」とか「このまま〇〇日間、利用がないと退会処理されます」などという事例がUPされていた。
今回は、メールの文面にリンクを貼るという方法だったので難を免れたが、開いただけでウィルス感染などの害を及ぼすタイプだとやられていたかも知れない巧妙なワナだった。AIを活用した防止策はないものか。
残念なことだが、まずは疑ってかかることが大切なようだ。特にビューカード保有者が狙われているようなので、皆さまもご用心を。