アリイの485系プラモデルの続報です。
動力車も出来たことだし、後は一気呵成に、と行きたいところですが、どうしても気になる点が一つ。
それは、連結間隔の広さです。大昔のNゲージみたいで、ちょっと興醒めです。
IMONの伸縮カプラーを使ったにも関わらず、連結間隔が広くなる原因は、連結面のディティールです。
このディティールがカーブ上で悪さをします。連結面が接触し、脱線を誘発するのです。
こういう現象に遭遇すると、KATOやTOMIXの完成品って良くできてるんだなぁ、と感心してしまいます。
少しでも連結間隔を狭くするため、連結面のディティールを削ろうかと考えましたが、もっと楽な方法はないかと思案するうち、貫通幌で隙間を埋めることを思いつきました。
確か、昔の「鉄道模型趣味」誌に、紙を”バネ折り”にして幌を作った記事が掲載されてたはずです。
若かりし頃の「鉄道模型趣味」誌は、実家の納戸の奥深くに押し込められており、おいそれとは見に行けません。
そこで、ググってみたところ、同様の作例がいくつか見つかりました。ある方のブログで、私の思い出した記事が、1980年6月号の掲載だったことも分かりましたよ。みなさん、ありがとうございます。
作り方が分かったところで、早速、製作開始です。
まず、A4のコピー用紙から、幅22mmと13mmの紙帯を切り出します。紙帯の長さは、A4の長手方向一杯の297mmです。紙帯の幅は、そのまま、幌の長手方向と短手方向の寸法になります。連結面のディティールに干渉しないギリギリの寸法を選択しました。
この紙帯の端を直角に重ね、”バネ折り”をしていきます。
”バネ折り”の途中です。
幅13mmの紙帯の方が、先に長さが尽きて折れなくなります。
その時点で、余分をカットして、”バネ折り”は終了です。
四隅の角を落として、紙製の幌の完成です。2つ作りました。
できた幌を、両面テープで連結面に取り付けます。
連結させた状態です。幌の上下が食い違ってしまいましたが、試作品なので、これで良しとします。
そして、緊張の試運転です。
試運転の結果、この紙製の幌、私の感覚では、十二分に使用に耐えるものになりました。
鉄道模型の幌といえば、東豊精工が開発したNゲージのSP幌があります。東豊精工では、HOのSP幌も開発しているようですが、丁寧に作れば、紙製の幌も十分使えると思いますよ。
私は、本製作では、銀ねず色のコピー用紙を使おうと思っていますが、コピー用紙ではなく、もっと腰の強い紙を使うなどの試行錯誤をすれば、さらに良い結果も期待できると思います。
また一歩、485系の完成に近づきました。
早いとこコイツを片付けて、レイアウトの製作に戻らねばなりませんね。
本日も、ご訪問ありがとうございました。