今年もダイヤ改正の前日を迎え、数々の名列車が引退していっている 。。。

まずは、こちら!
~特殊構造が裏目に出て早期引退へ~
①小田急ロマンスカー 50000形 VSE
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ちなみにVSEって何の略か知ってますか?
正解は【Vault Super Express】Vaultとは、アーチ形の天井などを意味する言葉であり室内の様式美がそのように見えることから名づけられたそうです。

正直なところ私この車両嫌いなんでほとんど写真が無いんですがwww
え?なんで嫌いかって?そりゃ椅子が固いからよwww

しかし、この車両が登場したのは箱根観光が低迷していた2005年3月19日・・・
この列車の投入で老朽化したHiSEを置き換え低迷していた箱根観光をまた取り戻そうとして、小田急の原点に戻り関節台車にして前面展望を売りにしたのがこの車両である。

しかし、皮肉なことに17年という月日を経過し、アルミ合金押出形材によるダブルスキン構造の車体は溶接などの熱を加えての補修や修正が非常に困難で、修理に高度な技術や経験を要すること。
また、連接構造や車体傾斜制御などに特殊な構造を多く採用していることで、経年劣化に伴う主要機器の更新が難しく、性能を維持できないことから本日をもって運行を終了し、以降は臨時ダイヤによるイベント列車での使用を経て、2023年秋頃には完全に引退する予定となっているそうです。

~都心から田舎へ移植の転属!新型に置き換えで引退廃車へ~
②205系600番台 日光線・宇都宮線
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▲元川越車の205系
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▲元京葉車205系

もともとは、京葉線や武蔵野線、埼京線で走行していた205系と205系メルヘン顔
しかしまあ、まさかこの車両が宇都宮線末端区間と日光線に入るなんて誰も予想しなかったですよね~

運行を開始したのは日光線が2013年3月16日、宇都宮線が8月24日・・・
末端区間で運転されていた日光線の107系と高崎から借りていた211系を置き狩ることを目的に、余剰となっていた京葉車両センターの205系と川越車両センターの205系を短編成化して前面帯を宇都宮線用は湘南色、日光線は107系を踏襲し茶色のラインを入れた魔改造205系が誕生した。

こちらは、宇都宮線が宇都宮で系統分離されることとなったため宇都宮線末端区間と日光線は新型のE131系に置き換えられて引退・廃車となる。

それと宇都宮線の系統分離と同時にこちらも消える・・・

~日本で第2位のロングラン普通列車~
③熱海発黒磯行き
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2015年の上野東京ライン開通により宇都宮線・高崎線が東海道線へ乗り入れる様になったことによって誕生した日本第2位のロングラン普通列車

熱海を18:52に出発し終点黒磯に23:39に到着するという実に約5時間・・・距離にして267.9㎞という超ロングランを走る列車だが、前述の通り宇都宮での系統分離により黒磯行きは消滅し宇都宮~黒磯間のグリーン車営業も無くなる。

18キッパーにとって黒磯から上野にグリーン車で出れたという事もありお世話になった方も多いと思いますが、このダイヤ改正で消滅してしまう。

更に同じ栃木話題から・・・

~足回りは6000系から流用!会津車は完全新車だったのに廃車へ~
③東武鉄道6050系・会津鉄道6050系200番台
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今回のダイヤ改正では、東武鉄道でも大幅な改変が予定されている。
すでに運用も始まっているが20400型と呼ばれるワンマン対応した元日比谷乗り入れ車が新藤原まで乗り入れを増やし、6050系を減らしていく。

それに伴い野岩鉄道では自社で保有する6050系と東武の6050系一部で運用せざるを得なくなり運行本数が大幅に減少。それにより特急リバティが野岩線内男鹿高原以外全停車、特例を下今市から鬼怒川温泉へと変更する。

また、野岩鉄道の6050系が会津田島まで乗り入れ無くなることから会津鉄道では自社保有の気動車を会津高原尾瀬口まで伸ばすことになる。
それにより、自社に電車を運転できる人員が居ないので会津鉄道の6050系は新車だったがお払い箱となり廃車となる。

~静かに消える115系~
③115系 新潟地区
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新潟地区の115系が本日をもってラストランとなったことを新潟地盤の新聞社の新潟日報が報道した。

かつては、新潟地区を代表する列車だったが、地産地消の代表例となったE129系が増えたことにより近年では数えるほどしか運用は持っていなかった。
事前告知なしでの引退ということに驚きを隠せなかった。。。。

今時、手動で開けるドアとか「あつい」と書かれたドアとか面白い要素が多くあった115系ですが、まだJR西日本としなの鉄道では見れる。
しかし、しなの鉄道の115系もダイヤ改正後は残り3割程度しか見られないので記録はお早めにした方が良いかも・・・

~元素通勤型電車~
③201系 おおさか東線
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こちらも国鉄を代表する通勤電車。201系
おおさか東線では見ることが出来た魔改造され延命工事を施された201系も223系に置き換えられるようである。

今後まだ、大和路線で見ることは出来るらしいがそれも来年までのようだ。。。

~かつてはエース特急だった~
③JR北海道 キハ283系
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キハ281系の後継車として登場し、長年道東方面を担いJR北海道の速達化をけん引してきた元エース気動車!
デビューは、1997年3月22日だった。主に釧路方面のおおぞら(旧:スーパーおおぞら)に使用され一部車両はスーパー北斗などにも使用されていたが、老朽化に伴いとかちなどで使用しているキハ261系の方がコストがかからないという事で今回のダイヤ改正でキハ283系が引退・廃車となる。

もし、JR北海道が事故を起こさずいまだに高速化の波に乗れていたならまだまだ現役でこの列車の後継であった幻のキハ285系が主役になっていたのかと思う。

そう考えるとこの列車の引退というのは、高速化に敗れJR北海道が高速化をあきらめたという事なのかもしれない・・・

最後もJR北海道から・・・

~時代の流れなのか~
③JR北海道から消える駅・変わる駅
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JR北海道からまた駅が消えていく!
その代表的な駅が流山温泉駅である。かつては、駅前に200系新幹線が保存されJR北海道が大々的に開発した流山温泉だったが施設は度重なるJR北海道の不祥事により切り離され移管され、経営を立て直したかと思いきややはりだめになり閉業したという運命を持つこの駅。

現在は、駅前にあった200系新幹線は解体され鼻の部分だけ残るという200系の亡霊がでるともっぱらの噂になってる駅もこのダイヤ改正で廃止となる。
さて、廃止になったあと200系の鼻はどうなるのだろうか?

廃止される駅はあるけど、新しく誕生する駅もある。それが宗谷本線の東風連駅を移転して誕生する名寄高校前駅である。
いまいち利便性が悪かった東風連駅を移転させることによって利便性が増大し、1日数本しか止まらなかった駅が快速なよろも停車するという大出世を果たす駅となる。

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続いて、名称が変更される駅である。
学園都市線もとい札沼線の電化区間の末端部分にある「石狩当別」と「石狩太美」が「石狩」を外して【当別】と【太美】という駅に変更となる。

正直なところなぜ石狩を外すのか意味不明だが、同名の駅名が無いということで外しても問題ないという結論に至ったようで今回のダイヤ改正で外されることになった。

どうやら、地元からの要請が大きかったようである。

個人的な意見としては外さない方がカッコいいから好きなんですが・・・これにより石狩と付く駅は留萌線の石狩沼田駅のみとなる。
この駅も廃線が取り沙汰されているので廃線となった場合は、石狩が付く駅が完全消滅することになるだろう・・・
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その他、今回のダイヤ改正でJR西日本の「サンライナー」無くなり京王では「準特急」がJR東日本では相模線と横浜線の直通列車が消滅、総武快速線の通勤快速が消滅などなどが消えていく。


このようにダイヤ改正によって今回も多くの列車が消えていく。昨年の185系みたいに大きな話題とはならない列車が多数だがこれも大変革という事なのだろう。。。

ダイヤ改正後のダイヤや変化に注視したいところである!!!

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