2022年春のダイヤ改正 | DAIKON's Life

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Yahoo!ブログからの引っ越し組です。
だいこんが日々感じたことを、気の向くままに綴っています。

 3月12日にJR各社及び私鉄の一部でダイヤ改正が行われる。
 コロナ禍の悪影響もあって料金の値上げや減便といったネガティブな面が多く、一鉄道ファンとしてはとても寂しい。

 写真で記録できていないが、京王電鉄の「準特急」廃止が話題の一つとして注目されているようだ。
 個人的には、大学生時代に幾度も当方の遅刻の危機を救ってくれた京王電鉄の「明大前~調布~ノンストップ」が神だったため、「準特急」なんてしゃらくさいものが出てきたときは心中穏やかではなかったものだ。
 種別の統廃合よりも、個人的には思い出深い「明大前~調布ノンストップ」の韋駄天が姿を消してしまうのが残念かな…。
 新宿を出た下りの「特急」が、地下を抜けて笹塚に近付いてきた頃初めて車掌さんのアナウンスが始まる…聞き取りづらい地下区間での放送を避ける、あの気遣いが過去帳入りというのも、重ねて残念である。


 JRの国鉄型車両では、東日本の新潟地区115系と西日本の奈良線103系、おおさか東線201系が運用から退くようだ。
 幸い115系は2019年、103系は2020年に撮影する機会があった。
 ちょっと油断していたかな、具体的に引退表明をされていない中での出来事で驚いている。

 


 そして、かねてから話題となっていたおおさか東線201系の撤退。
 直近では昨年12月に撮影及び乗車ができたので、良しとしましょう。
 大和路線ではもう少し活躍するのかな…?とはいえ、徳俵に足がかかっている状況なのが現実。できればもう一度楽しんでおきたいところだが、果たして間に合うかな…。


 JR北海道に目を向けると、キハ283系が引退。
 客用ドア周りの洗練された色遣いと相反する、窓周りの武骨な雰囲気が結構好みだった。
 北海道の暴走族と言わんばかりの走りっぷりも見事だった。
 過去に二度ほど乗ったが、唸るエンジンと遠慮なく加速して流れる車窓は印象深い。


 関東一の規模を誇る東武鉄道も慌ただしい。
 200系「りょうもう」の葛生行・伊勢崎行の廃止、350系の引退、東武鉄道内での6050系運用削減など、話題に事欠かない。
 宇都宮方面の出張で前泊のときには狙って乗車した350系「しもつけ」。
 あのクラシカルな雰囲気の車内でビールを飲むことももう叶わないのか…。




 さて、個人的に今回のダイヤ改正で最も残念なのが小田急電鉄が誇る「50000形・VSE」の定期運用引退に他ならない。
 小田急ロマンスカーで最も好きなのはVSEかMSEか…という自問自答をして久しいが、やはり伝統の連接台車が消滅してしまうことが、鉄オタとしては寂しい。
 そして、亡き母と旅行したときお世話になったのがVSEだっただけに、思いが強くなってしまうのは致し方ないのかな。
 車両を見たときに、そして乗ったときに、親子で興奮を隠しきれなかったことが今でも鮮明に思い出される。
 SNSで見たところ、今回の引退劇で最も脚光を浴びている出来事ではなかろうか。
 跡を継ぐ「70000形・GSE」とはまだしっかり対面していないが、彼がVSEの後継者として担う責務は相当なプレッシャーではかなろうか…。



 寂しい話がどうしても多いように感じられる、この度のダイヤ改正。
 これからの鉄道事情がどう変化していくのか…生きているうちは目が離せない性分なので少なからず興味はあるが、できるものなら明るい話題の一つや二つ欲しいと思うのが正直な気持ちである。

 明日からの日本の鉄道にも、幸あらんことを。
 そして、第一線を退く車両には労いの気持ちを…お疲れ様でした。