南海本線.高野線
で運転されている1000系が1992年に新造されてから今年で30年を迎えた。
南海1000系について解説しよう。
概要
南海本線・高野線の双方で共通運用可能なハイグレードな次世代汎用通勤車として設計され、合計76両が製造された。
本系列は新造の度に機会を捉えて様々な改良が加えられ続けており、第1次車、第2 - 5次車、第6次車(50番台)の3グループに大別される。
客室
座席は従来どおりロングシートを基本とするが、車端部のみはボックス式クロスシートを設置しており、新設計のバケットシートを採用して1人分ずつ区切った構造の座席とされ、着席マナー向上を誘導するデザインとなっている。
リニューアル工事
製造から20年が経過した2016年にリニューアル工事が実施された。
- 工事内容
- 前面および側面の種別・行先表示器をフルカラーLEDに換装
- 車内案内表示器を8300系と同型の4ヶ国語対応のLCDディスプレイに換装
- 8300系と同等の自動放送装置の設置
- 座席モケットを8300系に準じたものに交換(一部編成のみ、なおリニューアル前にモケットのみ先行して交換された編成あり)
但しVVVF装置素子のIGBT-VVVFへの更新やシングルアームパンタグラフへの交換、ドア上の開閉用赤ランプの設置や、ドアチャイムと盲導ベルの設置は行われていない。
運用
本線、高野線共、急行から普通まで幅広く使用される