80000系「ひのとり」の導入が完了して甲特急が全て同系での運行になってから名阪特急は停車駅の少ない甲は赤い車両、主要駅停車の乙は白い車両に二分されましたが白い方(アーバンライナー)は「ひのとり」がデビューする前から名古屋〜伊勢志摩間の名伊特急にも充当されており、近鉄名古屋〜鳥羽間の運行が基本であるものの賢島まで行く運用もあるので志摩線内でもその姿を見ることが出来ます。名伊の定期運用は以前から乙特急のみで甲特急は受け持っていませんでしたがデラックスシートを備えた流線型先頭車の6両(または8両)編成は特別感を感じられ、伊勢主要3駅(伊勢市・宇治山田・五十鈴川)で発着する姿を見た時は「乙特急とは思えないな」って思ったこともありました。


(2022.1.6 宇治山田にて撮影)

 前寄りにパンタグラフを1基搭載するモ21100形を先頭に3番のりばに入る21000系6両編成の名伊乙特急です。列車は近鉄名古屋8:10発鳥羽行き6815レですが名伊乙は宇治山田止まりでも3番のりばに入ることが多く、この場合は次の五十鈴川まで回送して折り返し同駅発の近鉄名古屋行きになることが殆ど(?)です。


(2022.1.6 宇治山田にて撮影)

 この日の6815レはUL07が充当されましたが鳥羽到着後は回送で戻ってきました。しかし前面に行先表示器の無い21000系では営業列車と何ら変わらない姿に見え、「これだから流線型の先頭車は良いんだよな」って思ってしまう程で以前船津のカーブで23000系(伊勢志摩ライナー)の回送を撮影した時も同じことを思いました。ちなみにこの時の回送は名伊甲の折り返しで、明星車庫へ向かう列車でした。