久しぶりに乗った東武鬼怒川線は、かなりのスローライフ。
拍車をかけるようにオーバーランのトラブルがあったが、それすらも吸収。
列車と同じく、執筆ペースはかなりのんびり。
鬼怒川温泉駅を過ぎても、車内はそこそこの賑やかさ。
踏み締めるように、一歩一歩ゆっくりと会津に向けて歩みを進めていく。
鬼怒川公園駅では、リバティ、スペーシアと立て続けにすれ違い。そして14:07、新藤原に到着。
最終的にはほぼ定刻により走り切る。
東武鉄道の最北端に、約5年ぶりの再訪。
と、交代もそこそこに運転士が線路に下りていく。
下りた理由は、連結器カバーを取り付けるため。
やはり、相当に降雪がすごいのだろうか。
まだ、ここではまるで想像がつかない。
新藤原では4分停車。
野岩鉄道ではICカードが利用できないため、その旨繰り返し放送が流される。
実際それで、何人もの乗客が新藤原駅の改札に駆けていく姿が見られた。
そして、いよいよ野岩鉄道線内へ。
これまでの東武鬼怒川線内でののんびりゆったりの走りから激変。
その気候は、これまでの今市周辺や鬼怒川線内とは相当に趣が変わってくる。
明かり区間はだんだん雪が増えてきたのが明らかにわかり、また空気も明らかに冷たい。
ここで一気に下車が見られ、車内は一気に1両あたり数人と閑散としてしまった。
日常利用は果たしてあるのか?と思えるほどの少なさにしばし息を呑む。
5年前に訪問した時にも感じたが、より状況は厳しさを増している様子。
それがこの度のダイヤ改正に反映されている、ということだろうか。
実際は往復ともスルーするだけだが、それでも僅かにお得なので求めたが…
車内補充券発行機による印刷で、たぶん日本一シンプルな一日乗車券ではなかろうかw
湖の表面が凍り、その上に雪が積もっているのだった。
ますます雪は深くなり、ホームは一面真っ白、ふくらはぎまで埋まる程度の積雪に。
すっかり雪国の様相に、かつてのトラウマが蘇り不安はどんどん増していく。
しかし、ここからが雪に慣れた路線の抜群の頼もしさ。
変わりゆく車窓に反比例するように、公共交通としての使命感に感銘を受けることにー。