NO.2632 「SL人吉」用50系&DE10形団体臨時列車筑豊線撮影記(後編、原田駅他撮影編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 去る2月20日に、「SL人吉」用の50系700番台客車と、DE10形ディーゼル機関車のプッシュプルで運行されました、団体臨時列車撮影の話題、前回は福岡県直方市の直方駅で撮影しました話題を皆様にご紹介しておりました。

 

 この団体臨時列車は、福岡県内を走る筑豊線が開業130周年を迎えている事もありまして、その記念企画として運行されていたものでありまして、名称も「筑豊本線全線走破&リアルオークションツアー」というタイトルとして、博多駅発着で運行されていたものでありました。

 

 この運行では、普段味わう事ができないような行程で運行されておりまして、前回ご紹介しましたように上の画像2・以下画像にもありますように直方車両センターへ入りまして運行されましたり、画像1にもありますようにホームには入らず、そこから引き上げ線へ入ると言った流れさえも見られておりました。また、鹿児島線から短絡線を経まして筑豊線の若松駅への運行の際には、八幡駅・中間駅で折り返しが行われておりまして、プッシュプル運転にふさわしい姿さえも見られていたほどでもありまして、このようなまさかの行動に、私自身や他に撮影されていた方も、まさかの動きに「えっ!」と思ったほどでもありました・・・。

 

 (直方車両センターへ入線)~その下の画像のように検修庫の手前で乗客を降ろしていました

 

 

 さて、このように乗客はおろか、撮影する側もまさかの動きに翻弄されておりましたが、今回後編でもまさかの動きが見られておりました。今回後編ではその模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 画像は桂川町の桂川駅であります。ここから「原田線」を使いまして、今回の団体臨時列車の原田駅での到着を待つ事にしました。

 

 今回の桂川→原田間の乗車車両でありますキハ40 8063であります。前回もご紹介しましたように、「原田線」は土日祝日は日中1往復増発しておりまして、9往復での運行となっておりますが、その増発列車が桂川駅に到着した所であります。

 

 かつてこの筑豊線の「原田線」と呼ばれている区間も、篠栗線が全線開通する前は、特急や急行・普通はおろか、貨物列車も「冷水峠」を越えて多く運行されていた路線でもありまして、まさに「本線」としての姿が見られていた頃もありました。しかし、篠栗線開通後は本数は大きく減りまして、現在は平日8往復・土日祝日9往復での運行でキハ40形もしくはキハ140形各気動車1両での運行となっております。

 

 

 そんな「原田線」の列車に乗車しまして原田駅へと目指しますが、画像にはありませんが、沿線では今回の団体臨時列車の撮影を待つ方などが見られておりまして、今回の関心度が伺えておりました。やはり、滅多に来ない列車でもありますので、そのショットを収めようと思い来られていたようでもありますので。

 

 

 こうして、筑紫野市の原田駅にやってまいりました。これまでもご紹介しておりますように、「原田線」は駅舎北側の0番ホームから全列車発着しておりまして、このあと再び桂川駅へ戻る事になりますが、それまでしばらく停車します。

 

 ちなみに、この日は晴れていた割に寒い天気でありまして、途中「原田線」の区間では小雪も見られていたほどでした。そんな中で撮影するために団体臨時列車を待たれていた方もいらっしゃいましたので、「本当に寒い中お疲れ様です」と思ったほどでもありました。私自身も、原田駅到着後はしばらく車内で暖を取っていたほどでしたが、それだけ寒かったのが今回の印象でもありました・・・。

 

 また、この時はこの団体列車や、後日ご紹介しますがもう1つの不定期の列車がいましたので、これらの乗務員と交代する事になるのでしょうか、乗務員の姿が駅内の乗務員休憩所にいる姿が見られておりました。この休憩所もあまり稼働する姿が見られない印象ではありましたが、折り返す列車など実際に使用している事が伺える姿もありました。

 

 

 こうして、「冷水峠」を越えてきました団体臨時列車が原田駅へとやってまいりました。ちょうどカーブでもありましたので、残念ながらフル編成はこの時は収める事ができなかった事は申し訳ありませんが、それでも先述のように「冷水峠」を越えて原田駅へやって来た事を表す姿を収めておりました。

 

 この団体臨時列車は、1番ホームに入ってまいります。ちなみに「原田線」から鹿児島線へは下り列車はこの1番ホームしかつながっておらず、私自身もこう言った配線上から、このホームへ入る事は既に認識はしておりました。尚、この1番ホームからは折り返しも可能でありまして、定期では見られませんが、稀に臨時列車が折り返す姿が見られております。

 

 (キハ40 8063との並び)

 

 (原田駅1番ホームに停車)

 

 

 ここで、「SL人吉」の編成を1両ずつご紹介します。50系700番台客車に関しましては、先頭から1号車・2号車・3号車となっておりまして、1号車・3号車の車端部には展望スペースが設けられておりますし、2号車にはビュッフェも設けられております。また、座席もボックスシートではありますが、座席モケットも普段牽引します8620形58654号蒸気機関車に合わせまして大正風の形となっております。尚、「あそBOY」時代は展望スペースも窓を開けて開放する事ができておりましたが、その後塞がれております。

 

 (1号車、オハフ50-701)

 

 (2号車、オハ50-701)

 

 (3号車、オハフ50-702)

 

 (牽引機、DE10 1638)

 

 

 所で、この団体臨時列車は折り返すと思いきや、南下するようでありまして、ヘッドライトもDE10 1638号機は点灯したままでありました。私自身もここで折り返すかと思っておりましたが、そう言った気配がなかったため、このまま南下する事が伺わせておりました。私自身も、行程上南下する事にしておりましたので、発車を待たずして鳥栖方面の列車に乗車するに至りました。

 

 

 こうして、佐賀県基山町の基山駅へやってまいりました。この基山駅には、折り返しも可能な2番ホームが存在しておりまして、ここに団体臨時列車は入って来るのでは?と思ったほどでした。

 

 

 そして、予想通り2番ホームに団体臨時列車が入ってまいりました。この時撮影されていた方は私を含めまして数名程度でありましたので、正直この運行であったとは思わなかった方がいらっしゃったのではないかと思われました。

 

 (50系700番台客車以降)

 

 (DE10 1756号機)

 

 予想通り、DE10 1638号機にテールランプが点きましたので、ここで折り返しまして博多駅を目指す事になります。それにしても、筑豊線全線走破はわかりましたが、まさかの鹿児島線に入りまして、しかも佐賀県に入りまして折り返ししている訳でもありますので、こう言った所も撮影される方を惑わせる、まさにサプライズな所ではなかったかと思います・・・。

 

 (3号車が客車編成の先頭に変わります)

 

 

 2番ホームに移りまして、発車までの時を待ちます。この時には先頭に変わりましたDE10 1756号機のヘッドライトが点灯しておりまして、わずかながらの発車の時を待っておりました。ちなみに、この先頭部にいましたのは私のみでありまして、「同業者」の姿はありませんでした。

 

 この時には、博多方面へ向かいます817系3000番台電車(VM3004編成)との2ショットも収める事ができておりました。こうして見ますと、線路からわかりますように1番ホームが少々高い位置にある事もありまして、DE10 1756号機も低く見えておりました。

 

 

 この後、基山駅の場内信号機が黄色に点灯しまして、団体臨時列車の発車が迫ってまいりました。

 

 そして、列車はゆっくりと基山駅2番ホームを発ちまして、エンジン音をうならしながら博多駅へ鹿児島線を北上して行きました。結局発車シーンを撮影されていた方は私自身のみ、それ以外に家族連れの方が駅の外からスマートフォンで撮影されておりまして、普段見ない列車の姿を収めておりました。

 

 

 今回の団体臨時列車の行程を改めましてご紹介します。博多駅から八幡駅間、原田駅から基山駅・博多駅間が鹿児島線以外は筑豊線でありましたが、特に短絡線の区間は3月改正で姿を消しますので、より思い出になったのではないかと思います。

 

 博多→八幡→(短絡線)→折尾(鷹見口A)→中間(折り返し)→折尾(「若松線」)→若松(折り返し)→直方(手前側線、折り返し)→直方車両センター→直方→原田→基山(折り返し)→博多

 

 

 前回・今回と、団体臨時列車撮影の話題をご紹介してまいりましたが、ご紹介しておりますように、本当にサプライズ感が見られた今回の運行ではなかったかと思います。中でも、特に画像1にもあります直方駅での姿が一番のサプライズ事項ではなかったかと思いますし、基山駅で折り返すのもそれに次ぐほどではなかったかと思っております。やはり、現在は「コロナ禍」でもありますので、撮影に密にならないようにと言う策も伺えておりましたので、それを思うと致し方ない所もあったと思います。とにかく、これからもこう言った様々な企画がある事を願いますし、私自身休みも重なれば参加もしたいなとも思っております。