この週末で定期運用が終了する東武350系特急「きりふり」。先週になりますが日曜日に友人とともにお別れ乗車をして来ました。
この350系も運用はもともと少なくなっておりまして、週末限定「きりふり」として朝の春日部から浅草への上りと浅草〜東武日光間1往復と夕方の新栃木への下りの4列車のみでした。
そのうちに乗りたいなと思っていたところ日にちが経つのは早く、チャンスは少なくなりましたので切符を慌てて手配し乗車して来ました。
浅草駅。快晴!この松屋デパート2階がそのまま東武電車のホームとなっています。
浅草もコロナの影響で出かけたのは久しぶりでした。改札口に上がってホームに到着すると350系が入線してきました。
譲り合って撮影したので映り込んでいませんがホームにはかなりの撮影者が居ました。ほとんどの方はそのまま乗車された感じでした。前面愛称幕がある列車も350系が東武では最後になりました。
側面方向幕と屋根上のキノコ型クーラー。1800系として登場した当時の状態のままです。
浅草名物鬼カーブホーム。渡り板は必須です。
当日の担当編成は353Fでした。
踏みはずさない様に乗車!
クハ353-4
1800系クハ1843として1969年に製造。その後6両化でクハ1863に改番、「りょうもう」撤退後350系に改造されクハ353-4に。
1800系時代と空調や照明は変わらず使用されている様です。
リクライニング無しのシート。フットレストがありますが他の東武特急と比べるとシートピッチは狭めです。座り心地はなかなか良かったです。
このレトロな雰囲気が良いのです!また、やはり国鉄特急などでも似たあのほのかな懐かしい香りも感じられました。
事前に席を予約した際には3割くらいの予約率でしたが浅草出発時点でほぼ満席でした。
定刻10:38に「きりふり281号」は浅草を発車。
すぐほぼ直角カーブになり墨田川の鉄橋を渡ります。車掌さんの案内アナウンスが終わるとすぐに東京スカイツリー駅に。スカイツリーに近すぎてスカイツリーは見えない(笑)
その後北千住で完全に満席状態に。
複々線区間からはスピードもかなり上がって快調に飛ばします。最新のリバティなどからすると横揺れや静粛性は劣りますが力強い走りで快適に走ります。
春日部を抜けると風景も長閑になり、ところどころで撮影者がカメラを向けており、引退の近さを感じさせます。
途中駅で下車される方もいましたが入れ替わりでその席も埋まるくらいの乗車率です。
今回は下今市までの乗車でした。2時間弱でしたがあっという間に到着。
東武日光へラストスパートです。
そのまま、鬼怒川温泉駅までSL大樹5号へ乗車します。
今日は元真岡鐵道所属のC11 325が担当です。
客車は青編成です。
連絡通路を使い上から撮影。
当日は沿線のテーマパーク「日光江戸村」とコラボしたEDO WONDER TRAINとして運行。特別装飾がなされておりました。にゃんマゲが…。
蒸気の香りが漂い、14系座席車スハフ14-1のディーゼル発電エンジンがブルトレを思いださせます。
3号車のオハフ15-1に乗車。14系ハザは初めての乗車。東武鉄道で乗車するとは昔からは想像できませんでした。スハフ14とともにトップナンバーなのがまた良いです。
シートは国鉄時代のままの造りでややくたびれた感じでしたがそれも含めて味わい深いです。
発車後、ハイケンスのオルゴールが。良いわ〜。
江戸村コラボで車内には忍者が🥷乗車。車掌さんの案内のあと忍者によるトークが始まります。
途中駅や沿線で寸劇が繰り広げられます(^^;)
まぁ色々な演出がありましたがずっと休むことなく忍者トークが続きました…。次回は通常時に乗りたい…。
終始スローなスピードで終点鬼怒川温泉駅へ。
中間展望車オハテ12-2。当日は寒かった…。
機関車+ヨが切り離され転車台へ向かいます。
転車台では迫力ある汽笛が鬼怒川の空に溶けてゆきました。
駅前の食堂で遅めの昼食を摂り、また駅へ。
乗車したのは…
復刻オリジナルカラー編成でした。今スペーシアは沢山のカラーバリエーションが楽しめます。
ロゴも登場時バージョンです。
JR新宿行き「スペーシアきぬがわ6号」
シート、シートピッチともに余裕があります。
VVVFの心地よい加速音で滑る様に先程SLでゆっくり来た区間をあっという間に走ります。
登場から30年以上経ちまして来年いよいよ次世代の東武フラッグシップ特急が誕生しますね。
スペーシアもこの3月の改正で運用を減らします。
このまま大宮まで行けば帰宅は早いのですがスペーシアは下今市で下車。
リバティが留置されていました。リバティも大分増えて来ました。
金スペもやって来ました。
そして最後乗る列車が入線!
この改正でさらに運用を減らし、この南栗橋口での運用が無くなります。
徐々に運用区間を減らしてきた6050系も風前の灯になりました。
乗車する機会も減るので帰りは6050系に揺られのんびり帰ります。
やはり乗車しているのは鉄分含有率が高そうな面々がほとんどでした。車内撮影はほぼ出来ませんでした。乗車したのはクハ6272で、あの6000系からの改造車でした。新製は1965年でして朝の350系よりも車歴はあります。
6050系としてデビューした当時から車内、外観など変わることなく走り続けました。
急行型を思わせるボックスシートを楽しみました。この雰囲気他の列車では味わえないんだよなぁ。
関東平野を走りJR乗り換えの為すっかり日が傾いた栗橋で下車。
今乗っておきたい列車達に乗れまして満足な1日でした。
先日乗車した小田急VSEや今回の東武350系、定期ラストランが無事に行われることを願っております。