NO.2631 「SL人吉」用50系&DE10形団体臨時列車筑豊線撮影記録(前編、直方駅撮影編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 JR九州では、運行期間中に、いずれも熊本車両センターに所属します8620形58654号機蒸気機関車+50系700番台客車3両、そしてDE10形ディーゼル機関車とを連結しまして「プッシュプル運転」する形で熊本~鳥栖間に「SL人吉」を運行しておりまして、令和3年も「コロナ禍」ではありますが、人気の列車でもありますので多くの利用者を得る事ができておりました。

 

 この「SL人吉」は、本来でしたら熊本~人吉間で運行されておりますが、メインの運行区間でもありました肥薩線が「熊本豪雨」で大きな被害を受けている事もありまして、そういった事から熊本~鳥栖間で運行されるに至っております。

 

 この熊本~鳥栖間の運行では、鳥栖駅に機回し線(ターンテーブル)がない事もありまして、「プッシュプル運転」を行うに至っておりまして、そういった事からこうした運転に至っております。そのため、復路の鳥栖→熊本間では画像2にもありますように先頭にDE10形ディーゼル機関車が先頭、後方に8620形58654号機蒸気機関車という形に変わっておりまして、そのため運行開始後にヘッドマークがDE10形ディーゼル機関車にも掲示されるに至っております。

 

 このような運行は、当分の間見られる事になるようであります。やはり肥薩線が大きな被害を受けておりまして、復旧のめどが立たない事が要因のようでありますが、そう考えますと致し方ない所ではないかと思います。

 

 

 そして、8620形58654号蒸気機関車は、現在小倉総合車両センターに入場しておりまして、3月4日には火入れ式が行われたという報道もありましたが、50系700番台客車に関しましてはいわゆる「オフシーズン」にもかかわらず活躍の場が見られております。今回は、去る2月20日に行われました団体列車の模様を2回に分けまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 今回の団体列車の運行は、筑豊線開業130周年企画として運行されていたものでありまして、名称も「筑豊本線全線走破&リアルオークションツアー」というタイトルとなっておりまして、3月改正で姿を消します折尾駅の「短絡線」を経由しまして運行されておりまして、若松駅からは南下しまして直方駅、さらに南下しまして原田駅方面へと運行されてもいました。

 

 

 画像は撮影駅の直方駅であります。今回はDE10形ディーゼル機関車と50系700番台客車での運行でもありますので、かつての客車列車を彷彿とさせる姿が見られておりますが、いずれもオリジナルな姿ではありませんので、観光列車として存在している事を思えば致し方ない所ではあります。

 

 この直方駅では、通路の所に筑豊線130周年記念の写真展が開催されておりまして、かつてのSL運行時代・客車運行時代の懐かしい姿が見られておりました。特に、貨物輸送が盛んの頃は直方駅に隣接しておりました直方機関区も大変賑わっていたようでもありましたのでSLの姿がより懐かしく感じさせられた所でもありましたでしょうか。

 

 この中にありましたのが、現在の「SL人吉」のようなプッシュプル運転の姿が見られていた画像が「あそBOY」時代にありまして、実際に筑豊線でも運行されていた事があった事がわかります。この時は、飯塚駅へ回送されていた時の写真であったそうでありますが、現在と異なる姿はより懐かしさを感じさせられる所でもありましょうか。

 

 

 通路から見ました直方駅構内であります。この構内には、直方車両センター、そして平成筑豊鉄道の直方駅が存在している事もありまして広い事がお分かりいただけます。そんな直方駅は、かつて側線は貨物向けの側線が多く見られておりましたが、隣の新入駅にありました旧直方気動車区が移転した事もありまして気動車の基地へ、そして直方車両センターとなりました現在は電車と気動車の基地へと変わっておりますので、それだけ時が経過した事も伺える所でもあります。

 

 このうちの直方車両センター気動車スペースであります。この時には日田彦山線向けのキハ40系(キハ47形・147形)気動車が見られておりましたが、それだけ所属先としての姿が見られている事がお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

 この車庫の奥には、813系電車・817系電車・819系蓄電池電車に交じりましてキハ40形気動車の姿が見られておりましたが、この中には「いさぶろう・しんぺい」向けのキハ140-2125の姿もありました。この車は、西九州新幹線開業後に長崎地区で運行される事になります「ふたつ星4047」の車両として再改造される事にもなっておりまして、その後小倉総合車両センターに入場しております。

 

 

 団体列車の到着を待つために、ホームへと降りてまいりました。この時には813系電車で運行される「福北ゆたか線」の列車の発車シーンや入換シーンが見られておりましたが、813系電車と言いますと最近では200番台で座席の一部を撤去するなどの動きが見られるなどといった話題が聞かれますが、この「福北ゆたか線」ではロングシート中間車のサハ813形500番台も存在しますので、しばらく大きな動きは見られないでしょうか・・・?

 

 (RG018編成、博多行き)

 

 (RG1003編成、博多行き)~入換の後入線

 

 また、別の4番ホームではキハ40形気動車(8063)の回送列車の姿がありましたが、この列車は「原田線」の送り込みとして桂川駅へ向かう前の姿であります。「原田線」は、平日は日中は運行しない時間帯はありますが、土日祝日は日中運行する事で1往復増発しておりまして、この時はその送り込み運行としての姿でもありました。

 

 この4番ホームからは、直方車両センター構内の姿が見られておりますが、ここでは電車の姿であります。この「福北ゆたか線」の主力でもあります817系電車の姿が見られておりましたし、さらに813系電車や819系蓄電池電車の姿も見られておりました。

 

 (別位置)~その下の画像はアップ画像(VG2002編成)

 

 

 さて、団体列車の直方駅到着が迫ってまいりました。この時点で何番ホームに入るのか?と他の撮影されておりました方と考えておりましたが、実際はなんとホーム手前の側線に!正直普通考えましてもホームに入るのでは?と思う所ではありますが、まさかのホーム外停車になろうとは思いもしなかっただけに、正直「えっ!」と他の撮影されていた方々とともに驚いてもいたほどでした。

 

 (まさかのホーム手前の側線に停車)

 

 

 私は、すぐに改札を出まして、西側の「ユメニティのおがた」へと続く橋へと走って移動しましたが、その間に編成は引き上げ線へ移動しておりまして、その時の姿は収める事はできませんでした。私は引き続きその橋から転線シーンを収める事にしましたが、架線柱が見られている中何とか収めるに至っておりました。

入線

 

 (外側の側線を通ります)

 

 

 そして、その先にありますポイントから車両センターへ、引き続き外側の線路を通りながら向かって行きます。確かに、車両センター見学と記されておりましたので、正直どこで乗客を降ろすのかな?という疑問もありました。

 

 ちょうど停車しましたので、橋を降りまして編成の姿を収めました。この姿からでは3両編成ではないか?と思わせる印象ですが、実際は後方にもDE10形ディーゼル機関車がいますので、隠れたような姿が印象的ではありました。

 

 

 その後、車両センター庫内へと動きまして、その下の画像にありますように停車しまして、ここで乗客を降ろしておりました。正直、ほかの撮影されていた方々とどこで降ろすのかな?とも話してもいましたが、まさかのこの位置とは思いもしなかった所ではあります・・・。

 

 (画像の位置で乗客を降ろします)

 

 

 平成筑豊鉄道の直方駅より収めたものであります。残念ながら編成全体の姿は見られませんでしたが、本来来ることがない車両がここにいるというだけでも違和感があっていいのではないでしょうか・・・。

 

 

 今回は、前編として直方駅で収めました画像をご紹介しましたが、今回ツアーに参加された方もまさかのサプライズといった体験をされたとは思いますが、撮影する側もホームではない所に停車して折り返す、そして車両センターの整備庫前で乗客を降ろすといった動きには正直驚かされる所ではあったように思います。今回の行程では、八幡駅から若松駅への移動では短絡線を経まして中間駅で折り返して若松駅へ向かう事に関しましては線路の配置から間違いないとは思ってはいましたが、この件に関しましては本当に意外としか言えようがなかったのではと思います。次回後編では、さらにまさかの姿も見られておりましたので、次回もご覧になっていただきたいと思います。