2004年11月頃から2006年にかけて製造された都営新宿線10-300形初期車のうち、8両編成のまま残った車両の廃車が先月から始まりました。来年には完了してそうです。

10両編成への統一が目的のようで、中間2両を追加するより、編成ごと取替えた方が好都合ということでしょう。

2010年頃にこの初期型タイプで2両増備により10両となった編成もありますが、その際に予想以上に手間暇かかったという噂です。次の取替え対象は、初期型の10両かもしれません。初期車と同時期に製造され、2017年まで活躍した10-300Rという車両がありました。これは先代の10-000形を廃車にした際に、6→8両化する時に製造された中間車を寄せ集め、10-300形と同じデザインの先頭車で挟むという変な車で、都合が悪かったのか長くとも12年程度で比較的新しい先頭車を含め階段されました。その時で懲りたようにも思えます。

この車両の製造当時、笹塚駅の折り返し用留置線2本のうち1本が8両までしか対応していなかったので8両編成で造らざるを得なかったと思いますが、早い引退となりました。

4年前の2018年3月に↓にて20年あまりで引退

した10-000形の最終版について触れましたが、それよりも短い任期となりました。10-300とほぼ同じ時期に製造された小田急電鉄の50000形VSEが注目されがちですが、地下鉄の車両にも目を向けてみたいものです。