秩父鉄道の急行料金無料化キャンペーン | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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 秩父鉄道が遂にICカード型乗車券を導入する。これに合わせて、急行列車「秩父路」の急行料金を無料にするというキャンペーンを発表した。
 当初、ネット記事を見た時は、急行料金の廃止かと思ったのだが、公式HPを確認したら「当面のあいだ…」となっていたので、暫定的な措置のようだ。
 対象は一日に数本の急行列車、そして大人で210円の急行料金の無料化というキャンペーンが、ICカード型乗車券導入という施策といまいちリンクせず、どういう意図なのだろうかと考えてしまった。
 仮に100人が乗ったとすると2万1千円の売上になり、コロナ禍で経営が苦しい鉄道会社としてはありがたい収入だと思うのだが、あえてこれを無料にするだけのメリットがあるのだろうか。
 確かにニュースバリューは大で、ネットでも結構話題になっていたから告知効果は高そうだ。さらに無料化により、どの程度の乗客を呼び込めるかという実験でもあると考えられる。ICカード化で改札口入場時の急行券チェックが難しくなるということもありそうだ。
 ちょっと興味を惹かれたのが、実施日である3月12日以降の急行券等を既に持っている場合は、無手数料で払い戻すという項目だ。指定席や定員制ではない急行券を、先付けの乗車日で買うような客がいるのだろうかと訝ったのだが、急行回数券や急行定期券が存在することを初めて知った。ただ、通常の定期券の払い戻しルールだと不都合が出そうに思うが、どのように処理されるのだろうか。