国鉄形電気機関車が残る九州地区の貨物列車ですが、後継機、EF510形300番台の登場で、いよいよ引退へのカウントダウンが始まりました。私も先日、EF81形を見る機会に恵まれましたが、こんどはED76形の撮影をめざし友人と一緒に鹿児島本線を訪ねてみました。

 

 

北九州エリアでは、日中はあまりED76形を見られないようだったので、今回は苦手な早起きを敢行しました。九州ブルートレイン撮影以来のやる気です!

 

 


まずは西小倉駅近くの都市高速下のポイントへ。ここは駅から比較的近く駐車場も周辺にあるため、鉄道・マイカーいずれの利用でも容易にアクセスできます。手前の2本が鹿児島本線の旅客線で、奥の2本が貨物線です

 

 

 

817系(左)通過直後に上り線をやって来た787系の特急列車。博多ー西鹿児島を結んだ「つばめ」の印象が強いですが、撮影列車は「にちりんシーガイア」のようです。私は「にちりん」といえば485系のイメージのままですが、787系も1992年のデビューから今年ではや30年…鉄道知識の大幅アップデートが必要です

 

 

811系はJR九州が初期に導入した車両。独自カラーが強い同社の車両群の中では比較的おとなしいデザインで、世代的には東海の311系や西日本の221系と近いです。近年リニューアルが進んでいるようですが、撮影編成は未更新車でした

 

 

列車がひっきりなしにやって来るので退屈はしませんが、ここは西小倉駅に近いせいか、上下線のかぶり率がやや高いような気がしました。ほかに人がいなければいろんなポジションが取れる場所なので、手持ち撮影なら臨機応変に対応できます。ただ、一番手前の下り旅客線は構図が窮屈で、難しく感じました

 

 

シックな装い?の813系。普段見かけるタイプ(一つ上の写真)とは異なりますが、福北ゆたか線からの乗り入れ車のようです

 

 

軽快なJR形電車たちに埋もれるように、ようやく国鉄形が来ました。キハ40系の出力強化を図ったキハ147・140形。大ベテランの風格を感じます

 

 

特急「ソニック」の883系は、鹿児島本線の小倉ー博多では定番の被写体です

 

 

 

鉄道撮影について私は「まあまあ写っていればOK」くらいの感覚で、当然ながら知識や技術に乏しいのですが、ここのポイントは上り旅客線を標準から望遠まで思い思いのレンズで撮りやすく感じました(貨物線は上下線とも線路際に枯れ草がありました)。天候や季節を変えてまた訪れてみようと思います。

 

 

で、ここまで引っ張っておいて「冒頭に掲げたED76形の撮影はどうなった?」と思われたことでしょう。実はずいぶん遅れていたようで、諦めて移動を始めたその時、無情にも私と友人の背後を走り去っていきました(きちんと確認しておけばよかったです)。

 

 

早起きは三文の徳ならず(苦笑)。撮り鉄記事としてはお恥ずかしい限りです。赤い機関車へのリベンジを誓って次の撮影に向かいました。