東京都交通局志村車両検修場。
都営地下鉄三田線の中枢車両基地。
高島平駅から入出庫するが、最寄駅はひとつ都心寄りの西台駅。
車両基地上に人工地盤が構築され、その上に団地(都営西台アパート)が建つ独特な場所。
そんなダンジョンのような場所を歩きながら探すのは、都営三田線の新車6500形。
5月14日の運転開始に向けて乗り入れ線区を含め絶賛試運転中だが、志村車両検修場のあちこちに
留置されているとも聞こえてきていたので、探検かたがた歩いてみたのだった。
最初は西口を出て、線路沿いの歩道を歩いてみたが…
結構バリアすごい。
やはり昭和の建造物というか、団地に向かうポイントは階段だらけ。
エレベーターも1ヶ所しかなく、生活する人もなかなか大変なのでは。
そんな階段を上ったり下りたりして、西台駅東口側に出たらようやく見やすい位置に6500形が。
既に6日に甲種輸送を撮っていてどんな車両かは知っているけど。
ここまで四角いのも最近ではなかなか珍しいよね。
これまでの都営地下鉄の電車でもそうだし、他のところでもあまり類を見ない。
思い切った発想の転換というところだろうか。
とりあえず1編成見られたから、ちょっとダンジョンを探検…
しんどい。
何度か道を間違え、アパート内にも迷い込む。
やっと検修場・工場側に出てくる。
西台駅東口から、ここまで10分くらいかかってしまったσ(^_^;)
洗浄線にも2編成を発見。
こちらは通電状態で、関係者向けになにかやっていたらしい。
さらに北に向けて歩くと、建物の下にさらに1編成。
この上、交通局の寮。
3棟の下を留置線が通る、かなりのファンキーぶり。
ちなみに以前は4棟あったらしいが、1棟は耐震性の問題が浮上し解体されたとの由。
再び検修場の東端へ。
よくよく見ると、周囲より検修場の敷地は高くなっている。
近くを新河岸川が流れているから、浸水対策なのだろうか。
6500形の前面表示器は、最新の流行りかいろいろな映像が流せるようになっている様子。
そして、西台駅東口に戻ってくると、17番線にまた1編成6500形が入ってきていた。
どうやら試運転に行っていたらしい。
やがてはこの車両ばかりがこの志村車両検修場に並ぶ日も、そう遠くはない。
まずは2022年度末までに8両編成が13本導入される。
その姿は東急目黒線はもちろん、さらにその先へと。
学生時代は孤立し、なんとなく裏ぶれた暗い感じのあった都営三田線。
地下区間の雰囲気はそんなに変わってはいないが、相互直通運転が始まり着実に変化してきた。
またしばらくすれば、新たな相互直通運転相手を迎えグッと変化していくに違いない。
3月が過ぎた後ここしばらくは、三田線界隈の動きを注視しておきたい。