宮脇俊三さん二十回忌(2003年2月26日没) | 空の下、レールの上を人生と共に(JNR Forever)

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宮脇俊三さんが「時刻表2万キロ」で衝撃的に鉄道趣味界に現れてから、今年で44年。

 

鉄道ファンの方は、現在もJRに対する関心が高いと思いますが、宮脇さんは「時刻表2万キロ」で国鉄の面白さを語っていました。

 

「…列車ダイヤの面白さが格段に違うからである。まず規模が大きい。列車の種類が多い。それが抜きつ抜かれつするからダイヤは複雑多彩になる。夜行列車があり(中略)、車両運用も列車ダイヤと同様にややこしい。(中略)かようなことは私鉄にはない。」

 

(右)1レ 特急客 さくら EF66 53[関]+14系客車[熊クマ+東シナ]

(左)1689S  113系15連[東フナ]

1991.5.25 戸塚

 

宮脇さんが没後19年、夜行列車は「サンライズ」を残すのみ。

 

整備新幹線の延伸で、JR在来線は寂しいことになっています。

 

JRのダイヤ改正も、最近は各社管内の施策の集積で、華やかな話題はありません。

 

 

「全国規模の増発」など、今や宮脇さんが語った「面白さ」を体現しているのは、貨物列車でしょう。

もっとも、宮脇さんは貨物時刻表に興味は示さなかったでしょうが…

 

(奥)高速C 1153レ EF210-9[岡]+コキ車

(手前)高速B  3093レ EF210-121[新]+タキ車

2022.2.15 鶴見

 

最近は鉄道タレントの方を多数見かけますが、宮脇さんが没後、鉄道の著作で魅了する作家さんは現れません。

 

宮脇さんの、推敲を重ねて抑えた筆致は真似出来ませんが、鉄道界が魅力を失っている証ではないことを願います。