【さよなら栄光のロマンスカーVSE②】ロマンスカーで新宿から箱根へ | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(小田急ロマンスカーの車窓、箱根連山  二子山)


★過去記事↓↓


ロマンスカーで新宿から箱根へ
小田急電鉄ロマンスカー50000形(VSE)、
特急「はこね51号」新宿発、箱根湯本行き

午前7時20分、新宿(しんじゅく)駅発車
小田急ロマンスカーの伝統であるミュージックホーン(補助警報音)を奏でながら新宿駅を出発。
1957年から歴代のロマンスカーに搭載されてきたミュージックホーンはしばらく休止されていたが、50000形ロマンスカー(VSE)登場により復活した。

新宿の高層ビル群を後に小田急小田原線を南西へ。

しばらくは複々線区間を走行

代々木上原駅を過ぎた辺り。

日本最大のイスラム教寺院(モスク)の「東京ジャーミイ」。1階には「トルコ文化センター」を併設。



多摩川を渡り、東京都から神奈川県へ。




新百合ヶ丘(しんゆりがおか)駅停車、午前7時41分発車

新百合ヶ丘駅で小田急多摩線が分岐


後方展望席


展望席のないロマンスカー60000形(MSE)とすれ違い。




町田(まちだ)駅停車、午前7時50分発車

町田駅付近でいったん東京都に入る。



JR横浜線を跨ぐ。


再び神奈川県に入り、相模大野(さがみおおの)駅通過


相模大野駅で小田急江ノ島線が分岐
江ノ島線からやってきた上り列車


海老名(えびな)駅停車、午前8時00分発車

海老名検車区が隣接






上りロマンスカー30000形(EXEα)とすれ違い。



車両基地のロマンスカー30000形(EXEα)


海老名駅を過ぎると、前方に丹沢山地が見えてくる。



高架駅の厚木(あつぎ)駅を通過JR相模線乗換駅。ちなみに厚木駅は海老名市に属する。


相模川橋梁を渡る。


相模平野を南北に流れる相模川(さがみがわ)



相模川を渡ると厚木市


本厚木(ほんあつぎ)駅通過



丹沢山地が近づいてくる。

江戸時代に大山詣りで栄えた大山(おおやま)

大山は別名「雨降山・阿夫利山」と呼ばれる。標高1252m。今は麓から中腹まで大山ケーブルカー(大山観光電鉄大山鋼索線)が結んでいる。


伊勢原(いせはら)駅停車。午前8時08分発車

窓は4mスパンのロングガラスを使用。視界を遮らないように、カーテンガイドはワイヤ張り。

伊勢原駅は、大山観光の下車駅

上りロマンスカー60000形(MSE)とすれ違い


丹沢山地の麓の田園地帯を快走

50000形(VSE)は、連接車独特のジョイント音を刻む。


雪を抱いた大山




鶴巻温泉(つるまきおんせん)駅通過


山間部を抜け、秦野盆地へ。

1500m級の丹沢山地の麓に広がる秦野の街並み











秦野(はだの)駅停車、午前8時17分発車




秦野盆地から再び山間部へ。

四十八瀬川






川音川


東名高速道路をくぐる。


小田急小田原線からJR御殿場線に繋がる連絡線が右へ分岐

新宿発の特急ロマンスカー「ふじさん号」は、ここで小田急小田原線からJR東海の御殿場線に入り、静岡県の御殿場駅を目指す。




JR御殿場線への連絡線が右へ逸れると、JR御殿場線の高架線をくぐる。


新松田(しんまつだ)駅を通過



酒匂川(さかわがわ)を渡る。








箱根連山の後ろに富士山が見え始める。

ロマンスカーは足柄平野(あしがらへいや)を南へ向け快走

車窓右側の箱根連山


雪を抱いた富士山



狩川




伊豆箱根鉄道大雄山線の線路を跨ぐ。


JR東海道新幹線の高架線をくぐり急カーブを右に曲がると小田原駅



小田原(おだわら)駅午前8時34分〜8時36分停車

小田原駅は小田急小田原線の終点駅。ここから先は箱根登山鉄道に乗り入れる。


小田原駅から箱根湯本行きロマンスカーに乗車する場合は、当日座席に余裕ある場合に限り、発車時間前に発車ホームで駅員が販売する特急券(空いている座席に着席可能)を購入。





小田原駅を発車しトンネルを抜けると、並走したJR東海道本線から右へ大きく逸れる。

右急カーブを曲がるロマンスカー。連接車で各車両の長さが短いのが分かる。

ここから早川に沿って箱根の山に入っていく。

箱根登山鉄道線内はゆっくりした速度で箱根湯本に向かう。



JR東海道新幹線の高架線をくぐる。


箱根板橋(はこねいたばし)駅を通過

箱根登山鉄道線内は単線のため駅で列車の行き違い。

小田急ロマンスカー30000形(EXEα)と行き違い。





北条家の城下町・小田原の街並み

箱根連山の二子山と、芦ノ湖に源を発する早川


風祭(かざまつり)駅を通過
普通列車と行き違い。箱根登山鉄道線の小田原〜箱根湯本間は輸送力が大きな小田急電鉄の車両が使用される。

「鈴廣かまぼこの里」内に箱根登山鉄道より譲り受けた引退車両「モハ1形 107号」を再利用したカフェ「えれんなごっそ CAFÉ 107」が見える。正月の箱根駅伝で小田原中継所が置かれる場所としても有名。

各駅停車小田原行き。主に箱根登山鉄道線内で活躍する赤い小田急1000形電車




入生田検車区

検車区は、標準軌1435mmの箱根登山鉄道の電車用

箱根登山鉄道に乗り入れる小田急電鉄の車両は狭軌1067mm。

入生田〜箱根湯本までの間は、標準軌と狭軌の三線軌条区間


入生田(いりうだ)駅を通過


間もなく終点

箱根湯本温泉街が見えてくる。


午前8時50分、終点・箱根湯本(はこねゆもと)駅到着

10両固定編成のロマンスカーVSE車はホームいっぱいに停まる。


新宿からの所要時間は1時間30分


※2022年(令和4年)2月


★動画↓↓



小田急電鉄の7代目ロマンスカー50000形(VSE)車両
日本車両製造で造られ、10両連接の固定編成2編成が2005年(平成17年)3月にデビュー。
展望席の設置、補助警報音(ミュージックホーン)、短い車体に連接台車など、かつての小田急ロマンスカーの伝統を受継ぎながら、車体色は白を貴重にオレンジの帯を纏うモダンなスタイルになり、車内は、カフェのシートサービス、サルーン席(準個室)を設けるなど、箱根観光専用特急として約17年間にわたり活躍。

しかし、2編成だけのVSE車は、経年劣化や特殊な車両構造ゆえ主要機器更新が困難であることなどの理由により、2022年(令和4年)3月11日(金)をもって定期運行終了。
その後は臨時イベント列車等で運行を継続した後、2023年(令和5年)秋頃に完全引退予定。


(続き)