豊橋まで
時は2019年1月8日。
冬の18切符消化の為にうろうろしていた時の事。
熱海から乗ったのは(この時)黒磯行き。
でも「黒磯」という響きに惹かれながらも、1駅で降りちゃいました。
黒磯に惹かれるのというのは幼少の記憶によるものです。
そう、今を去る事半世紀前の事。(遡ってばっかりだね) 両親の実家へ向かうべく上野駅で待っていたのは「黒磯・日光行き」なんて列車でした。
この黒磯がかっこよかったんですよね。小金井行きや宇都宮行きとは格が違う列車に思えたのです。
黒磯ってなんかすごく遠い世界の様な。
その後栃木に住まうようになってからは身近な存在となってしまいさして気にも留めなくなり、「小金井行きの方が空いてるからいいや」なんて状態だったのです。
なので正月もさほど「おお、黒磯行きか」くらいの気持ちで降りてしまったのですが、その直後その黒磯行きが無くなるというニュースを目にしました。(ネットだから目)
初めは「ご時世だよね」と軽く扱っていたのですが、日増しに。
3月14日。
始発の真岡鐡道と宇都宮線、東海道線を乗りついでまたもやって来ました。熱海駅。
でもなんですよね。
小山から熱海まで1本で来ちゃったのですが、これでは黒磯行きのありがたみが薄れちゃうような。
う~む。
今回は長旅に備えて安酒6缶パックを携えてきました。で、熱海まで我慢としていたのですが、そんな事を考えていたら我慢できなくなって久喜でプシュッ。
あ~、通勤電車で呑む酒はうまい。
結局熱海までに2本消化。ちとまずいな。補充しとくかなー。
熱海という所はすごい所で、平日でも午前中の列車に結構人が乗って来ます。下りならちょいと観光してから、上りだと温泉宿のチェックアウト時間となるのですね。
ですので1時間程早めに熱海に着いていい席を確保すべく、と思っていたのですが、並んでなんていられない。
買い物が必要なのはまぁ仕方が無いとしても、熱海駅って結構いろんな列車が来るのでそれを見たくなって並んじゃいられないのですよね。
地獄の静岡横断列車が来たり、
慣れ親しんだ東急の電車がクロスシート・トイレ付きなっていたり
国鉄特急が来たり
新幹線や貨物列車が来たり
と楽しんでいたのですが、肝心の黒磯行きはなかなかやって来ません。
始発なので早めに入線するのかと思っていたのですが、4分早く出るスーパービュー踊り子がやって来てもまだ来ません。(この特急は外板がボロボロのサビだらけ。国鉄特急の方が綺麗)
やっと特急が停車する頃にやって来たのですが、表示が回送のまま。
「黒磯」の写真が撮りたくてねばっていたら発車ベルが鳴り始めてしまいました。
うわーせわしない。
黒磯行きの情緒もへったくれも無いわ―。
もしかしておたくいじめ?
コメント(2)