〜2022年1月16日(日)〜
「ひだ8号」で高山に到着。ここで増結作業の為しばらく停車。
席に戻ると、前方から別のキハ85系がゆっくり近付いてきた。
徐行と停止を繰り返し、ガチャンと連結。しばらくすると貫通路が開放されて連結完了。そして定刻に高山を発車。
雪深い高山の街。今日は穏やかな天気で、ここでも屋根の雪おろしをされる方が多い。
高山の街並みを抜けると、今度は飛騨川が車窓のお供。
大きな窓とハイデッキ、「ワイドビューひだ」の車窓。
しかし来たる3月ダイヤ改正で「ワイドビュー」の愛称は無くなるとか。
同時に車両がワイドビューじゃなくなる訳ではないけど、今後の車両はワイドビュー路線ではなくなってしまうのか、気がかり😞
何度も飛騨川と交差しながら南下する高山本線。富山側に比べ雪が減ってきた。雪が少なくなると現実に戻される感覚になる😩
飛騨川にいくつも現れるダム。水量が多い飛騨川にはダムが多い。
この清流が度々氾濫する暴れ川だとは想像もつかず。
やがて川の両岸に建物が立ち並ぶ下呂の街並みが見えてきた。
12時17分、下呂に到着。下呂といえば日本三名泉の一つに数えられる下呂温泉が超有名。
平日ならここで途中下車して下呂の湯を堪能していくところだけど、日曜の今日は混んでそうなのでパス。
有名温泉地の駅名は、城崎温泉や石和温泉みたいにあとから「温泉」を付加するパターンがあるけど、下呂は下呂のまま。揺るぎない知名度があるからわざわざお金かけて改称しなくてもいいんでしょうか♨️
列車は下呂の温泉街を抜けて再び南下。
この先、中山七里と呼ばれる景勝地を進んでいく。
飛騨川の渓谷、中山七里。
奥深く急峻な山と奇岩の数々。できれば雪景色を見たかったけど、自然なのでそう都合よくは…😰
秋の紅葉シーズンにはさらに絶景が見れそう。
高山本線・飛騨川と並行する国道41号。この国道の白川町付近で1968年、国内最悪のバス事故と云われる飛騨川バス転落事故が発生。土石流に飲み込まれたバス2台が飛騨川に転落し、104人もの方々が犠牲に。なんとも痛ましい。
この事故をきっかけに、制限雨量超過で通行止めにする現在の方式に変わったという。
今は穏やかな飛騨川を車窓に見ながら、やがて列車は美濃加茂の市街地へ。
13時16分、美濃太田に到着。ここで下車。富山から3時間23分、高山本線「ひだ8号」の旅、堪能させて頂きました😏
「ひだ8号」名古屋を目指して発車。できれば名古屋まで完乗したかったけど、美濃太田からは市街地の景色になるようなので、経費節約も含めてここで乗り換え。
次は太多線。13時24分発の多治見行きに乗車。
転換クロスのキハ75も走ってるけど、この列車はロングシートのキハ25。諦めて昼寝タイム😪
13時55分、多治見に到着。あとは中央西線で帰るだけ。
次の列車は約30分の待ち合わせ「しなの15号」長野行き。
ワイドビュー383系「しなの15号」定刻到着。
指定席の2号車に乗車。車内は空いていてのどか。
「ひだ」「しなの」と続くワイドビュー。ブラインドレールが無い大きな窓はやはりいい。
14時48分、中津川。ここからは木曽の山間部に突入。
車窓に薄っすらと白い木曽川が現れる。
空には雪雲が垂れ込み、所々で雪が降る木曽。山と川の素朴ながら雄大な景色が木曽の醍醐味。
途中から本格的な雪景色になる。
突然車内に「寝覚の床(ねざめのとこ)」について案内放送が流れ、車窓の木曽川に奇妙な岩が出現。
木曽川の流れによって侵食された花崗岩が四角い箱を並べたように見える寝覚の床。
あの浦島太郎が竜宮城から帰ったあと旅に出て、ここで玉手箱を開け一気に年老いてしまい、夢から醒めたような感覚に陥ったことから寝覚の床と呼ばれるようになったとか。
おとぎ話とはいえ、浦島太郎が玉手箱を開けたのは南国の海だと勝手に思い込んでたから、ここ木曽がその地だったとは意外や意外。釣りまでしていたという逸話も😲
列車は雪が舞う木曽路を爆走。
長野行き「しなの」は木曽川が見れる進行左側の景色がやはりいいけど、篠ノ井線の絶景スポット 姨捨は右なので、長野まで乗り通す時は悩ましい。
木曽の山間部を抜けると雪は止み、夕空に晴れ間が出てきた。
やがて塩尻の街並みが見えてきて、この旅も間もなく終了の時。
15時54分、塩尻到着。
これで北陸左回り一周のプチ旅終了。一泊二日ながらなかなかいいコースだった。今度は桜が咲く春に…。