The Romance Car VSE Final Countdown【2022.1.29①】 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

1月29日、土曜日。

ついに小田急ロマンスカーVSEのラストランキャンペーンが始まった。


記念乗車券の発売、そして車両へのラストラン装飾。


ここからは、最期に向けて非日常のスタイルになる。

いよいよの高まる気持ちと相反して、複雑な思いを持ちながらその日を迎えた。


今回のVSE記念乗車券は、EPARKによる事前予約、指定駅指定時間引換方式となった。

※2月14日より事前予約なしで購入可能になっています(今日時点で新宿駅では売り切れ

こういうシステムができたのは、コロナ禍云々よりも普通に並ぶのが嫌いな自分にとって朗報。

おかげで早起きもせず、指定された時間に十分余裕を持って動くことができるからね。


こうして申し込み開始日の1月21日、午前9時ジャストに淀みなく申し込み完了。

1月29日11時半に、新宿駅で記念乗車券を引き換える予約を取った。

このため今回は、その予約指定時間あたりに新宿駅に着くように撮影に動き始めたのだった。


しかし、撮影こそ計画はしていたが、それ以外は意外なほどノープランだった。

当初は臨時特急「スペーシア八王子きぬ」号の撮影も考えたが、また「雅」編成が充当されるとの

情報を受けて白紙に戻し、南に向きを変えた。

これは、この一ヶ月ほどの動きの積み重ねで、ある程度小田急線内での勘が掴めてきたからだ。

そんな勘も駆使しながら、まずは小田急線に乗り換えてから一度西に赴いてみようと考えた。

メモ帳に書写、製作した自作のダイヤパターン表を眺めながら、移動を開始。


…10:15頃。

登戸乗換で小田急線に入り、最初に向かったのは新百合ヶ丘駅。

先ず50001×10の編成が「はこね6号」で上って来るというので、5・6番線ホーム小田原側で待機。

スッキリ晴れはしなかったが、まずまずの天気の下で若干の同目的の人と待機。


そして、10:20頃。

…あれれれ?


ラストラン装飾が…ない??


実は1月29日の時点で、ラストラン装飾が行われたのは50002×10の編成のみだった。

前日のダイヤの都合から、作業ができなかったらしい。

従ってこの日に限り、ノーマルスタイルとラストランスタイルが併存して運用されたのだった。

なかなか日常記録ままならず、この日記念乗車券引き取りの流れで初めて撮影をした人にとっては

逆に運が良かったんじゃないかなと思ったのだが、実際はどうだったのかな。


そんなノーマル撮影を終え、続いては…小田急線ラッピングのエレベーターがある町田へ。


てかあれ?どんどん新宿から離れている??


実はこの日、この後に来る「はこね8号」にはラストラン装飾を行った50002×10が入っていた。

しかも、予約サイトをチェックしてみたら、うまい具合に町田から後展望席が取れた。

従って、新宿に向かうためにVSEに乗っていくことが急遽決まったのだった。


…そして、11:11。

多数のギャラリーが待つ中、50002×10編成がゆっくり入線。


…そしてここで、初めてラストラン装飾を実見したが…


意外に、目立たない??


いざ貼られた姿を見て、オリジナルのイメージを崩さない控えめなデザインであることに気づく。

あまりに派手だと撮影意欲を削がれることも少なくないが、これは合格点。


やはりラストラン装飾初日ということで、これまで以上にギャラリーの注目度は上昇。

天気の回復とともに、ボルテージも上がっていく。


前面装飾近影ファーストカット。


…しかし、そんなに悠長に撮影している暇はなかった。


停車時間、約2分。


乗っていくのだから、まずはサクサク撮って乗り込む。

後展望車なので、1号車である。


走り始めると、普段と逆に回る車窓が新鮮。

とはいえ、後展望自体は2回目だし、逆向き走行は西武秩父線等でも経験がある分違和感はない。


ただ、乗車してからしばらくは気持ちが張り詰めていた。

その理由は、町田発車から5分後。

下りスーパーはこね11号充当中の50001×10と離合!


時間にして、わずか数秒。

少し前から構え始め、後ろから流れて来る白い車体を認めたところで一気にシャッターを切った。

ただこの日の展望車利用客は、このすれ違いには意外に関心が無かったようだが…


大きな山場を越えたところで、自身の都合もありデッキを出て、手短に要件を済ませて…

製造プレート、車内案内表示、そして連接車の連結面。

どれもこれもが唯一無二で、VSEが生きてきた証。

わずか34分の小旅行ながら、可能な限り内外の記録を重ねていく。