17年間のココロのスキマ、埋めていきます。
どれだけ気づいている人がいるか知らないが、各形式ごとに専用のものがつけられている。
こういった細やかな心配りが、ロマンスカーのブランドを形成しているのだなと。
通り慣れた道も、展望席を通すとまた見方が変わる。
この特別感が、ロマンスカーの醍醐味。
四半世紀余り小田急線を利用してきて、変わりゆく線路、街並みを展望席から眺める。
関東の他の私鉄にはない特別感を支えてきた一系列も、ラストランまでもうすぐだ。
今回の一連の撮影で、一番最初に訪問した南新宿駅を通過すると、終点まであと少し。
そして、定石通りEXEによる「えのしま1号」ともすれ違う。
平日とはいえ、やはりVSEへの注目度は大。
互いに撮り合うような不思議な光景も、この場所ならでは。
新宿、定刻通りに到着。
…ところが停車直前、そんな展望席からおもむろに立ち上がった人が。
乗降口が2号車で移動時間を要するから、早く降車したい気持ちがわからないでもない。
でもここは展望席、基本最後に停車するまで前を見ていたい人が座っている席。
そんな絶妙なタイミングで立たれては「おっとっと!」となってしまう。
そんなことはあったけれど、無事に到着。
11日ぶりの新宿だけど、夜と朝ではまた見え方が違う。
そんな対比を楽しみながら、また改めてカメラを向けていく。
撮影を始めた27年前のことも思い出しながら。
…しかし、そうした余裕はこの日は持ち合わせていなかった。
まずは、この折り返しを撮影する時間の猶予は10分も無かった。
9:53発の急行唐木田行きで、急ぎ来た道を戻っていくというタイトなダイヤになる。
そして、長居できないというか、したくない理由も。
狭いホーム上にも関わらず、三脚を立てる撮り鉄が一部に存在。
注意しても無視、構内作業員の通行の邪魔になっていてもお構いなし。
こういうことを今からやっているようでは、先行きが非常に不安になる。
そんな怒りを噛み殺して、先行する急行に飛び乗ったのだった。
そうして急行を乗り継いで降りた場所は…喜多見。
列車コード707
スーパーはこね7号
10:13通過