2021年7月11日(日)

 

四国乗りつぶし旅の延長戦、海を渡って広島そして山口県の岩国駅までやって来ました。

岩国駅からは錦川鉄道に乗車して、清流錦川とともに山あいを縫うように進みます。

 

 

錦川鉄道は、国鉄岩日線から転換された3セク鉄道です。

岩国駅と日原駅を結ぶ路線だから岩日線で、日原駅は島根県の津和野町にある駅です。

現在の終点である錦町駅から日原駅の区間は途中まで工事が進んでいましたが、赤字路線に選定された際に建設が凍結されました。

 

 

wikiを見る限り3セク後は依然本業が赤字ですが、鉄道運行業務以外での収入や公的補助等で今のところ存続問題とは無縁とのこと。

でも川沿いを走る路線は豪雨災害のリスクが高くなるので、ホントどうなるか分かんないです。

川沿い路線は、車窓が好きなんだけどね。

 

 

斜張橋が見えてくると南桑駅。

対岸に国道が走っているので、どちらかと言えば川を挟んだ反対側に民家が多いです。

ですので、駅前には大抵橋が架かっています。

 

 

そして、南桑駅の次が臨時駅の清流みはらし駅。

2019年に開業した新駅で、錦川を絶景ポイントから眺望できるように設けられました。

ちなみにイベント列車しか停車せず、列車のみでしか行けないことから秘境駅とされています。

緑の中で白が映える、綺麗な駅です。

 

 

良い季節に来たと思います。

目に飛び込んでくるのが、どこかしこも山々の緑で視力が上がるんじゃないかと。

天気も手伝って、川面がキラキラと日の光を反射しています。

 

 

ただ、ひとつ辛いのが盲腸線であること。

終点まで行ったら、また長い距離を戻んなきゃならない。

終点からバスを乗り継いで日本海側の益田へ抜けることができますが、ローカル路線バスの乗り継ぎはちょっと怖いかも^_^;

 

 

そんなこんなで錦川鉄道の終点、錦町駅。

ホームが1面だけの駅ですが、横に車庫を備えており車両たちがあちこちで休んでいます。

辺りは山間の小さな町で、旧錦町の中心部です。

 

 

折り返し列車の発車まで30分あったので、待合室で涼んでいました。

上を見上げると、金魚ちょうちんが空調の風でくるくると回転しています。

金魚ちょうちんは同じ山口県の柳井市を代表する民芸品で、ぽかんと口を開けたおとぼけ顔が好きなやつです。

 

 

先に述べたとおり、錦町駅から先の路線は建設が凍結されています。

でも1/3ほどは路盤が完成していたようで、錦町から雙津峡温泉の路盤を有効活用するかたちでとことこトレインが走っています。

 

 

とことこトレインはゴムタイヤ遊覧車で、廃線跡の公園内を走る遊具としての位置付けです。

約6kmの距離を走る遊具って、もはや鉄道みたいですね。

しかし片道を約40分かけてのんびりと進んだり、トンネルは6色の光る蛍光石で装飾されたりと魅力的なスポットには変わりない。

 

 

さて、再び約1時間かけて来た道を引き返します。

1日中歩き回ったので、ホームへ上がる階段がじわじわと体に堪える。

列車を待つ人は、大体行きで下車した時と同じ面々でした。

 

 

折り返しの列車は同じ車両だろうと思っていましたが、黄色でなく緑色に変わっていました。

どうやら待ち時間のあいだに入れ替わったようで、黄色は隣で休んでいます。

描かれているのは、清流に棲むカワセミ。

 

 

結局帰りもずっと起きていて、流れる川をぼんやりと眺めて過ごしました。

往復するなら行きとは反対の車窓を楽しめば良いのですが、反対側は山々でずっと木が生い茂っていましたから。

 

 

川西駅で下車して、岩徳線に乗り換えます。

程なくして、岩国方面からキハ40が唸りを上げながらやって来ました。

車内は部活帰りの学生が多かった印象。

 

 

少し進むと、錦川鉄道の施設上の起点である森ヶ原信号場。

左が錦川鉄道で右が岩徳線です。

岩徳線は錦川鉄道に別れを告げて、県道のバイパスとともに欽明寺峠を越えていきます。

 

 

岩徳線は山陽本線のショートカットとして建設されるも、複線化の際には元の路線が選ばれたため単線非電化のまま置いてかれた路線です。

でも山陽道に沿って走るので、かつての宿場町を結ぶ地域輸送路線として頑張っています。

 

 

例えば周防高森駅で高森本陣跡を訪れて、宿場町として栄えた名残を感じにいこうと考えましたが、何せ列車の本数が少なかった...

結局、岩国駅から徳山駅へ向かう時は、海沿いを遠回りで走る今の山陽本線の方が本数は多いし早く着くみたいです。

 

 

隣では夕陽を浴びながら、新幹線が勢いよく通り過ぎていきます。

実は山陽新幹線や山陽道といった大動脈と付かず離れずで山の中を走っていました。

 

 

徳山駅のひとつ手前、櫛ヶ浜駅で再び山陽本線と合流。

そのまま列車は山陽本線を走り、川西駅から約1時間で終点の徳山駅に到着です。

隣では、真っ黄色が先の下関方面に向かう乗客を待っていました。

 

 

しかし、思った以上に立派な駅舎です。

周南市の図書館が入居しており、その中にお目当てのスタバがあります。

最初、でっかいTSUTAYAかと思いました。

 

 

山口限定のフラペは、ごまと抹茶の奥深さや甘さとほろ苦さが重なり、重厚感のある和テイストです。

見た目もさながら日本画のようで、中国地方で一番好きなフラペになりました。

 

 

後は前日に予約しておいた、新幹線直前割きっぷを発券。

こだま号とひかり号の普通車指定席限定となりますが、12,000円くらいが7,500円になるので結構お得だと思います。

やって来たのは、久しぶりに乗るレールスター。

 

 

工場夜景が始まり出した、周南コンビナートを横目に見ながら帰阪します。

乗っている列車はこだま号なので時間はかかりますが、乗客が少なかったので熟睡です。

いつもなら新大阪のホームに降り立った時にどっと疲れが出ますが、体力を回復して元気いっぱい笑

 

 

今回の旅は当初四国の路線を乗りつぶす予定でしたが、ちょうどスタバから47JIMOTOフラペチーノが発売されたので、乗りつぶしとスタバ巡りが半々という具合になりました。

実は次回も鉄道要素が半分で、残りはカフェや寺院を巡っています。

もしよろしければ、引き続きお付き合い願います。

ではではノシ


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