南海電鉄バス 紀北病院前から 難波ゆき | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

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見本券か廃札券と思われますが、南海電鉄バスの「紀北病院前から 難波ゆき」の乗車券です。

 

 

南海電気鉄道の旧々地紋の「NANKAI DENTETU」緑地紋券となります。

 

紀北病院は現在の「和歌山県立医科大学附属病院紀北分院」で、ここから南海電鉄バスに乗車して橋本駅で下車し、南海電気鉄道高野線に乗り換える乗車券で、かつては南海電気鉄道でも、このようなバスから鉄道へ通しの乗車券が発売されていたものと思われますが、逆に鉄道側からバスへ通しの乗車券も存在していたのでしょうか??

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

「南海観光サービス」と記載されています。

 

表面の発行箇所は「○ナ 紀北病院前(出)発行」と記載されており、「○ナ」の記号は「南海観光サービス」を表わすものと推察され、(出)は「出札」か「出張所」を略記したものと考えられますが、そのどちらかなのか別の意味であるのかは不明です。

 

「紀北病院前」に発着する「南海電鉄バス」は、昭和51年4月1日に子会社の「和歌山バス」に引き継がれ、さらに平成3年8月に「和歌山バス那賀」へ分社化されますが、平成29年4月1日に「紀北病院前」を含む那賀営業所前~橋本駅前間が廃止されています。

 

この乗車券は「南海電鉄バス」表記の券となりますので、少なくとも「和歌山バス」に引き継がれる昭和51年4月1日以前に用いられていた券と考えられます。