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今日はNゲージ鉄道模型、ピボット集電になる前の古い古い製品;KATO 201系初代(900番台試作車)の走行抵抗低減の話です。解決策は”集電銅板の2重化”でした。
話は先日の続きのような形です。写真(後追い)後方2~5両目に900番台(KATO 437~441の改造車)を繋いでいる201系ミツ第9編成です。DCCの不具合で動力台車を溶かしてしまい、これまで2M(編成中2モーター車)だったのを1M運転せざるを得なくなりました。
試作車の走行抵抗低減対策を既にやっていたので1Mでも大丈夫かと思ったらスリップしまくりでダメだった..、試作車の集電安定化のため付けていたウェイトを外したり、逆に写真のモーター車にはテープLED室内灯の隙間にウェイトを貼って重量増、踏ん張りを利かすようにして改善は見られたものの、それでもスリップは収まり切りませんでした。
こうなると試作車の走行抵抗をもう1段下げる工夫が必要なんだろうな~ と思いました。
以下記事の工夫をしてだいぶ転がり特性が良くはなっていたものの写真の坂道区間、普通のモーター無し車両なら奥の方へ転がって行ってしまいますが、試作車4両+量産車1両では静止します。まだ走行抵抗が通常より大きい、2Mではよかったけど1M運転ではもう少し頑張ってみる必要がありそうです。
そこで登場するのが”2重化作戦”です。今までは上記リンクのように車軸短車輪に上に写る車軸長用の集電銅板を無理矢理合わせて使っていました。銅板の曲げ角度など微調整して走行抵抗を下げられましたが、今回は矢印のように車軸短用(ピボットの掘りが浅い)集電銅板を2枚重ねて使う作戦です。車軸短車輪には車軸短用がより良いんだろうな と思ったのと、以下記事、コキ104のFT-1台車を集電タイプにする改造で、ピボット軸受け部を2重にしていい感じだったので同じように上手く行かんかな? でした。
こんな感じになります。接着剤も何も使わずFitしました。これが当たりで転がり特性も上々、使えそうだな~。
しかし車軸短タイプの集電板はあまり余剰がありません。KATO新設計タイプの車両に使われているので多くが現役車両です。その中でもどうにか集められたのがKATOマニ50などの台車です。TR230の筈ですがコロ軸表現の無い”これTR50でしょ?”っていう写真のが付いてました。納得いかず全部KATO50系客車のTR230に交換して余っていました。
更に先日の24系トワイライトエクスプレス編成スロネ25 502の床下を交換して出たもの、以下記事の最後に書いていますが集電銅板に”用があった”のは今回の一件 でした😁。
こうして何とか10台車分の集電銅板をかき集めました😁😁。
しかし2枚重ねるという事は1台車に2台車分の集電銅板を使うという事、5台車分(2.5両分)にしかなりませんでした。写真の201系唯一のMc車、クモハ200-901は片側(写真左)しか2重化できませんでした。左側、銅板が下から2枚生えて見えます(笑)。上記コキ104の時は集電銅板の形状が違うものをアレンジしたので軸受け部だけ切り出しましたが今回は同形状、これまで右の台車矢印のようにプラ板を挟んで調整していましたから、そのまま重ねれば2枚目の銅板がこのプラ板挟みの代わりになるよな~ という考えでした。
こうして奥の量産車(クハ201-103)と台車形状の違う試作車(サハ201-901 手前)4両中2.5両分ですが、走行抵抗を更に低減することが出来ました。
元々写真のような車軸を直接擦るタイプ、40年も前の製品を今のDCCレイアウトで走らせよう..昨年9月からもう半年ゴソゴソやってるわけですが、最新の車軸短車輪に集電銅板をアレンジすることになるとは思わなかったな~。台車(の集電板)が2倍必要ですからちょっと贅沢な改造 とは思いますが..。
これでスリップなく走るようになりましたが様子を見て、もしかすると残り1.5両分は何かの台車を買って対応することになるかも知れません。
1Mになったからか、走行抵抗がさらに低減したからか、複線片渡りでの脱線は減った気がしますが、線形上何か根本対策を打てないかな~ とも考えます。
最後までご覧いただきありがとうございました。