貨物絡みの連続4回目は、手すりが破損した中古品のタキ1000です。

 

KATO製の「タキ1000 日本オイルターミナル色 矢羽マーク付」(品番8037-4)です。オークションで見掛けたこの車両は、上部手すりが酷く破損しており流石に入札者もない状況に、比較的安価なこともあって見捨てるには忍びなく、ついつい落札してしまいました。

 

手前の正常製品と比べてみると、手すりは長手方向が両側とも根元から折れており、枕木方向は全くない状況です。メーカー修理に出せば部品交換で簡単に修復して貰えますが、宅配便の往復送料を考えると全く割りに合いません。自ら修復を試みることにしました。

 

両方の手すりを取り外して細部を確認すると、破損品の梯子部分やランボードは大丈夫ですが、手すりの根元がランボード側面に接続されていた箇所から全て折損しています。

 

底面側は問題ありませんでした。U字形に周回する手すりで、枕木方向の部分を含め欠損箇所も同じ構造であることが判りました。

 

残っている手すりを活用して修復するに際して、手前側の手すりが梯子部分で今にも切れ落ちそうな状態ですので、この部分を先に補強しておくことにします。このパーツは、柔軟性のある軟質プラスチックで出来ていますので、使用できる接着剤も限られます。

 

自作の銀タキの同等部分の修理用に昨秋に購入した瞬間接着剤で、まだ未使用です。今回の修理部材の材質がポリプロピレンの様に思いますので、先ずはタキ1000の修理に使ってみることにしました。注意書きを読むと、両剤とも蒸気を吸わないよう、換気の良い環境で使用するようにと記載されています。今夜は寒さも一段と厳しく窓開放は困難な状況ですので、気温が上昇する昼間に窓を開放して作業することにします。

 

なお、先日のEF70のスカート接着に際して類似の接着剤を使用(→こちら)していますが、ゴム系ボンドの様に粘りが強くて固着に時間が掛ることから、今回の修復には不向きと判断しました。

 

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