Nゲージのトンネル制作で惨事を巻き起こした発泡スチロールの切断について、先日ダイソーで購入した発泡スチロールカッターを試してみた。



本体価格が¥100と言う激安さは魅力だが、カットできる長さが2センチ程度しかないので、大きな造形物の切り出しには適さない。単2乾電池で駆動する、かなり簡素な作りのカッターと言えよう。


熱が加わるワイヤー部分は、懸念していた通りの頼りなさを感じてしまう。無理な力を加えたら、あっという間に線が切れてしまいそうだ。


それを見越してか、ちゃんと予備のワイヤーが同包されている点は評価に値するのではなかろうか。長さから判断すると、2回分の予備ワイヤーといった感じ。本体との結び方は工夫が必要そうだが、お試しで使うには充分な内容に思える。


写真左上のクリップのような部分が、ワイヤーに電気を流すスイッチになっている。折り曲げられた金属を押すだけなので、いずれは接触しっぱなしになりそうだ。まぁそこまで長持ちする機材にも思えないが。


ひとまずお試しで発泡スチロールカッターを使用してみた。スイッチを押してからワイヤーがカットに必要な熱を持つまでの時間は、当初の想像よりもかなり早かった。指先で前述の簡素なスイッチを押し続けるのは、親指の付け根あたりに筋肉痛を起こさせそうでもあるが、作業はとても簡単。今回はカットラインをペンなどで書かずにフリーハンドの作業だったが、ノコギリ刃のカッターで粒を撒き散らしながら作業するよりは、よほどスマートかつなめらかな作業を実現することができた。


お試しで切り出したいくつかのパーツを廃棄するのはもったいなかったので、制作中のトンネル出入口に貼り付けてみた。こちらは紙粘土を盛り付けていないため、ここに紙粘土を盛って着色すれば、よりトンネルらしさが増すのではなかろうか。


やはり現実の鉄道用のトンネルとしてリアリティがあるかは不明だが、自己満足を得るためには充分な外観になってきた。