SUNQパスで行く九州乗りバス・乗り鉄旅(1日目)

今回は九州内のほとんどのバスが乗り放題となる「SUNQパス」を利用して、2泊3日で九州内の路線バスを乗りまくる+乗り鉄も楽しむという旅になっています。
時系列としては「36ぷらす3」で鹿児島に到着して1泊した翌日からスタートとなります。
乗車するバスはいわゆるローカル路線バスがメインですが、行程の都合上、高速バスを利用する部分もあります。
また、完全にバスばっかりというわけでもなく、乗り鉄要素もあり、引退が迫る「はやとの風」や宗太郎越えの普通列車なども行程に含めています。
詳細は各日程の記事で説明します。

SUNQパスについて

まずはこの活動でお世話になるSUNQパスについて説明しておきます。
SUNQパスは冒頭でも説明したとおり、九州内のバスが乗り放題となる企画乗車券であり、利用可能なエリアによって「全九州+下関」「北部九州+下関」「南部九州」の3種類があります。
今回利用するのは「全九州+下関」であり、ついでに説明しておくと「北部九州+下関」は福岡・佐賀・長崎・大分・熊本の各県と下関市、「南部九州」は熊本・宮崎・鹿児島の各県内がフリーエリアとなっています。
フリーエリア内のバスは一般のローカル路線バスはもちろん、特急バスや高速バスも含めてほぼ全て乗り放題(対象のバスにはステッカーが貼ってあるのでそれを目印にします)となっていて、任意の連続する3日間(全九州+下関のみ4日間の設定もあり)利用できます。
また、門司港~下関間、博多~西戸崎・志賀島間、姪浜~能古島間、熊本~島原間、口之津~鬼池間、桜島フェリー(※北部九州+下関には含まれない)などの航路も利用可能です。
気になるお値段ですが、全九州は3日間で11,000円、4日間で14,000円、北部九州+下関が9,000円、南部九州が8,000円となっています。
また、紙のきっぷとデジタルチケットの2種類が用意されており、紙のきっぷは窓口などに出向く手間はありますが、一度買ってしまえば持ち歩くだけでいいですし、旅行終了後も記念に手元に残せますし、デジタルチケットはスマホがあればいつでもどこでも購入できて窓口に行く手間がありませんので発売窓口が近くにないという場合にも便利です。

利用方法ですが、紙、デジタルともに乗車時は整理券があるバスであれば必ず整理券を取って乗車し、下車時は運転士さんに紙ならば券面を、デジタルならばチケットを表示したスマホなどの画面を見せて降ります。
基本的にはほぼ全てのバス会社・路線が網羅されているSUNQパスですが、乗車可能なバスかどうかはバスの車体にステッカーが貼ってあるのでそれを確かめてから乗車すると間違いないでしょう。
また、高速バスを利用する場合で予約が必要な路線についてはSUNQパスで乗車する場合でも必ず予約が必要な点は要注意です。

行程の説明

SUNQパスの説明が済んだところで本日の行程の説明に入っていきたいと思います。
まず、鹿児島駅から鹿児島交通の伊集院行きに乗車して伊集院駅へ向かいます。
そこからは加世田経由枕崎行きに乗車して枕崎へ、続いて鹿児島行き特急バスで鹿児島市内へ戻ってきたら、国道3号経由川内営業所行きに乗車して川内へ向かって、最後は高速バス「せんだい号」で鹿児島へ戻ってきて宿泊です。
というわけで初日は鹿児島交通づくしであり、かつ鉄道に乗るのは朝鹿児島駅へ出るために乗車する市電のみというバスづくしの1日でもあります。

鹿児島駅へ向かう

それでは早速乗車レポートへ入っていくとしましょう。
まずはバスの始発となる鹿児島駅へ向かいます。宿泊したのは繁華街の天文館の近くで、その付近からバスに乗ることもできたのですが、乗り鉄同様にどうせ乗るなら全区間乗りたいという思いからあえて鹿児島駅まで行ってから乗ります。


まずは市電に乗って鹿児島駅へ向かいます。
市電はSUNQパスの対象外なので別途運賃を払っての乗車です。
この区間を走る路線バスもあるんですが、初っ端から乗り遅れたりすると洒落にならないということで、定時性には分があるであろう市電を選びました。
最近鹿児島市電に乗っていなかったというのもありますし、たまにはいいでしょう。


高見馬場からの乗車です。
ここで鹿児島中央駅経由郡元行きの2系統と武之橋経由谷山行きの1系統の2つが分岐するのですが、鹿児島駅方面はどちらの系統も通るので本数が多くなります。


ところで、このベンチですが、狭い安全地帯に収まるようにということなんでしょうが座りづらそうw


市電に乗って鹿児島駅にやってきました。
この時間は朝の通勤ラッシュであり最初は混み合っていたのですが、鹿児島駅まで乗ったのは私だけでしたw


低床電車の1000形「ユートラム」がいました。


ところで、市電の乗り場にこんな支柱がありました。
鉄道院とありますが歴史あるものなんでしょうか?


鹿児島駅のバス乗り場はリニューアル工事中で、建設中のロータリーが見えました。
鹿児島を発着する路線バスの多くは鹿児島駅をターミナルにしているので、ターミナル機能を果たせるような施設にするようですね。


この特徴的な見た目の建物は「かんまちあ」という公園のような場所のようです。


鹿児島駅に隣接して鹿児島貨物ターミナル駅があります。
昔はもっと敷地が広かったようですが、一部が先程紹介した「かんまちあ」に転用されたようです。


現在ロータリーは工事中なので路線バスは路上のバス停を発着していますが、かなりの路線数が乗り入れているので慌ただしい感じです。


鹿児島交通のバス停です。


時刻表を見ても路線数が結構あるのが分かると思います。


待ち時間で撮りバスしつつ暇をつぶします。


東京周辺ではまず見なくなった幕車ですね。


なんとなく横の幕も撮りました。


こちらは南国交通でして、鹿児島交通とともに鹿児島県内の主要バス事業者の1つです。


そして、いよいよ私が乗る伊集院行きがやってきました。

鹿児島交通71系統 鹿児島駅→伊集院駅

それでは本日一発目の乗りバスの伊集院行きです。
この路線は鹿児島駅と伊集院駅を結ぶもので、一見するとJR鹿児島本線と完全に並行しているように見えますが、実は起終点が鹿児島本線の駅というだけで途中の経路は全く異なります。
国道3号で下伊敷まで進み、県道206号に折れると道なりに伊集院を目指すというものになっており、鉄道よりも山側のルートとなっています。
また、この手の路線にありがちな朝晩しか運行しないとか言うこともなく、ほぼ終日に渡って1~2時間に1本程度の本数が出ており鉄道とは上手く棲み分けているようですね。

さて、鹿児島駅を出たバスはしばらく鹿児島市電と並走しつつ進みます。
金生町・天文館と鹿児島の中心地を抜けていくうちに車内はほぼ座席が埋まりラッシュの雰囲気になりつつありました。


鹿児島市中心部のバス停ってこういうスタイルが多いんですが、珍しいですよね。
路線数が多くて掲示物をたくさん貼れるようにこうしたんでしょうか?


高見馬場を過ぎて加治屋町に差し掛かればもう鹿児島中央駅が見えてくるんですが、なんとこのバスは鹿児島中央駅を素通りして右折してしまいますw
国道3号へ向かうにはここで右折するのが最短ルートなんですが、それにしたって鹿児島中央駅を無視するとはw
まあ、路線バスは金生町や天文館への最短アクセスをメインに据えていて、鹿児島中央駅へはJRをご利用下さいって事なんでしょうかw
まあ、加治屋町から中央駅なら歩くことも出来そうですし、市電や他のバスに乗り換える手もありますしね。


国道3号に入ると鹿児島市郊外の景色に変わっていき、甲突川に沿って進みます。
ここは鹿児島を代表する幹線国道の国道3号ですし、九州自動車道の鹿児島北ICもこの先なので交通量が多いです。


下伊敷で国道3号を外れて県道206号に折れました。

インターチェンジを過ぎると随分車窓も長閑になってきました。
しかし、それでもまだ車内が混み合っていたのが意外でした。
こんな郊外まで通勤客が乗っているとなると、この先に大勢が働くような事業所などがあるんですかね。


いかにも田舎のバス停という雰囲気のバス停がありました。

その先、三州病院という所で車内の乗客のほとんどが降りていきました。
客層的に若い人が多くて朝一番の診察を受けに行く患者というよりは病院の職員の出勤だったんでしょうね。
もちろん、職員の通勤以外にも患者の通院の需要もあるでしょうし、この路線が維持されている大きな要因の1つかもしれませんね。


すっかり山の中ですね。
くねくねしたワインディングロードもあったりして、乗りバスしててもなかなか楽しい路線でした。


南九州自動車の伊集院ICに差し掛かりました。


インターの入口だけやたら道路が立派なのはあるあるですねw


坂を下っていきJR鹿児島本線と交差しました。
ここまでくれば周囲はすっかり伊集院の市街地で、伊集院駅もすぐそこです。

伊集院駅にて

というわけで伊集院駅にやってきました。
ここでは枕崎行きに乗り換えますが、ここでは1時間ほど待ち時間があるのでその間に伊集院駅のご紹介もしていきたいと思います。


乗ってきたバスは撮り逃してしまったのでバス停からです。


鹿児島行きが主力ですが、加世田・枕崎方面のバスもそこそこの本数がありますね。


伊集院駅前もなかなかよく整備されたロータリーがあります。
バスだけでなくタクシーの待機場所までちゃんとあります。


駅舎です。
2015年に作られたばかりの新しい駅舎のようです。


島津義弘公の像がありました。


817系がやってきました。
このあたりでは主力車種ですね。


柱には甲冑姿の武将が描かれていました。


自由通路の入口です。


こんな掲示がありました。
MUSHOにBUSHO好き!というキャッチコピーはなんか好きですw


階段を上がります。
国体のPRがさり気なくされていますね。


コンコースです。


改札の入口部分も落ち着いた色合いです。


改札口は自動改札機が設置されていました。


一旦改札を過ぎて向かい口に行ってみることにしました。
するとこんな武将のパネルがありました。
伊集院はかなりの武将推しですねw


こちら側の駅舎も似たようなデザインですね。


北口にもバス停があります。


バス停です。
こんなお坊さん?がいたり、なんだかカオスw


ここの階段にも国体のPRがw


なるほど、島津ゆかりの地ということで武将推しなんですね。


エレベーターもまるで千両箱みたいw


まだ時間があるので入場券を買って改札内にも入ることにしました。


ホームへの通路です。
ガラス張りの開放的なデザインはいかにも現代風ですね。


ホームまでは意外に長いw


ホームへ降りてきました。
1面2線の島式ホームという単純な構造になっています。
昔の特急「つばめ」も停車した駅でしたが、本数はそれほどでもない区間なので待避設備などは設けられなかったのでしょうか?


番線表示は国鉄チックなものでした。


これはもしや特急「つばめ」の乗車位置案内の跡!?


駅名標です。
真ん中の図柄も兜の形になっていますね。


そこへ415系がやってきました。
日中は817系が主力ですが、朝夕はラッシュ対応で415系がまだまだ現役なんですね。
この時間帯はもうラッシュは終わった頃でしたが、運用の都合上、415系ということですかね。


↑というわけで動画を撮りました。
この日は朝からバスに乗ってばかりで動画を撮る機会があまりありませんでしたが、これがこの日最初の動画となりました。


ホーム上は端の方が立ち入れないようになっていて撮れませんでしたが逆に外からは撮れたので名所案内を・・・


最後に時計を撮ったら伊集院駅はこれくらいでそろそろ次のバスに乗るとしましょう。

鹿児島交通 伊集院駅→枕崎駅

続いては鹿児島交通で枕崎駅まで行きます。
まず最初にこの路線について説明しておきましょう。
この伊集院から枕崎までのルートは、かつて鹿児島交通枕崎線という鉄道が通っていたルートであり、このバスはその代替交通機関となっているわけです。
鹿児島交通枕崎線は1914年に南薩鉄道によって開業した鉄道でしたが、1964年に三州自動車と合併して鹿児島交通の路線になりました。
しかし、1983年に豪雨災害により不通となり、一部区間で運転を再開したものの結局全線復旧は出来ないまま1984年に廃止になりました。
枕崎から県庁所在地の鹿児島へは枕崎線を利用すると伊集院で更に鹿児島本線に乗り換えが必要でしたが、鹿児島市内へ直行するバスが運行され始めるとそちらに乗客が流れたということのようですね。
ちなみに、鹿児島交通では鹿児島市内へ最短で向かう新線を建設する構想もあったらしいのですが、実現しないまま廃線となりました。
そして、バスとしての解説ですが、伊集院から県道37号を進み、日置地区で国道270号に入りそのまま枕崎までほとんどこの国道270号を進みます。
おおむね50km近い運行距離であり、それでいて1~2時間に1本程度の本数があるなど、この地域の重要な公共交通機関となっていることが伺えます。


バスが来ましたがこれは鹿児島行きです。


今はポンチョとかに置き換えられてあまり見なくなった小型バスですが、これはコミュニティバスのようです。


そして、いよいよ枕崎行きがやってきました。
実は枕崎行きは駅が始発ではなくて、伊集院高校前を始発とするので、私が乗ったらすぐに出発でした。


横の幕を撮ったらすぐに乗り込みました。

伊集院を出るとすぐに山へ向かっていき、飯牟礼峠というバス停もありつつ開けた場所に出ました。
このあたりは旧日吉町ですが、今は伊集院町とも合併して同じ日置市に属しています
吉利という場所で国道270号に合流しますが、枕崎線にも吉利という駅がありました。


このあたりは概ね平坦で田園風景が広がりました。
鉄道を敷くには都合のよさそうな地形ですよね。


バス停のベンチには「日置市社会福祉協議会」の文字がありますね。
日置市というのは伊集院もその一部なので鉄道でも通ることが出来る市ですが、何となく撮りたくなりましたw


ところで、田んぼの真ん中にある盛土のようなところってもしかして枕崎線の廃線跡?


これなんか完全に枕崎線の橋脚の跡ですよね。
かつて鉄道が通っていたルートを継承するバスに乗るとこういう楽しみがありますよね。

花熟里という所で一旦国道270号を外れて県道295号に外れていきます。


バスはさつま湖というところに到着しました。
名前の通り薩摩湖という湖の近くにあり、枕崎線にも薩摩湖駅がありました。


伊作という場所はかつて駅があったんですが、こんな解説板がありました。

そして、その先の宮坂という場所から再び国道270号に復帰してしばらくして日置市から南さつま市に移っていきます。


特徴的な形の山がありましたがなんという名前なんですかね?


バスはいつしか市街地に入ってきました。
このあたりは旧加世田市のあたりで今は南さつま市の一部です。


加世田のバスターミナルにはSLが展示されていました。
元々の加世田駅をバスターミナルに転用したようですが、鹿児島交通の車両を展示しているんですね。


なかなか貫禄ある見た目ですが、昔の駅舎そのままってことはないですかね?


ディーゼル機関車も展示されていました。


バスがロータリーの内側に路上駐車するみたいに待機しているのはなんか面白いですw


加世田を出ると枕崎まで大きな町はありませんが、車窓はしばらく田園風景です。


川に沿って進むようになるともう枕崎の市街地です。


枕崎に到着しました。


バスの待機所は狭い道の先にあるのでこんな写真が撮れます。

枕崎ではまた1時間以上滞在時間があるので昼食を食べるのも兼ねてぶらぶらします。

枕崎にて

というわけで枕崎を少しぶらつきます。
まあ、以前に指宿枕崎線でやってきた時にもレポートしているので重複する部分もあると思いますがお付き合い下さい。


まずはバスターミナルです。
元々は鹿児島交通枕崎線の駅があった場所で、2006年まで駅舎が残っていてバスターミナルとしても機能していましたが、今は解体されて跡地はスーパーマーケットになりました。


次に乗る鹿児島行きのバスの時刻表です。
主要バス停のみ停車の特急と各駅停車、そしてリレー号の3種類がありますが、私が次に乗るのは「リレー号」というやつです。
リレー号は途中、加世田と鹿児島中央駅・天文館にしか停まらず、しかも加世田で下車することは出来ず、鹿児島市内まで下車できないというクローズドドアシステムを採用しています。


市役所には変わった像がありましたw


その先には「測候所下」というバス停があるんですが、実際に「枕崎特別地域気象観測所」という施設があります。
昔は測候所と呼んでいたんでしょうけど、バス停の方はアップデートされていないパターンですね。


あとは昼飯を求めて海沿いに歩いているとこんなところに出ました。
「お魚センター」といういかにも観光客向けの施設ですが、ここにレストランもあるみたいなのでここでお昼ごはんを頂きましょう。
前回来た時は半端な時間に来たせいでお店が空いていなくてスーパーで買ったカツオの刺身を駅前のベンチで食べましたからねw


やっぱり枕崎と言えばカツオということで、「ぶえん鰹丼」というものを頂きました。
ぶえん鰹というのは船上で活き〆し急速冷凍した鰹だそうで、生臭さがなくモチモチした食感が売りのブランド鰹とのことです。
鰹がメインの丼も他所では珍しいですし、ぶえん鰹なんてなかなか食べる機会がありませんからね。
とても美味しく頂きました。


駅へ戻る道すがらに見つけたこちら、どうやら鹿児島交通枕崎線についての展示スペースになっているようです。
ただ、この場所はかつての枕崎駅ではなさそうですし、この建物も新しいそうなので鹿児島交通枕崎線の遺構というわけではなさそうです。


博物館の展示だと言われても納得してしまいそうなくらい立派なパネル展示も


タブレットキャリアも展示されていました。


更に足元は鹿児島交通枕崎線の路線図になっているという凝りようです。
もしかしてこの建物のオーナーは熱心な鉄道ファン?


現役時代の写真も展示されてました。
ちょうど先程バスで通ってきた所ですが、やっぱりだいぶ変わってしまっていますね。
そりゃあ廃線から40年近く経っているわけですから当然ですがw


かつて駅に掲げられていた看板でしょうか?


路線図もちゃんと全区間分用意されているみたいですね。


もう1つ歴史年表がありました。


かつてこんな車両が走っていたんですね。
上の2つは加世田バスターミナルに展示されていたやつでしょうか?


これは移転される前の枕崎駅ですね。


あと、マンホールの蓋が鰹のイラストでしたw


残りの時間は暇なのでJR枕崎駅へ行ってみましょう。
まあ、過去にも訪れているので簡単にしか撮りませんけどねw


こちらが駅舎です。
移転されて随分コンパクトになりましたが、駅舎自体存在しない駅もあることを考えればちゃんと駅舎を作ってくれただけありがたいでしょうかねw


無人駅なのでホームへも入りました。


キロポストです。


駅名標


本土最南端の終着駅であることを示す看板です。
最北端の稚内駅と並んで鉄道ファンなら一度は行ってみたい最果てですよね。


↑風で動く面白いオブジェがありました。


おそらく次に私が乗るバスであろうバスはもう待機場所にいました。

鹿児島交通リレー号 枕崎駅→金生町

それでは続いてはリレー号です。
このバスは枕崎と鹿児島を結ぶものですが、前述の通り途中の停車バス停は加世田・鹿児島中央駅・天文館の2箇所のみで、しかも、鹿児島市内のみや枕崎~加世田間のみと言った区間の乗車も出来ないという高速バスみたいな設定になっています。
とはいっても、運行経路の大半は一般道であり、同じ区間で各駅停車や特急のバスも走っているのですが、それらとリレー号の違いとしては谷山ICから指宿スカイラインに入り、鹿児島ICから国道3号経由で鹿児島中央駅へ向かう経路となっています。
ところで、リレー号って一体何との連絡を目的した「リレー」なんだと思ったら、このバスの運行が始まったのは2011年のことでちょうど九州新幹線が全通した年であり、ネット上では「新幹線リレー号」と表記している例も見受けられたことから、九州新幹線と接続して加世田と枕崎へのアクセスを提供するという意味のようですね。
しかし、「新幹線リレー号」なんてまるで東北新幹線が大宮までの暫定開業だった頃に大宮~上野間に走っていた特急の名前みたいですねw


やっぱりさっき見かけたバスがやってきました。
高速バスタイプの車両で運行するあたりは特急バスという感じですね。

そんなリレー号に枕崎から乗車したのは私一人だけでしたw
ちなみに、おばあさんが1人乗ろうとしていたんですが、加世田で降りたかったらしく加世田では降りられないと告げられると後続のバスを待っていました。
後続のバスは10分後のようなのでそんなに待つわけではないですが、どうせこんなガラガラならクローズドドアにする意味ないようなw


↑今回は車窓を撮りました。
本日3本目のバスですが、やっぱり高速バスタイプだといくらか乗り心地もよくいいですね。

さて、乗客1名のみで枕崎を発車すると加世田までは先程通ってきた道を引き返す形で加世田まで進みます。
ここはあまり書くことはないですねw

加世田では10名前後乗車してきて地方の都市間バスとしてはまあまあという感じの乗車率になりました。
加世田って現在は鉄道も通っていない街ですが、こうしてみると今でも地域の拠点と言える場所なのかもしれませんね。

加世田を出たバスはしばらく田園風景の中を走ったら県道20号鹿児島加世田線に入りあとは一本道です。
国道270号はおおむね平坦で開けた田園風景という車窓風景でしたが、県道20号は山の中を進む景色が多く、時折登坂車線が用意されるほどの峠越え区間もありました。
そして、谷山ICからは指宿スカイラインです。
スカイラインと言うと景色が売りの観光道路というイメージですが、指宿スカイラインは鹿児島と頴娃を結ぶ自動車専用道路で普通に都市間を移動するために使うような道路で、谷山ICから鹿児島方面では4車線の本格的な自動車専用道路になっていました。
ただ、スカイラインというだけあって山の上を走っていて車窓からは谷山の市街地や錦江湾、そして桜島が見える場所もありました。

鹿児島ICではそのまま直進すると九州自動車道に入ってしまいますが、バスは鹿児島東西幹線道路へ折れていきます。
鹿児島東西幹線道路は鹿児島ICと鹿児島港を結ぶ路線で、国道3号のバイパス扱いで建設されました。
鹿児島ICの交差点は立体交差化されていて、そのまま高架道路になり武岡トンネルを抜けて鹿児島市街に入っていきます。
JRの線路を陸橋で越えて鹿児島市電と交差すると左に折れて鹿児島中央駅へ向かいます。
ほとんどの乗客はここで降りていきますが、バスはここが終点ではなくて金生町というところまで運行されます。
鹿児島中央駅を出たバスは鹿児島市電と並走しながら天文館を経て金生町に到着します。


金生町に到着しました。
降車したバス停は普通の路上にあるタイプのバス停で、そこそこの長距離路線の終点としては中途半端な感もあります。
場所は市電のいづろ通と朝日通の中間地点であり、市電の電停すらない場所が終点なんてますます中途半端な感が強くなりますが、バス停の前には鹿児島県のご当地百貨店の山形屋があることがこの中途半端な終点の答えを導く大ヒントとなっているんです。
実は2015年まではこの山形屋に併設される形で「山形屋バスセンター」というバスターミナルが存在していたのです。
このように百貨店に併設されたバスターミナルというのは百貨店側にしてみれば多くのバス路線が乗り入れるようになれば店舗への交通アクセスが向上し集客力の強化になりますし、バスターミナルとしては無駄になりがちなスペースを店舗として活用できるといったメリットがあるようで、他には岡山の天満屋バスセンター(天満屋に隣接)や広島の広島バスセンター(そごう広島店に併設)などの例があります。
しかし、山形屋バスセンターの場合は山形屋の耐震工事を行うのに支障があったとか、繁華街で多くのバスが歩行者の導線と交錯しながら出入りするのが危険であるといた理由で廃止されたようです。

現在はバスセンターこそなくなりましたが、その名残で金生町を終点にする路線が存在するわけですね。
そんな金生町ですが、次に乗るバスの始発は鹿児島駅であり、どうせなら全区間乗りたいという理由で鹿児島駅に移動します。
なので、金生町のご紹介は以上となりますw

鹿児島交通 鹿児島駅→川内営業所

続いて乗車するのは鹿児島交通の鹿児島駅と川内営業所を結ぶ路線です。
運行経路としてはほとんどが国道3号であり、下伊敷までは朝に乗った伊集院行きの71系統と同じルートとなります。
鹿児島の地理に詳しくない方はピンとこないかもしれませんが、鹿児島から川内は国道3号経由で55kmほどあり、これはちょうど九州新幹線で1駅分となります。
また、この区間には南九州自動車道も通っていて、こちらを通る高速バス「せんだい号」も存在している上、鹿児島中央駅と川内駅の間はJR鹿児島本線でも移動することが出来ます。
このように鉄道と並行する区間であり、高速道路もあるのに一般道経由の路線バスが存続している珍しいケースと言えると思います。
しかも、本数もそこまで少ないわけではなくて、平日ダイヤでは1日7本走っています。
鹿児島から川内は九州新幹線に乗れば12分程度、JR鹿児島本線の普通列車で50分程度、高速バス「せんだい号」が1時間程度で結ぶ中、この路線バスは2時間もかかり、全区間通して乗車する人は皆無だと思われるのですが、系統分断されることもなく存続しているのはすごいですよね。
ちなみに、以前は急行便などもあったようですが、それは流石に廃止されたようです。

というわけで、鹿児島駅でバスを待っているところからレポートを再開したいと思います。


こちらは鹿児島市営バスですが・・・


側面の幕を使ってマスク着用を呼びかけるメッセージを表示していました。
ここに何らかのメッセージを出しているのは他の会社でも見たことがありますが、マスク着用のメッセージは初めて見ましたね。


あと、桜島が綺麗に見えました。


鹿児島交通ですが、これは私の乗るバスではないようです・・・


こちらは南国交通です。


ようやく私が乗るバスが来たようです。


あまり綺麗に撮れませんでしたが側面の幕です。

それでは乗車します。
ここから乗車したのは私だけであり、乗車するとするに発車してしまったことから車窓の録画開始が間に合わなかったというハプニングもw


↑金生町からになってしまいましたが車窓です。

さて、金生町や天文館などでぞろぞろと乗客が増えていき、バスは加治屋町に差し掛かります。
今朝乗った伊集院行きと同じく鹿児島中央駅を目前としながらここで右折して国道3号へ入っていくため、鹿児島中央駅を無視するルートになっています。
そこから下伊敷までは今朝も乗ったルートなので記事では飛ばしてそこから先の区間について書いていきます。
九州自動車道との交点を過ぎると4車線以上あった車線数も一気に2車線に減りました。
車窓には引き続き甲突川が見えますが、市街地はついに途切れて長閑な景色が続きます。
山の中を進む車窓もいつしか開けてくるとJR鹿児島本線と寄り添うようになります。
国道3号と鹿児島本線はここまでルートが大きく違っていましたが、ここから先はほぼ同じルートになります。
ちなみに、鹿児島と川内を結ぶバスの一部はこの区間で国道3号を外れて伊集院を経由する系統も設定されているようです。
東市来駅や湯之元駅などを過ぎると市来の市街地に入ります。
続けて串木野の市街地に入りますが、このあたりは連続して市街地がある感じですね。
ちなみに、市来と串木野は元々は別々の自治体でしたが、今はいちき串木野市という1つの自治体になっています。

そして、このあたりで神村学園前というバス停を通ります。
神村学園はサッカーや野球を始め様々なスポーツの強豪校として知られており、地元でない方でも名前は知っているという方も多いのではないでしょうか。
また、鹿児島本線には神村学園前駅があるので、鉄道ファンにもお馴染みですねw
ここで高校生が大勢乗ってくるかと思ったら乗ってきたのは2~3名程度で、ちょっと拍子抜けでした。
おそらく神村学園前駅があるので、電車通学の生徒がほとんどなんでしょうね。
ただ、駅と駅の中間あたりの地区から通っている生徒とかなら電車で通っても駅から歩くなり自転車に乗るなりしなければならないのが、バスならば1本で自宅近くまで行ってくれるわけですからそういう優位性は残っているのではないかと思います。
この路線が残っているのも川内や鹿児島市郊外から神村学園へ通学する生徒の需要というのも大きいのかもしれません。

その神村学園を過ぎると串木野の市街地に入ります。
串木野では一旦国道3号を外れて進みますが、駅から遠い地区の需要を細かく拾うことで鉄道との棲み分けを図っているのかもしれませんね。


その途中の旭町という場所にはラウンドアバウトがあります。
マニア席ではないので全体像が分かる写真は撮れませんでしたが、まだまだレア感があるラウンドアバウトの標識だけでも・・・
この交差点は元々「旭町ロータリー」と呼ばれていて、なんと終戦直後の復興事業の一環として整備され、1950年代初めに設置されたという歴史のあるものなんだそうです。
そして、2015年にはラウンドアバウトとして運用が開始されて現在に至ります。
ところで「ロータリー」と「ラウンドアバウト」の何が違うのかという話ですが、元々道路交通法ではロータリー全体を1つの交差点としてみなす規定がなく、ラウンドアバウトのような形状であっても、法律上はいくつかの交差点の集まりという扱いがされていて、ラウンドアバウト用の交通ルールも制定されていなかったたため、「左方から進行してくる車両が優先」というルールが適用されてロータリーに進入しようとする車が優先ということになっており、大抵の場合は一時停止義務や信号機などで交通整理をしていることが多かったというのが2013年までのお話でした。
ところが、2013年6月に道路交通法が改正されてラウンドアバウトについての規定が追加されたことから、ラウンドアバウトの信号が不要であることから停電時でも交通に混乱を生じさせないことや無駄な信号待ちが発生しないなどのメリットから導入事例が増えているようです。
で、ラウンドアバウトに指定された交差点には先程貼った画像のような標識が設置され、このラウンドアバウトに指定された交差点では進入車両には徐行が義務付けられ、ロータリー内を進行する車両に優先権があるという交通ルールが適用されます。
つまり、この旭町ロータリーで2015年に起きた変化というのは、交差点通行時のルールが変わっただけで、交差点そのものに変化はないということになりますね。

串木野の市街地を過ぎるとまた山越えがありますが、ここは鹿児島本線と並走しつつ行きます。
山を過ぎて徐々に開けた地形になっていき、薩摩川内市の市街地に入っていきます。
神村学園から乗ってきた生徒もこのあたりで降りていましたが、やっぱり駅からはちょっと遠い地区からならバス通学のほうが便利ということなのでしょう。

木場茶屋駅のあたりで国道3号は隈之城バイパスとなりますが、路線バスのお約束というかバイパスは使わず旧道の方へ入っていきました。
旧道は現在は国道指定を外れていて県道320号百次木場茶屋線となっています。

駅名にもなっている隈之城バス停もありますが、駅とは異なる場所にあります。
それにしても、この路線は鉄道と並行するルートの割に駅名をバス停名にしている箇所が非常に少ない印象を受けました。
考えてみれば湯之元や市来は駅を完全にスルーしていましたからねw

冷水町を過ぎると国道3号に復帰して川内駅に差し掛かります。
川内駅は国道3号から少し外れた場所にありますが、流石にここは一旦国道を逸れて川内駅に立ち寄ります。
このあたりは鉄道利用者が川内駅から川内市街へ移動するという需要も無視できないということなんですかね。

川内駅で若干乗ってくる人もいて少しだけ人数が増えたバスは再び国道3号に戻って進みます。
このあたりは市街地のど真ん中を国道の現道が抜ける区間であり、都市間を移動する車両も市内だけを移動する車両もひしめき合う区間で交通量も多く4車線道路として整備されていました。
この途中に山形屋があるのですが、鹿児島市内から直通の路線もあることから鹿児島の本店と区別するためか「川内山形屋前」というバス停名でした。


夕焼けの川内市街の景色です。

川内川を越えてもしばらく国道3号を進むと上川内というところに到着します。
ここは肥薩おれんじ鉄道の上川内駅にも近い場所ですが、上川内駅は無視してバスは国道を左折して少し奥まったところにある川内営業所に到着します。
これにて2時間のバス旅はゴールを迎えることとなりました。
既に夕方から夜になりかけている時間で薄暗くなっていました。


川内営業所に到着しました。
営業所ということでバスが沢山止まっています。


バス停部分には簡素ながら待合室が用意されていました。
雪国だと利用者が少ないような場所でも立派な待合室が用意されたりしますが、鹿児島は冬でも滅多に雪が降らない温暖な土地ですしこんなものでしょう。


バス停のポールです。
上部がバスのデザインになっているのは面白いですね。


時刻表です。
鹿児島行きの他に廃止された国鉄宮之城線の廃止代替バスとも言える宮之城行きや入来行きなどがあります。
何気に宮之城方面の方が本数が多いですが、鉄道がない区間はバスしか公共交通機関がないわけですからバスの需要という意味では鉄道に並行する鹿児島方面よりむしろ増えるんでしょうね。

さて、ここからの行動ですが、大きく分けて2つの選択肢があります。
今夜の宿は鹿児島市内に取っていますが、1つはこのままさっき乗ってきたバスの折返し便を待って鹿児島へ戻るルート、もう1つはこの路線以外の交通手段で鹿児島へ戻るというものです。
折返しのバスを待つならこのまま川内営業所で待っていればいいわけですが少し待ち時間があるのといかんせんバスは所要時間がかかりますからホテルへ入れるのがかなり遅くなるという欠点があります。
どうせ帰り道は真っ暗な中での乗車になり車窓も楽しめませんし、単純な移動になることを考えるとあまりいい手とは思えませんでした。
ではそれ以外の交通手段ということになりますが、一番早いのは言うまでもなく九州新幹線です。次点でJR鹿児島本線ですが、いずれも川内駅に出なければ乗車できず、路線バスか隣接する上川内駅から肥薩おれんじ鉄道に乗って川内駅に出る必要があります。
そして、もう1つ川内から鹿児島へ行ける手段があるではありませんか!?
そう、先程からちらっと名前が出た高速バス「せんだい号」です。
鉄道ルートは別途運賃を支払う必要があるのに対して、「せんだい号」ならば今持っているSUNQパスが使えるので追加の支払いは不要ですし、川内駅まで行かなくとも大小路というところから乗れるので、そこまでなら歩いても行ける距離です。
というわけで帰り道は「せんだい号」を使うと決めたのですが、時刻表を見ると次のバスまで1時間ほどありそうです。
なので、このあたりで夕飯を食べてから乗ることにしました。
周辺にはファミレスなどが点在していたので食事には困りませんでした。


国道へ出て上川内バス停にやってきました。
ここから上川内駅も近いのですが、「上川内駅入口」とかにしないのはなんでなんでしょうねw
ちなみに、交差点名は「上川内駅前」となっています。

高速バス「せんだい号」で鹿児島へ戻る

本日最後のバスとなるのは「せんだい号」です。
「せんだい号」は鹿児島と川内を結ぶ高速バスで、鹿児島側は鹿児島駅・金生町・天文館・鹿児島中央駅東口に立ち寄り、薩摩川内市内はほとんどの便が純真女子大学を起点に中央消防署前・大小路・向田・川内山形屋前・西ノ平・尾白江に立ち寄ります。
その間は南九州自動車を経由しますが、その途中にも高速伊集院・高速東市来というバス停があります。
川内側が純真女子大学ではなく川内営業所を起点にする便や、串木野新港~鹿児島間を結ぶ姉妹路線といえる「こしきじま号」というのも出ています。
また、鹿児島駅へは向かわずに天文館からいづろ・県庁前を通って鴨池港を発着する系統などもあり、意外とバリエーションが豊富ですね。
本数は平日ダイヤでは12往復もありますが、土曜ダイヤ・日祝ダイヤでは4往復と本数が1/3になってしまうんですよね。
ほとんどの便が純真女子大学を起点にしていることからも通学需要が大きい路線なんでしょうね。

さて、普段はわざわざ起点のバス停まで移動してでも全区間乗車を目指すことが多い私ですが、今回は純真女子大学が結構市街地から遠いことやもう夜になっていて早くホテルへ入りたい気持ちが強かったためおとなしく大小路から乗ります。
九州のご当地ファミレスのジョイフルで夕飯を食べたら大小路バス停で「せんだい号」を待ちます。


こちらが大小路バス停です。
屋根まで設けられていて、なかなか立派なバス停ですよね。

しばらく待っていると「せんだい号」がやってきました。
ところで、時刻表によると2台運行と書かれていて、時間帯的には大学から下校する学生が多いのかなと思ったらやってきたバスは1台だけで、車内にいたのは数名だけでした。
ひょっとするとコロナの影響でまだリモート授業が続いていて登校する学生の数は少ないのかもしれませんね。

乗ったらすぐに発車だったのでバスの写真を撮る暇もなくバスは動き出しました。
国道3号を進み川内山形屋前でも1名乗せたらバスは先程の路線バスとは違って旧道ではなく隈之城バイパスを進みます。
ところで、この間には川内駅もあるはずなんですが、川内駅には立ち寄らないんですよね。
わざわざ国道を外れないといけないことや、川内駅から鹿児島市内だと鉄道ルートの方が圧倒的に優位ですからあえて立ち寄ることもないということなんでしょうか。

隈之城バイパスでも西ノ平と尾白江という2つのバス停があったら、薩摩川内都ICから南九州自動車に入ります。
南九州自動車はいわゆる新直轄方式で建設された高速道路であり、扱い上は国道3号のバイパス扱いであるため大半の区間が無料となっており、有料なのは「せんだい号」の経路内では市来~鹿児島間のみとなっています。
そのため、大半の区間が暫定2車線の対面通行となっており、あまり高速道路という感じがしない高速道路となっています。
対面通行区間は基本的に70km/h制限であり、こんな道路を高速道路と呼ぶことに対して異論はあると思いますが、それでも国道3号の現道を進むよりは線形は大幅に良くなっていますし、信号もないことを考えれば利用価値はあるといえるのではないでしょうか。
また、インターチェンジの付近だけは4車線になっていて追い越し可能となっています。
最近作られた高速道路らしくトンネルが多いので今どのあたりを走っているのかはインターチェンジを案内する看板の文字が頼りになります。
そして、高速道路で最初のバス停の高速東市来に到着します。
ここでの乗り降りはありませんでしたが、インターチェンジとは独立してわざわざ専用の施設を作ってまで設けられているのでそこそこの需要があると見込まれて設定されたんでしょうかね。
ちなみに、東市来とは言いますが、鉄道駅でいうと東市来駅よりは湯之元駅の方が近い場所にあります。
また、「東市来」があるならば何も付かない「市来」もあってもよさそうですが、実は「市来」というバス停もあるようです。
が、休止中であるらしく、現在停車するバスはないみたいですね。
ただ、疑問なのはこの区間を運行する高速バスは今の所「せんだい号」だけであり、最初は「せんだい号」も停車していたのがあまりに利用者がいなくて停車をやめてしまったのか、それとも高速道路の建設時にはバス停を作るつもりで施設は作ったけれど、いざバスの運行が始まるとバス会社側の判断で使用しないこととなったのか、どういう事情で休止なのかはよく分かりませんでした。

そんな高速東市来の次は高速伊集院になりますが、その手前の市来ICは無料で通行できる最後のインターチェンジとなっており、これより先の区間へ行ってしまうと通行料がかかります。
なので、市来ICを境に交通量が目に見えて減っていたんですがやっぱり通行料がかからない区間だけ使って、有料区間は一般道でいいやって人が多いんでしょうねw
「せんだい号」はもちろんそんなケチくさい真似はせずに美山本線料金所で通行料を払ったら引き続き南九州自動車を進みます。
そして、高速伊集院ですがここも乗降はなく通過でした。

ところで、「せんだい号」は高速伊集院の次は鹿児島中央駅東口ですが、実際にはこの間に松元バスストップというバス停があります。
が、こちらも市来バスストップと同じく休止扱いになっていて「せんだい号」を含めて停車するバスはありません。

そして、鹿児島ICで南九州自動車は終点ですが、そのまま鹿児島東西幹線道路に直結していて、今日乗車した「リレー号」と同じ経路で武岡トンネルを抜けて鹿児島中央駅に至ります。
やはり中央駅で降りる人が多かったですが、その先の金生町などで降りる人もいました。
私はというとホテルは天文館あたりで降りたほうが近かったのですが、何となく終点まで乗りた気分になって鹿児島駅まで行くことにしました。
最後まで乗ったのは私だけでしたねw


最後にバスの発車を見送ったら1日目は以上となります。

あとはバスで天文館の方へ戻ってホテルに入ります。
2日目以降は別記事として折ってレポートしますのでしばらくお待ち下さい。
つづく

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つばめ501号(管理人) について

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