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【超概説】京阪8000系<エレガント・サルーン>

京阪8000系は京阪電気鉄道の特急形車両。愛称はエレガント・サルーン。2階建て車両のダブルデッカーと、有料座席指定サービスのプレミアムカーを持ち、京阪車両の中で一番高い格式に位置付けられている。




京阪8000系超概説

京阪8000系は、1989年の鴨東線開業に合わせたダイヤ改正で、特急の増発対応のために製造されました。登場時は7両編成でしたが、1997年~1998年にはダブルデッカーが組み込まれて8両編成になっています。

特急車両のお手本のような、片側2ドア(プレミアムカーは1ドア)の片開きドアで、ドア間はクロスシート。2010年~2012年のリニューアルで車端部は世界一豪華なロングシートと言われているハイバック仕様になりましたが、車内にテレビが備わっていることで有名な「テレビカー」が廃止されました。

利用客からの「有料でも京阪特急に確実に座りたい」「京都~大阪間の移動をもっとゆった
りと楽しみたい」という意見に応えるため、2016年~2017年にかけて、6号車である8550形を改造し、2017年8月20日に有料座席指定サービスのプレミアムカーがデビューしています。

登場から30年以上経過していますが、現在も京阪のフラッグシップ車両として健在です。

諸元

製造年 1989年~1998年
製造数 10編成80両(1編成8両)
MT比 4M3T(登場時)
4M4T(2022年現在)
車体 アルミニウム合金
普通鋼(8800形:ダブルデッカー車)
台車 ダイレクトマウント空気ばね台車
・M車およびダブルデッカー車:軸梁式
・T車:SUミンデン式
最高速度 110km/h(営業運転)、120km/h(設計)
加速度 2.5km/h/s
減速度 4.0km/h/s(常用)、4.5km/h/s(非常)
制御方式 界磁位相制御・定速制御
全長 18,900mm(先頭)
18,700mm(中間)
全幅 2,780mm
全高 4,205mm

6000系の実績を踏まえた回生ブレーキ付き制御、初代3000系で実績のある界磁位相制御、大津線の600系で得られた結果をフィードバックした定速制御(45km/h以上で任意設定が可能)を採用するなど、8000系以前の京阪車両で得られた実績を集めたものとなっています。

尚、京阪初のワンハンドルマスコンを採用しています。


運用

プレミアムカーの都合上、京阪本線の快速特急「洛楽」・特急・ライナーに限定されていますが、稀に臨時ダイヤで快速急行・急行に就くこともあります。

かつては、運用都合上、快速急行・急行・準急などにも充当されていましたが、プレミアムカー導入を機に基本的には特急運用されることになりました。

デザイン

2022年現在、外観は2008年の中之島線開業に合わせた京阪のイメージカラー刷新により、車体上部にエレガント・レッド、車体下部にエレガント・イエローのツートンカラーで、帯にエレガント・ゴールドを配色しています。

プレミアムカーのみ他の車両と配色が異なり、全体が赤ベースで、ドア周りは金色の市松模様となっており、豪華な空間に誘うデザインとなっています。

京阪8000系編成表

記号 意味
MG 補助電源装置
CP 空気圧縮機
パンタグラフ
M 電動車
T 付随車
D ダブルデッカー
8両編成 8000形 8100形 8500形 8800形 8750形 8550形 8150形 8050形
MG・CP MG・CP
◇    ◇ ◇    ◇
Mc1 M2 T2 TD T3 T M1 Mc2
8001F 8001 8101 8501 8801 8751 8551 8151 8051
8002F 8002 8102 8502 8802 8752 8552 8152 8052
8003F 8003 8103 8503 8803 8753 8553 8153 8053
8004F 8004 8104 8504 8804 8754 8554 8154 8054
8005F 8005 8105 8505 8805 8755 8555 8155 8055
8006F 8006 8106 8506 8806 8756 8556 8156 8056
8007F 8007 8107 8507 8807 8757 8557 8157 8057
8008F 8008 8108 8508 8808 8758 8558 8158 8058
8009F 8009 8109 8509 8809 8759 8559 8159 8059
8010F 8010 8110 8510 8810 8760 8560 8160 8060
【備考】
・8800形はダブルデッカー車
・8550形はプレミアムカー



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