川崎・新たな出会いと別れのシンフォニー【FV-E991系甲種輸送から京急川崎のパタパタまで】 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

昨日、J-TREC横浜事業所を出場し川崎貨物駅まで甲種輸送されたJR東日本FV-E991系。
朝食を食べてから動き出したが、その時刻は想定よりも少し早く…
というか、今日は本当は近畿車輛を出場した都営三田線の6500形の甲種輸送をメインに考えてたが
すっかり追う対象が変わってしまい、さてどうするかと頭を捻り直しながら移動。
ここじゃないなー、いやこっちは違うなぁとか逡巡しながら降りたのが。

尻手

だが結論から先に言うと、この選択は失敗だった。
所謂4番線に入って来るのかなと踏んだがそうではない上に、ホームの川崎側、点字ブロック外に
出ないように(やんわりとではあったが)規制されてしまったのだ。
いろいろ悩んでいる間に「そろそろ甲種輸送が来ます」と言われ、うぅ〜んと頭を悩ませていると

2番線を、列車が通過します

との無情な自動放送が…

10:56。
牽いてきたのは、最近ニイザンクとか極めてやけっぱちwな名前がついたEF65 2139。
こういうネタ機を寄せてくるあたり、やはり好きな人はどこにでもいるのかなあとw

とにかく前例のない輸送故、身構える余裕もなく迎えた感じ。
やれやれと頭を掻きながら、後続の各停で武蔵中原に追いかけてみる。
すると…

武蔵中原駅、超厳戒体制!

甲種輸送列車はそのまま下り4番線に到着しており、定期列車は3番線に着発変更。
確かに3番線に甲種輸送列車を到着させると、上りホームにまで警戒範囲が広がるからJRとしては
極めて賢明かつ苦渋の判断ではあったが、それでも今日の武蔵中原駅構内は多分歴史上から見ても
国鉄の順法闘争の時に近い?前例を見出せないほどのパンク寸前の様相を呈していた。

そしてなんと、ここでEF65 2139は切り離されてしまう。

EF65 2139は解放後即座にホーム先端へ。
ホーム上はFV-E991系とEF65 2139、双方に撮影者が群がり移動も困難な状況に。

中には持ち運ぶ脚立、踏み台がぶつかってきて邪魔な奴やノーマスクの奴もいてイライラが募るが
それ以外は警察も巡回していたからだろうか、どうにかギリギリのラインで保っていた様子。
極めて異例な規制線が引かれる中で、罵声も飛ばず正直よく保っていたなというところだ。
…まぁ中には、やはり脚立を使おうとして制止を食らっていたのもいたようだが。

…そしてここで、なんとFV-E991系が通電した。
てっきり205系あたりが迎えに来るかと思いきや、ここから自力で入庫するとの由。

ヘッドライトも点灯し、ここで初めてJR東日本の電車として自力で動くのだ。

まず11:48、EF65 2139が発車。
あとは新鶴見機関区に入庫するだけなのに、単機でいったいどこまで行くのかと思ったら、なんと
南武線を一気に走り切って、八王子まで行って折り返したらしい。
南武線府中本町以南を走るのは相当久しぶりだったようで、追ってみれば良かったかと少し後悔。

そして3分後、FV-E991系前進、初自力走行!

極めて静かな起動音で、またEF65 2139と同じ停止位置で歩みを止めた。

定期運行の間隙を縫ってだったので、意外に滞留時間は長かった。
そのあたりの余裕もあった分、パンクにならずに済んだのだろう。

そして…12:07、自力で鎌倉車両センター中原支所構内に降りていった。
これから先、鶴見、川崎界隈で試験する姿がお目に掛かれるように。

…そしてここから若干迷走しつつも、鹿島田駅で降り新川崎駅経由でウォーキング。
新鶴見信号場に隣接する新川崎ふれあい公園で、今日の幻の主目的・都営三田線用の新車6500形を
ここで初めて撮影することに決めた。
今回の輸送は6508F、早くも8編成目の落成である。
当初は府中本町駅で撮影を計画していたのだが、ホーム上の警戒を懸念したのと、後の行動予定を
鑑みてギリギリで予定を変更し、この場所への初訪問を決断した由。

前回1月16日の越谷貨物ターミナル到着分からは時刻が変更され、横浜羽沢からは日中運転に。
今回は輸送区間内での大雪の影響が懸念されたが、時間調整しつつ無事に新鶴見まで来ていた。

ただ、結論としては、鹿島田→新川崎経由は歩くには結構遠かったw
帰りは平間駅に出たが、このポイントでは次回以降は平間駅で乗降することにしよう。
あとは、雲が多くなってしまったのも計算外だっただろうか。

FV-E991系の撮影から流れた人もいたせいか、それなりに賑やかだった公園近辺。
中には、路上駐車して撮りに来たのもいたのはいただけなかったが。

13:20、武蔵野線に向けて発車。
こちらもキングジムと渾名され、本家のTwitterアカウントをも巻き込んでの賑わいだがw
まだしばらく落成するとの噂は聞こえてきているので、今後また違うパターンを試してみたい。

…そして、平間から川崎に移動し、お気に入りの豚肉料理屋で遅めのお昼ご飯を食べてから…
京急川崎駅、上り…は全て交換済みで。

下りホームに残る、いわゆる「パタパタ」と呼ばれる旧式の行き先案内板を見に。
今月中の全面交換完了が告知され、最後の姿を収めるギャラリーが多数訪れていた。




この交換にあわせて、記念乗車券、記念グッズも販売される盛況ぶり。
記念乗車券はネット抽選になり、前回の京急蒲田の失敗を勉強してくれて嬉しい限り。

ハズレましたけどね。


それはまあ運が無かったと潔く諦め、しょうがないんだけど…

当たったものを高額転売している相変わらずの連中の存在が、Twitterで物議を醸していた。

自分の私利私欲しか考えていないのは、極めて腹立たしいものだ。


あと、気になったのがもう一つ。

この京急川崎への訪問時、一回くしゃみをした時に不意に背中に激痛が走った。

幸い大したことがなかったからまだ良かったものの、一時的に痛みのあまり、思わずホームドアに

もたれかかってしまったのだが、近くで警戒をしていた警備員の対応にカチンと来た。

心配するのかと思いきや、単一的に冷たく


ホームドアに寄りかからないでください!


と繰り返し言ってくるので、あまりの対応に激怒したのだ。

…その僅か少し前、撮影者が寄りかかっていた伏線があったのも一瞬理解はしたが、それにしても

あまりな冷たい対応に非常に頭が来て、駅に厳し目のクレームを入れさせてもらった。

元業務従事経験者としては、非常に残念で後味悪い思いをした。

先の転売云々のこともあり、10分少々でパタパタとのお別れを打ち切りとした。


それにしたってこれ、同じように自分が対応されたらどう思う?


かつては、そういう部分も考えながら業務に入っていた気がするんだがなぁ。

もう辞めたのは10年以上前だけど、そのあたりの物の見方は未だに衰えていない自負がある。

締めるべき部分と、そうでない部分の力加減。

なにより、人の心を忘れてしまってはいい仕事なんて出来ない。

それは常々意識を持っていかないと、本当のプロとは言い難いのではなかろうか。


…ふぅ。

今週も濃い一週間だった。

失敗もあったけど、それはまたこれから取り返していくつもりで。