今回はGM完成品より、東急9000系2次車・9007F大井町線です。
中古落札品のため、今回はパッケージ無しです。
1986年より登場した電車で、東急の量産車で初めてVVVFインバーター制御装置を搭載しました。
東横線向けに8両×14編成で製造・投入されましたが、2次車のうち1988年に大井町線向けに投入された9007Fのみ5両編成で製造され、現在も転属することなく同線で活躍しています。
今回はその中でもグラデーション帯化された9007Fを購入しました。
商品情報
・品番:4509
・クハ9007‐デハ9207‐デハ9407(M)‐デハ9607‐クハ9107の5両セット
・ねじ止め台車を使用
・ライトユニット搭載
・表記ステッカー(行き先表示は無し)が付属
・室内灯を取り付けるときは別途集電板が必要
・1箱23100円
・2015年1月発売
レビュー
〇1号車 大井町寄り先頭車 クハ9007
クハ9007
大井町寄りの先頭車クハ9007です。
1987年に製造された2次車(9002~9007F)になり、車側灯の形状、屋根肩のビード位置、窓下の赤帯部の形状が変更されました。
9007Fのみ5両で製造され、帯色の変更、パンタ交換、スカート設置やフルカラーLED化などが行われて現在でも活躍しています。
正面
種別(G各停)、行先(大井町)、運行番号(103)、グラデ帯、大井町線表記、車番、ワイパーが印刷済み。
ライトユニットは電球色が採用され、スカートは未設置となります。
側面
屋根肩のビードの位置、窓下の一段手前に出るようになった赤帯、車外スピーカーがモールドで表現されるのは2次車のみとなります。
CPキットや表記無しのモデルで販売されているものは3次車以降となります。
車番、社紋、大井町線表示は印刷済み。優先席表記は付属しますが、側面行き先表示は別売のステッカーを購入する必要があります。
床下機器はCP系が取り付けられていますが、似ていないものが取り付けられています。
現在販売されている製品でもこのままになっていて、非常に残念なところ。気になる方は3Dパーツが販売されているのでそちらを買われた方がいいかと思います・・・
表記類
印刷はばっちり。車外スピーカーがモールドで表現されるのはGOOD。車番ステッカーには車外スピーカーステッカーもついていますし、サードパーティーからエッチングパーツもあるようです。
妻面
妻面は雨どい、昇降ステップ、銘版、ドアコックがモールドで表現されています。
屋根
クーラーは4基とも容量増強型のステンレスキセのクーラー(RPU-4018)が取り付けられています。
車両によって搭載数が異なるのも9000系の特徴の一つ。
〇2号車 デハ9207
デハ9207
パンタ付き中間車のデハ9207です。パンタグラフはグラデ帯を巻く前にシングルアーム式に取り換えられました。
妻面
妻面は貫通扉両側にパンタ配管、向かって右側に昇降ステップがモールド表現されています。
大井町寄りのみ貫通扉が設置されています。今までの製品と同じく貫通扉は着脱式です。
側面
表記類は先頭車と同じ。床下機器はリニューアル品が取り付けられ、VVVFインバーター装置、SIV、断流器が取り付けられています。
2号車は弱冷房車となるので付属のステッカーを貼るようになります。
妻面
二子玉川寄りの非パンタ側妻面は銘版、ドアコック、昇降ステップがモールド表現となります。
屋根
パンタグラフ(PT71D)、ヒューズ箱、避雷器、クーラーが取り付け済み。
クーラーは弱冷房車なのでFRPキセタイプ(RPU-2214)が4基取り付けられています。
パンタ周り
配管類、パンタ台がモールドで表現されています。配管類が異なる太さで表現されているのはGOODですね。
〇3号車 デハ9407(M)
デハ9407(M)
3号車のデハ9407です。車体の方は9207と変わりません。製品ではこの車両に動力(2モーター動力)が取り付けられています。
側面
床下機器はデハ9207と同じものの動力用が取り付けられています。
屋根
3号車のクーラーは両端(№1・4)がステンレスキセの物が取り付けられています。
〇4号車 デハ9607
デハ9607
4号車のデハ9607です。基本的なものはデハ9207と同じ。
側面
床下機器はデハ9207と同じものが取り付けられていますが、実車ではSIVが搭載されていない車両になるので、二子玉川寄りのSIV関係パーツをカットすると実車に近くなります。
屋根
4号車のクーラーは二子玉川寄りの1基(№1)のみステンレスキセの物が取り付けられています。
〇5号車 二子玉川寄り先頭車 クハ9107
クハ9107
二子玉川寄り先頭車のクハ9107です。基本仕様はクハ9007と同じ。
正面
表記類は車番以外はクハ9007と同じ。
連結器周りは上りと下りで作り分けられていて、こちら側は運転台下にジャンパ栓、車掌台下にエアホースが成型されています。
側面
床下機器はクハ9007と同じものが位置を反転させて取り付けられています。
妻面
妻面はクハ9007に貫通扉をつけたものとなります。
屋根
5号車のクーラーは二子玉川寄り(運転台側の№1)の1基がステンレスキセの物が取り付けられています。
2012年の時がモデルになっているとのことで、現在はステンレスキセタイプの搭載数や位置が変わっていますので組み替える際は別売りのパーツを使うとよさそうです。
1編成導入
8500系と先に作った9022Fに続いてグラデ帯の車両となります。
手持ちの大井町線コレクションの時代が徐々に進んできています。表記類を追加したり先頭車の床下機器を3Dパーツにしてカッコよくしてあげたいですね。