2022年2月中旬に、首都圏最後の幕式の駅の案内表示だった京急川崎駅の表示が更新されます。現在首都圏の駅案内はほとんどがはLEDまたは液晶です。

 幕式が近年減少していた理由は、おそらく新駅開業・駅名変更・直通運転開始・種別変更・ダイヤ改正による新たな注意喚起の必要性により表示内容を更新するのが大変だったからでしょう。

 しかしこれを逆手に取れば現在では見られない古い種別や行き先が消去されずそのまま残っていると言うことです。そこで2月1日に撮影した同駅の表示装置に収録されている今では見られない表示を紹介します。

※Wikipedia、Yahoo!知恵袋、自分の記憶などを使って作っているので間違っているところもあると思います。ご理解の上閲覧して下さい。

参考までに回転している動画もどうぞ↓


 反対方面の行き先/あり得ない表示

 今回紹介するのは品川方面の行き先表示版ですが、三崎口方面も大量に収録されています。おそらく品川方面のホームから三崎口方面の列車が発車することもあったのでしょう。

 なお、種別と行き先と両数と案内は全て別々に回転しているため、回転中は品川方面の行き先に三崎口方面の案内が被ったり普通列車12両の表示が出る事はたくさんあります。

 今では見られない種別/あり得ない種別

 はじめに現在京急川崎駅で見られない種別について解説します。

 急行はかつて新逗子(現在の逗子葉山)から京急川崎まで(一部列車はその先まで運転)と、浅草線方面から羽田空港まで運転していました。京急川崎に止まるのは前者ですがこちらは1999年に廃止されています。

 エアポート快特は京成線の成田空港から浅草線を経由して京急に乗り入れて羽田空港まで行きます。しかし京急川崎駅は全く違う場所にあるためこの駅にエアポート快特が来る事はあり得ません。これについての理由は全く不明です。

 エアポート特急はかつて京成線方面から羽田空港まで、浅草線内を現在のエアポート快特の停車駅、京急線内を特急と同じ停車駅で走っていましたがエアポート快特に統合されました。こちらもなぜこの駅に表示があるのかは不明です。

 通勤快特は品川から金沢文庫までを快特、金沢文庫から先を特急の停車駅で運転する列車についていた名前です。 1999年にその名称は廃止され種別変更と言う扱いになりました。

 同様ににかつて通勤特急、通勤急行も存在していましたが廃止されました。

 廃止された両数


※先程と同じ急行の写真です。

現在京急電鉄は4両、6両、8両、12両が運転されていますがかつては10両編成がありました。こちらはおそらく 4両と6両の連結の連結と思われます。

 普段は見られない行き先

 幕色だとLEDや液晶と違い、回転中に収録されている全ての行き先が見られます。そのため普段はめったに見られない行き先も撮られます。

 浅草橋駅には留置線がありますが、押上方面からの列車の折り返しに使われるため、現状京急方面からの列車の浅草橋駅行きはありません。ただしダイヤ乱れ時や臨時列車などで浅草橋行きがあります。ちなみに2100型が何年か前の正月の臨時列車で浅草線に乗り入れた時は浅草橋駅が始発でした。

 こちらは反対側の三崎口方面の行き先の横浜行きです。定期ではありませんが、ダイヤ乱れ時に運転されることがあるようです(あの京急だから、ダイヤ乱れの時の行先はきっととんでもないことになってんだろう...)。

 西白井駅は、2000年まで大きな留置線を持つ駅でしたが現在は撤去されています。そのため西白井行きの列車も現在はありません。

 こちらの行き先も現在はなかったと思います。

 ....ふぇっ⁈
 まさか金町行きの表示があるとは。京成金町線は京成高砂と金町をつなぐローカル線で臨時列車を除き本線との直通はありません。そのため地下鉄の直通等はありません。大晦日終夜運転ではかつて京急の横浜からの直通列車があったようですが近年は全くありません(京成上野からの直通列車は2021年大晦日も運転されました)。

 東中山駅には折り返し設備はあるようですが京急川崎からの東中山行きは現在ありません。

 小岩も現在定期で折り返し列車はありませんが、かつて京成線内で小岩行きがあったようです。京急からは青砥駅の高架化工事の途中に臨時列車として運転があった模様です。


 いかがでしたか。パタパタの回転はいろいろな表示が見れて面白いので廃止は本当に残念でした。