はじめて見たトワイライトエクスプレス瑞風 | まだだ、まだおわらんよ・・・

はじめて見たトワイライトエクスプレス瑞風

 

 

この日は吹田で用事を済ませたあと、梅田に出るために久しぶりにJR京都線に、

 

吹田駅から電車に乗っていると珍しいエンジン音が。

 

複々線の追い越し車線からなので、この辺りでDC(アメコミではなくてディーゼルカーの略)といえばスーパーはくとかな?

くらいに思って視線を上げてみるとメタリックグリーンに輝く車体。

 

新大阪駅の2つ向こうのホームに停車しました。

一駅先の大阪駅まで行く予定でしたが下車して直行。

 

関西にいながらこれまでテレビや動画配信、模型売り場に飾ってあるKATOやトミックスのNゲージでしか見たことがありませんでした。

 

1編成しかない上に不定期かつ長距離運行なため物理的に遭遇率が低いということもありますが、

これで旅をするという選択肢そのものが超一般庶民の自身にとって端から選択肢の中に存在しないことが最大の要因かと。

クルーズトレインTWILIGHT EXPRESS 瑞風

かつて日本海側を抜けて大阪~札幌間を結んでいた寝台列車トワイライトエクスプレスの名を受け継いだ2代目ですが、

 

寝台列車の定期需要の減少、北陸新幹線の開業とそれにともなう日本海側在来線の三セク化による分断などもあって、JR西日本管内の山陰山陽エリアの周遊観光に特化した超豪華列車として生まれ変わったものです。

1車両あたりの定員が4人から8人という贅を極めた設計、

料金も25~120万超えと庶民には手の届かない設定、

それでもなかなか予約がとれないという夢のまた夢な列車です。

 

謂わば豪華客船の陸上版といったところですね。

そこにちょうど先ほど引き合いに出したスーパーはくとが隣に到着、こちらには10年ほど前に乗車したことがあります。

瑞風と同様に山陰の非電化区間も走る必要があるためDCです。

 

ここでまたマニアには今さらと言われそうな話シリーズ、

この車両番号のこと。

 

「聞いて」「騎士」「記載ね」と意味不明な音ですが、頭のキはDC(ディーゼルカー)=気動車の「キ」。

 

「イ」は1等車、イロハのイです、ロが2等、ハが3等。

グリーン車やA寝台は「ロ」なので2等車に該当、それらよりも格上です。

 

「テ」は展望車。

 

「シ」は食堂車。

 

「サ」は非動力車、モーターもエンジンも付いていない付随車、差し込むのサ。

 

「ネ」は寝台車、「寝床」のネ。

 

あと撮り漏らしていますが他に「キラ」というのもいますが、

ガンダムSEEDでもデスノートでもなく「ラ」はラウンジカーのラです。

 

一般的によく見かけるDCのキハは気動車の3等車という意味、

電車のモハはモーター付きの3等車、

サハはモーター無しの3等車ということです。

 

同じクルーズトレインでも

JR西の瑞風はDCですが、

JR九州のななつ星はDL=ディーゼル機関車牽引の客車、

 

JR東の四季島はEDCといって基本架線から集電し、非電化区間に入るとディーゼルエンジンで発電してモーターを回す。

よく車のハイブリッドカーに例えられることがありますが、駆動は燃料エンジンではなくあくまでモーター、

つまりプリウスのような一般的なパラレル方式ではなく、ニッサンのe‐POWERのようなシステムになっています。

 

このように各々地域の路線事情に合わせてそれぞれ違った方式を採用しています。

 

もはや高級ホテルの一室ですね。

 

行先表示が終着駅ではなくて出発駅ループになっています。

どこかへ行くための移動手段ではなくて、この列車で旅が完結するということがよくわかります。

 

濃いボディ色とも相まって車体がピッカピカで撮ってる本人のシルエットがめちゃくちゃ映り込みます。

阪急電車でも側面を撮るときはたいがい角度をつけて真正面から撮らないように気を遣うのですが今回はそれ以上ですね。

 

この展望デッキの手摺はダミーではなく実際に走行中に出て風を感じることができるそうです。

 

新大阪駅で降りたことを一瞬忘れ去ってしまうほど、なかなかのインパクトでした。

 

以上、豪華観光列車に乗らずに外からちょっと見るだけ記 第2弾でした。

 

前回のしまかぜの方はそのうち乗車したいと思っていますが、

こちらは身辺に劇的な状況変化でもない限り乗車する機会は無いものと予測されます。

 

このあと大阪駅まで移動し梅田で食事と買い物をしたのち、阪急のコウペンちゃん号へとつながっていったのでした。

 

 

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